プリキュアの数字ブログ

プリキュアの数字に関するブログです。数字以外の事も半分くらい。数字に公平であるため広告、アフィリエイトは導入していません。価格.comのプリキュアおもちゃ特集ページ書きました。

フェミニズム、女性視点からみたプリキュアとは。

 とても興味深い内容だったので、紹介します。

 『女の子は本当にピンクが好きなのか』と題した、

「プリキュア」という作品に関してフェミニズム、大人の女性視点からみたインタビュー記事です。

あ。
ダサピンク界隈に下手に首を突っ込むと大火傷する可能性が高いので、
記事内容に関して言いたい事は多々ありますが、それはチラシの裏に書いておきます。

ここでは記事の紹介だけにします。

 

おおむね言いたい事は良くわかるし、
個人的には同意する部分70%、同意しかねる部分30%くらいなのですが、
いかんせんこちとら40過ぎ男性です。(プリキュアと共に育ったウチの娘はもう中学生です)

中年男性ではわからない女性的な視点から見たプリキュア観がとても面白かったです。

皆さまはどう感じるのでしょうか?

とりあえず、下記リンク読んでみてください。(5記事あります)


「お母さん」よりも楽しそうな仕事に就きたかった/『女の子は本当にピンクが好きなのか』堀越英美×柴田英里【1】 - messy|メッシー

 

殴れないプリキュア、女のケア役割。/『女の子は本当にピンクが好きなのか』堀越英美×柴田英里【2】 - messy|メッシー

 

多様化していくバービーと、ピンクによる武装/『女の子は本当にピンクが好きなのか』堀越英美×柴田英里【3】 - messy|メッシー

 

ダサピンクマーケットの根底にあるのは<良い女><悪い女>の分断ではないか/『女の子は本当にピンクが好きなのか』堀越英美×柴田英里【4】 - messy|メッシー

 

王子様なんて要らない、ピンクの抑圧を受けない女の子たち。/『女の子は本当にピンクが好きなのか』堀越英美×柴田英里【5】 - messy|メッシー

 

堀越 プリキュアが『アナ雪』的な試み? どういうことですか??

柴田 保守的な中でもそれを乗り越えていこう、あるいは、その保守の定義自体を更新しようという試みだということです。

下戸山 最初のプリキュアは敵と殴り合いしていましたもんね、“女の子なのに”。

柴田 そう、『フレッシュプリキュア!』(09年)までは敵を派手にぶちのめしていたんですよ、改心すると見せかけた敵が大自爆したりなど、敵にも改心しない自由があった、“女の子向けなのに”。ですが後に、敵を倒す=浄化っていう形式に変化してしまって、それは私は残念に思っています。

堀越 なるほど。

下戸山 今回の対談では、そうした日本の女児向けアニメーションや海外の女児向け玩具に関することが一つと、あと、ダサピンクという問題、「女性はピンクが好きで、女ってこういうもんだよね」と決め付けられることについての話。この二本柱でお話ししていただきたいなと思います。

「お母さん」よりも楽しそうな仕事に就きたかった/『女の子は本当にピンクが好きなのか』堀越英美×柴田英里【1】 - messy|メッシー

 

柴田 ちょっと最初に、プリキュアとか女児向けアニメの「男性ファン」という存在について話をしておきたいんですけど、いいですか。大きなお友達と呼ばれる男性ファンが、とても多いジャンルですよね。

堀越 はい、そうみたいですね。

柴田 男性ファンの見方としては、「プリキュアみたいに真っ直ぐな生き方をしたい」って憧れもありつつ、もちろんセクシャルな視点「かわいいロリを犯したい」もありますが、その2つだけでもないんですよ。漫画批評家の永山薫さんが著書『エロマンガ・スタディーズ -「快楽装置」としての漫画入門』(イーストプレス)でされた分析によれば、「女性がレイプされるエロマンガ」を読む男性エロマンガファンが、必ずしも「レイプする側」に自分を置いてそのマンガを楽しんでいるわけではないと。レイプされている女性側に自己投影しているケースがある。

堀越 そのお話、耳にしたことがあります。

柴田 マゾヒスティックな欲望をそこに見るわけですよね。ただ、現実社会においては「男性」って既得権益を持つ側だし、女性に比べてレイプされることが少ない安全圏の性だからこその欲望だ、っていうフェミニズム側からの批判も展開出来るんですけれど。でもきっとそれだけじゃない、多分、今の時代は生きづらさを抱える男性も絶対に少なくないので。

堀越 その「生きづらさ」を、プリキュア視聴によって少なからず解消しているということですか?

柴田 そういう見方もできるんじゃないかと。また、「成人男性が女児アニメファンであること」は気持ち悪がられるけれど、それのどこが悪いのかと個人的には思っています。

「お母さん」よりも楽しそうな仕事に就きたかった/『女の子は本当にピンクが好きなのか』堀越英美×柴田英里【1】 - messy|メッシー

 うーん。

堀越 プリキュアを見てる年齢層が、あまりにも低いからではないですか? 3歳から7歳くらいの子供には、理解出来ないのかもしれないです。悪者はもう、100%悪者なんですよ、子供にとって。だから、それが友だちと両立しうる、っていうのがわかんないんじゃないかな、と。小さい女の子ってもう本当にベタベタなんです。女の子同士で、●●ちゃん大好き愛してる、みたいな(笑)。私たち女の子みんな良い子、かわいい子、みたいな。そういう認識があるから、女の子同士戦う、っていうのがわからないのかもしれない。

柴田 だとしたら、せめて、私は、魅力的な女悪役が必要だと思うんですよね。

堀越 というと?

柴田 女児が年齢的に乗り越えられないのだとしても、「みんな良い子」なんて描き方は同調圧力を強めるだけです。別のタイプの女性を描くべきだと思うんです。

下戸山 一昨年の『ハピネスチャージプリキュア!』の敵だったクイーンミラージュって、洗脳されて悪に染まった敵でしたけど、どうでした? 魅力的なキャラクターになって……た? どう思います?

柴田 いや~あれ、魅力的ではないですよ。『ハピネスチャージ』の最大の失敗要因は、すごい恋愛に寄りすぎちゃったところですよね。

下戸山 神がキモくてね。

柴田 神がキモい。

堀越 神がキモいんですか?

柴田 地球の神様が、神社の巫女といい仲になるんですけど「僕は神だから恋愛出来ない」って理由で巫女をフッたことで、巫女が悪の女王化しちゃって。しかも神のやつ、巫女に気を持たせるんですよね。こんな迫られ方したら、年若いヘテロの女の子(巫女)はそりゃ期待するだろう、という態度だもの。

堀越 酷いな、神(笑)。

下戸山 そもそも神なら、そんな人間の姿形で人間界に降りてくるのやめてほしいですね。姿変えられるでしょ、神なんだから。

柴田 森羅万象とかであって欲しい。

殴れないプリキュア、女のケア役割。/『女の子は本当にピンクが好きなのか』堀越英美×柴田英里【2】 - messy|メッシー

「魅力的な女性の敵キャラが必要」からの突然のブルー批判は何故??

 

下戸山 そろそろプリキュアの母性と少女性の話に戻れます? これ。

柴田 母性と少女性を女児アニメに押しつけてきたのは、親たちの方、大人の目線なんじゃないか、ということです。プリキュア初期は、今までの女児向けから逸脱する、女の子が暴力を振るう、っていうところが革新的でした。けれども保護者たちから、「暴力性、敵を倒す、殺す、女の子が暴力的なことをするのはいかがなものか」とクレームが入る。すると、浄化とか、洗脳を解く、悪い人にされてただけで本当は良い人だったから、仲間になれる、みたいな形に持っていった。やっぱり、お財布じゃないですか、保護者は。お財布からの意見は、無碍にできませんよね。

堀越 そうか。大事ですね。

柴田 お財布の意見に従って、だんだんこう、丸くなっていく。実はフェミニズム的には、女性が素手で戦えるようになったっていうことは評価されるべきなんだけれども、でも、とはいえ、それは男性的な暴力の発露でもあるから。最近のジェンダー研究者は、プリキュアの、ケアとキュアの部分を、女性的な戦いとして評価しよう、っていうのが主流で。で、あるゆえに、母性最強説みたいなのが、新たに出来てしまい。

下戸山 母性最強説!

殴れないプリキュア、女のケア役割。/『女の子は本当にピンクが好きなのか』堀越英美×柴田英里【2】 - messy|メッシー

 

 しかし、この「messy」というサイト、アダルト用語がバンバン飛び交うようなちょっと何というか、下品な所ですよね。

ちょっと自分的には「女性専用車両に間違って乗っちゃった感」がありました。
男性が見ちゃいけない場所だったのですね・・。

 

(おわり)

女の子は本当にピンクが好きなのか (ele-king books)