さて、ようやく公式に「魔法つかいプリキュア」が発表されました。
実は来年は、プリキュアの制作会社である「東映アニメーション」の前身「東映動画」設立60周年なんですよね。
その東映動画が女児向けアニメ「魔法使いサリー」を制作したのが1966年
つまり2016年で、魔法使いサリーが50周年になります。
その50周年のアニバーサリーイヤーに「魔法つかいプリキュア」ですからね。
「魔法つかいプリキュア!」 その辺りも意識したタイトルなんじゃないかと思います。
で、おさらいの意味を兼ねて
ちょっと「東映動画」制作の魔女っ子アニメをまとめておきました。
(東映魔女っ子アニメにどれを含めるかは諸説あります。プリキュアは何人いるのか、と同じ問題ですね。。)
(画像にアマゾンリンクがありますが、アフィリエイトリンクではありません。)
1.魔法使いサリー
(1966年12月~ 1968年12月 月曜19:00 - 19:30)
出典:魔法使いサリー(第1期) - TOEI ANIMATION
記念すべき日本の魔女っ子アニメ第1号。
いや、女児向けアニメ第一号というべきでしょうか。
当初は「魔法使いサニー」の予定だったのが、商標を持っていたソニーからの使用許可が得られなかったため「サリー」になったんですよね。
1~17話までは白黒放送、それ以後がカラー放送になったという稀有な作品です。
魔法使いサリーは23年後に2期が作られています。
(1989年10月~1991年9月 月曜19:00 - 19:30)
出典:魔法使いサリー(第2期) - TOEI ANIMATION
一応、正式な続編です。
2.ひみつのアッコちゃん
(1969年1月- 1970年10月 全94話 月曜19:00 - 19:30)
(出典:ひみつのアッコちゃん - TOEI ANIMATION)
赤塚不二夫原作ですね。
「変身アイテム」で変身するってのは、後の魔法少女モノに多大な影響を与えたのではないでしょうか。
「テクマクマヤコン」はテクニカル・マジック・マイ・コンパクト
「ラミパスラミパス」はスーパーミラーの逆さ読み、
ってのは有名・・なのかな。
ひみつのアッコちゃんは
2期(1988年10月~1989年12月 全61話 日曜 18:00 - 18:30)
出典:ひみつのアッコちゃん2 - TOEI ANIMATION
3期(1998年4月~1999年2月 全44話 日曜 9:00 - 9:30)
出典:ひみつのアッコちゃん - TOEI ANIMATION
、が作られています。
2期、3期は小学館の「藤子不二雄」推しに対し、
講談社の「赤塚不二夫」推しの戦略によるもので「おそ松くん」に続く作品としてたちあげられたんです。
「おそ松くん」も最近話題になっていますよね。講談社「おそ松くん」に続いて「魔法少女」の復権も狙ってきているのか・・
アニメーションって実は大手出版社の代理戦争の面もあるんですよね。
3.魔法のマコちゃん
(1970年11月~1971年9月 全48話 月曜19:00 - 19:30)
前2作は原作がありましたが、「ひみつのマコちゃん」は東映動画オリジナル作品
対象年齢を上げた作品らしいです。
4.さるとびエッちゃん
(1971年10月~1972年3月 全26話 月曜19:00 - 19:30)
魔法少女か、といわれると疑問が無い訳ではないですが、
一応魔法少女モノにカウントされるようです。
石ノ森正太郎原作です。
実は「人語を話すマスコットキャラ」の発祥はこの作品だと言われています。
5.魔法使いチャッピー
(1972年4月~1972年12月 全39話 月曜19:00 - 19:30)
対象年齢が上がってきた東映魔女っ子作品をもう一度原点回帰で対象年齢を下げた作品。
おこりんぼうは、だあれ?
6.ミラクル少女リミットちゃん
(1973年10月~1974年 3月 全25話 月曜19:00 - 19:30)
出典:ミラクル少女リミットちゃん - TOEI ANIMATION
リミットちゃんは実はサイボーグ手術を受けたスーパー少女だ。
リミットちゃんは飛行機事故で重傷を追って、父親の西山博士の手によって命を救われる変わりに全身を機械の体と入れ替えられたのだ。
未見ですが、すごい設定ですよね。いつか見てみたい・・
7.魔女っ子メグちゃん
(1974年4月~1975年9月 全72話 月曜19:00 - 19:30)
最初に書くことでは無いかもしれませんが、
けっこう、パンチラ、下着姿が豊富な作品です。
この年は同じ東映作品で「キューティーハニー」がありますね。
ちょいエロ路線がまだ許されていた時代でした。
当時の男子諸君はこの作品で目覚めた人も多いのではないでしょうか。
魔女っ子モノに「ライバルキャラ」の概念が入ってきたものこの作品からのようです。
(番外)魔女っ子チックル
(1978年3月~1979年1月 全45話 月曜19:00 - 19:30)
「東映動画」制作じゃなくて「東映」製作なので、
「東映魔女っ子シリーズ」にカウントされない不遇な作品。
東映アニメーションホームページ
にも記載されていません。
8.花の子ルンルン
(1979年2月~1980年2月 全50話 金曜19:00 - 19:30)
キャンディキャンディの後番組として放映されましたが、東映魔女っ子シリーズに入っています。
「ルンルン気分」という言葉が使われるようになったのはこの作品の後から。花の子ルンルン - TOEI ANIMATION
OP歌詞の「私は花の子です。名前はルンルンです。」
ってすごい歌詞ですよね。
9.魔法少女ララベル
(1980年2月~1981年2月 全49話 金曜19:00 - 19:30)
東映魔女っ子シリーズ最終作。日本の下町を舞台にした魔法少女モノです。
ララベルの次は「ハロー!サンディベル」ですが、魔法少女モノが終わった理由として、
後番組「ハロー!サンディベル」は、魔法少女物ではなくなった。これは、「昔と違い強くなった現代の女の子たちにとって、魔法があこがれの存在ではなくなった」との制作者サイドの判断によるものである
、とあります。
(番外)キューティーハニー
キューティーハニーを東映魔女っ子に含めるか、もいろいろ議論になります。
PSのゲーム、魔女っ子大作戦では含まれていました。
ここで、東映魔女っ子シリーズは終了です。
東映魔女っ子シリーズはいったん終了します。
この後は、
葦プロダクション制作の
魔法のプリンセス ミンキーモモ(1982)
魔法のエンジェルスイートミント(1990)
花の魔法使いマリーベル(1992)
スタジオぴえろ魔法少女シリーズ
魔法の天使 クリーミィマミ(1983)
魔法の妖精 ペルシャ(1984)
魔法のスター マジカルエミ(1985)
魔法のアイドル パステルユーミ(1986)
魔法のステージ ファンシーララ(1989)
といった魔法少女モノがありました。
これはこれで、大変な盛り上がりをみせました。
この後は、いわゆる子供向け魔法少女モノは下火になり、
どちらかというと大人向け?魔法少女モノが流行り出します。
「魔法少女プリティーサミー」ちょっと時代飛んで
「魔法少女まどか☆マギカ」・・等ですね。他にも様々な作品が作られましたが、ほぼ、源流はこの「東映魔女っ子シリーズ」だったのではないかと思います。
ふしぎ魔法ファンファンファーマシィー
(1988年2月~1999年2月 全48話 )
いちおう東映動画が制作した魔法少女モノ
放送途中に、「東映動画」から「東映アニメーション」になっています。
おジャ魔女どれみ シリーズ
(1999年2月~2002年1月 全201話 金曜19:00 - 19:30)
第1期「おジャ魔女どれみ」:1999年2月7日 - 2000年1月30日
第2期「おジャ魔女どれみ♯」2000年2月6日 - 2001年1月28日
第3期「も〜っと! おジャ魔女どれみ」2001年2月4日 - 2002年1月27日
第4期「おジャ魔女どれみドッカ〜ン!」2002年2月3日 - 2003年1月26日
正確には東映魔女っ子シリーズではありませんが、
東映アニメーションが制作した魔法少女ものですね。
勘違いされがちですけど、どれみちゃんは「魔法で変身」ではなく、あくまで「お着替え」です。
「小さなな子供目線でみると、自分で着替えることが一人前への大前提」と当時の関プロデューサーが言っています。
従来の魔法少女モノとは違い、「魔法は万能ではない」「魔法で解決できないこともある」といったテーマを押し出した作品でした。
自分もとても思い入れのある作品です。
魔法つかいプリキュア
で、プリキュアシリーズ13作目「魔法つかいプリキュア」です。
「キュアップ・ラパパ!」
「ふたつの世界がいまつながる」
ピンクと黒、2つの帽子、
ハートと星、2つのモチーフ
6色の虹・・
いろいろ、妄想できますね。
さて、
東映動画創立60周年。
魔法使いサリーから50周年。
記念すべき年に
東映アニメーションはどんな「魔法つかい」を見せてくれるのでしょうか。
楽しみですね。
(おわり)
(おまけ)
↓今でもこのサイトで「東映魔女っ子シリーズ」の壁紙もらえますよ。
こういうの