プリキュアの数字ブログ

プリキュアの数字に関するブログです。数字以外の事も半分くらい。数字に公平であるため広告、アフィリエイトは導入していません。価格.comのプリキュアおもちゃ特集ページ書きました。

虹色のプリキュア「キュアパルフェ」は「多様性」の象徴なのか?

 

今回は数字関係なく、すべて妄想で綴られています。ご了承ください。


2017年7月16日「キラキラ☆プリキュアアラモード」に新しいプリキュア「キュアパルフェ」が追加されました。

プリキュア

キュアパルフェ:キラ星 シエル | キャラクター | キラキラ☆プリキュアアラモード-東映アニメーション

「色」の概念をも超越した「虹色」のプリキュアです。

キュアパルフェが虹色であることは、下記記事で明言されています。

www.animatetimes.com

 

 「わたしは、わたしを否定しない」

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東映アニメーション
キラキラ☆プリキュアアラモード23話より

 自分という存在を否定しない事により生まれた虹色のプリキュア「キュアパルフェ」。


これでプリキュアは2年連続で「虹」をモチーフに入れてきました。

昨年2016年「魔法つかいプリキュア!」においては
「オーバー・ザ・レインボー」
「三角の虹、ピンクのプール」etc・・
後半「虹」がフューチャーされました。

2年連続で、後期プリキュアのモチーフに「虹」を持ってきたこと、偶然ではないと思います。

もっとも、虹のモチーフ自体は女児向けアニメでは定番であり、13年前のふたりはプリキュア時代からレインボーセラピー、レインボーストーム、オールスターでもレインボージュエルなど数多くの意匠がありました。
しかし「メインキャラクター」に虹をもってきたのは初めてです

何故、ここにきて虹をプリキュアのモチーフに採用したのでしょうか?

自分はこれがプリキュアの「多様性」の象徴の様な気がしてならないのです。

(ここで言う「多様性」とは、
年齢、性別、国籍、人種、障がい、LGBT(性的マイノリティ)等に囚われない社会とします。)

「虹」は、LGBTの象徴なのです。

NHKオンライン | 虹色 - LGBT特設サイト | LGBTって何?

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レインボーフラッグ (LGBT) - Wikipedia

www.nhk.or.jp

虹は多様性の象徴?

少し前にこんな記事を読みました。

www.utsu-joso.com

近年のプリキュアは「多様性」がテーマになっているのでは?として、その理由を挙げているのですが、

実はこれ、自分も昨年「三角の虹、ピンクのプール」とは何か?を記事にしようとして調べていた時に同じことを思っていたのです。
しかし「偶然かもしれないし・・こういうの下手に書くと燃えやすいし・・」と思い記事にしなかったのですよね。

再度まとめてみます。

魔法使いプリキュア!

魔法つかいプリキュア!における多様性の描写

1.オープニングの歌詞

生まれた…国が違う
ギャグのツボや 文化が違う
でも2人が 手を繋げば
無敵ってワケ

前期OP「Dokkin 魔法つかいプリキュア」

人はね…みんな違う
愛し方や 痛みも違う
その違いが”素敵”だって
今なら言える

前期OP「Dokkin 魔法つかいプリキュア」

2016年「魔法つかいプリキュア!」はオープニングソングにて、
・生まれた国や文化が違っても、仲良くすると楽しいよ。
・人は愛し方も痛みも違うけど、その違いこそが素敵なんだよ。
、と女児に向けて歌っているのです。

この多様性に対する考えを「愛し方」「痛み」など比較的女児に向けては強めのワードを使用してまで、女児に伝えたかったのでしょう。

プリキュアにおいて、オープニングソングってのはその作品の「根幹的なテーマ」を歌います。
「魔法つかいプリキュア!」という作品は、小さな子供に向けて「多様性」の大切さ、人種や性別、愛し方による差こそが素敵である、と説いていたのです。

・エンディングの歌詞

三角の虹 ピンクのプール
はちゃめちゃわちゃわちゃで
こめんね

後期ED「魔法アラ・ドーモ!」

 

発表当時「意味が分からない」とネット等で言われていた歌詞ですが、
三角、虹、ピンクで連想されるものとして、
「レインボーフラッグ」「ピンクトライアングル」があります。

「レインボーフラッグ」というのはLGBTの象徴として知られています。

レインボーフラッグ (LGBT) - Wikipedia

 
LGBTとは

L=レズビアン、G=ゲイ、B=バイセクシュアル、T=トランスジェンダー。日本語で言うと、順番に、女性同性愛者、男性同性愛者、両性愛者、生まれたときに法律的/社会的に割り当てられた性別にとらわれない性別のあり方を持つ人、となります。

NHKオンライン | 虹色 - LGBT特設サイト | LGBTって何?

また、ピンクトライアングルもLGBTのシンボルですよね。

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ピンク・トライアングルや、これに使用されたラベンダー・ピンク色は、現在では性的少数者(LGBT)のプライドや権利を象徴するシンボルとして生まれ変わっている。

ピンク・トライアングル - Wikipedia

「虹」「三角」「ピンク」。
一見唐突に挟まれた、これらのワードにはLGBTを示唆する意味があったのではないでしょうか。

「魔法つかいプリキュア 魔法アラドーモ」の画像検索結果
東映アニメーション
魔法つかいプリキュア! 後期エンディングより

・虹の表現

同様に「魔法つかいプリキュア」の最終形態は
アレキサンドライトスタイル「魔法つかいプリキュア オーバーザレインボー」*1
アイテムは「レインボーキャリッジ」
最終決め技は「エクストリーム レインボー」
、と多く「虹」が意匠されていました。*2

「エクストリーム レインボー 魔法つかい」の画像検索結果

東映アニメーション 魔法つかいプリキュア!より

・家族描写

上北ふたご著「魔法つかいプリキュア!」のコミック版においては、みらいとリコ、はーちゃん、モフルンは「家族」であるとの描写がなされています。
(このコミック版は、著内でも明記されている様に「東映アニメ側のチェック」がきちんと入っています)

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講談社 魔法つかいプリキュア!2 プリキュアコレクション
かきおろし より

 人間界の女の子、魔法界の女の子、妖精界の女の子を「家族」として描写し、それがごく一般的な「普通な事」として描かれています。

「子育て」というジェンダー規範を描きながらも、そこに描かれていたものは「全員が女性の家族形態」「女性2人による子育て」というジェンダー観が描かれていました。

同様に「モフルン」に至っては、性別すら超越した存在「性別=モフルン」という認識で描かれていました。(これはXジェンダー(出生時に割り当てられた女性・男性の性別のいずれでもないという性別の立場をとる人々)の比喩と捉えることができるかもしれません)

田中:モフルンに性別はないという設定をテレビシリーズのスタッフが共有していたので、そのまま引き継いだかたちです。「性別=モフルン」と言われているので、それほど気にせず作っていきました。

キュアモフルンは、初のズボン着用プリキュア!? その理由はなぜ? | アニメイトタイムズ

 この様に「魔法つかいプリキュア!」の主役プリキュア3人とモフルンは「多様性」の概念を丁寧に描いていた感じを受けます。

(参考文献)

レズビアン家族とゲイ家族から 「従来の家族」 を問う可能性を探る
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjoffamilysociology/20/1/20_1_16/_pdf

セクシュアル・マイノリティに対する意識の属性による比較 http://www.sjc.or.jp/kikanshi/vol103_3.pdf

 

魔法つかいプリキュア!で描かれた”多様性”


そもそも「魔法つかいプリキュア!」のラスボス、デウスマストの目的は、
「ナシマホウ界(人間界)」と「マホウ界」、

「2つの世界を1つにする」
事であり、

プリキュア側は、

「2つの世界を無理やり1つにするのは、間違いであり阻止しないといけない。」

という立場をとるのですよね。

これは多様性の面から見ても、面白い考えだと思うのです。

プリキュア側の見解としては、 
「2つの世界を無理やり1つにするのは間違っている」

「2つの世界は適度な距離を保ち独立して存在するべきである」

「その2つの世界を繋ぐのは「お互いを思いやる心」である」

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魔法つかいプリキュア49話より

終盤、2つの世界を無理やり1つにする選択を排除した世界において
ナシマホウ界とマホウ界は分断され、交流ができなくなってしまいます。
しかし、たとえ2つの世界が分断されたとしても「お互いを想う強い心」があれば、世界は再び繋る、としたのです。

「魔法つかいプリキュア!」の描いた「多様性を認める世界」というのは、
「無理矢理その世界同士を混ぜ合わせる」のではなく、
「お互いの世界を独立した存在と認め合い」ながらも「心で繋がっていく」こそが唯一、2つの世界を繋ぐものである。

という結論をだしているのです。

人はね…みんな違う
愛し方や 痛みも違う
その違いが”素敵”だって
今なら言える

前期OP「Dokkin 魔法つかいプリキュア」

多様性(年齢、性別、国籍、人種、障がい、LGBT)による差は「無い」のではなく「有る」。

その差を認めつつ、大切なのはその差を認識し、お互いの世界を尊重しあい、心でつながっていくことである。

魔法つかいプリキュア!は、こういった多様性の考えを日曜の朝、子供たちに向けて発信していたのです。

(参考)

目次 - ジェンダーフリー&バックラッシュ騒動まとめ - アットウィキ

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魔法つかいプリキュア!より

 

キラキラ☆プリキュアアラモード 

次いで、現行作「キラキラ☆プリキュアアラモード」です。

 キラキラ☆プリキュアアラモードの多様性

2017年7月、グラフィックとデザインの雑誌「月間MdN」において
特集「男装憧憬 境界を超越するキャラクターのデザイン」として、
日本のアニメ、漫画における「男装キャラクター」の特集が組まれていました。

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月刊MdN | デザインとグラフィックの総合情報誌 - MdN Design Interactive -

その中でキュアショコラが6ページにもわたる特集を組まれていて、
神木プロデューサーのインタビューが載るなど、かなり力を入れてきています。

こういった「男装キャラクター」の特集にプリキュアが載るのは「かなり意図的なもの」だと思います。

少し長いですけど、一部引用します。

(編集部)あきらは「自分がしたい恰好」として男の子のような服装を選んでいる。男装したいわけではなくて、ジェンダーフリーな考えで服を選んでいますよね。

その考えも現代的ですが、それを小さな女の子に向けた作品で伝えていくことが、すごく新しいと思ったんです。
(p34)

神木 子供向けだからこそ、というのは確かにあります。「アラモード」ではキャラの多様性というか、それぞれのキャラクターが1人でたっていてもヒーローになれるような、そういう5人組をやりたかったんです。

「こういった格好良さもあるよね」という方向をたくさん提案したいと思ったんですよね。なので、ズボンを履いたプリキュアは絶対に出したかった。
(中略)
それでも「こんな格好よさがある」と小さな女の子に気づいてもらいたい。そんなメッセージを伝えたくて生まれたキャラクターです。

(p34)

神木「プリキュア」シリーズは、視聴者の女の子たちの多くから「プリキュアになりたい」という気持ちで観ていただいている作品です。

ただ、あきらに関しては「なりたい」子ももちろんいるでしょうけど、格好いい異性に対して抱くような、憧れの感情をもってもらえるキャラクターなのかと。(p37)

(編集部)あきらみたいにボーイッシュな恰好をしてみたいと思っていた女の子にとっては、すごく勇気づけられる存在かもしれないし、自由に考えられる幅が広がる。そういう役割ももっているのかなと思います。

神木「そう思います。」(p37)

 
キラキラ☆プリキュアアラモードにおいてのキュアショコラは多様性の象徴なのですよね。

あきらさんは、決して「男装」しているわけではなく、ナチュラルな姿がたまたま男性っぽい、と描写されているのです。むしろ内面には「母性」がある、と書かれています。

インタビュー中にも「ボーイッシュな恰好をしたいと思っていた女の子に勇気を与える存在」である、と言われています。

キュアモフルンに続いて2年連続で描かれた「ズボンを履いたプリキュア」

プリキュアは「スカートを履かなくてはならない」という概念をここ2年で覆してきました。
これらもプリキュアに、多様性の概念が進んできている一例であると思います。

そして今回追加されたのが
「人間体」「妖精」「プリキュア」3つの属性をまとった「虹色」のプリキュア「キュアパルフェ」。虹色はLGBTのシンボルでもあります。

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キュアパルフェ:キラ星 シエル | キャラクター | キラキラ☆プリキュアアラモード-東映アニメーション

キラキラ☆プリキュアアラモードは「多様性」に満ち溢れたプリキュアだと思います。

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東映アニメーション キラキラ☆プリキュアアラモードより

  従来のプリキュア観

 「キラキラ☆プリキュアアラモード」に至るまでの従来のプリキュア観も見てみます

従来のプリキュア観に関しては、須川亜紀子著「少女と魔法 ガールズヒーローはいかに受容されたのか」(NTT出版)に詳細があります。
(※この本、3800円とお高いのですけど、第5章で全34ページにもわたりプリキュア論が展開されていて面白いです。)

 

少女と魔法―ガールヒーローはいかに受容されたのか

この著書では「ふたりはプリキュア」「フレッシュプリキュア!「スマイルプリキュア!」を取り上げています。
すこし長いですけど、引用します。

カワイイを内包しつつも、白黒という色彩によって、それまでフェミニティの表象であった赤色やピンクからも逸脱し、力強さと清楚さを同時に表出することができた。しかし、男性ヒーローへと近づきつつも、伝統的ジェンダー役割から完全に開放されたわけではない。戦闘以外にケアやマザーリングの無償労働も課され、当然そこには葛藤、交渉、そして自発的な選択・決定というプロセスが存在する。

「少女と魔法 ガールズヒーローはいかに受容されたのか」(NTT出版)p242)

トラウマを乗り越え、癒され、そして再生したせつなを通して、それまでマザーリング、ケア、癒しと強く結びつかれていた「魔法少女」表象に新たな要素が追加された。少女も、マザーリング、ケア、癒しを必要とされる客体にもなるということである。そして客体も再びマザーリング、ケア、癒しの主体としての機能を与えられていく。

(「少女と魔法 ガールズヒーローはいかに受容されたのか」(NTT出版)p252)

 ポストフェミニズム時代のジェンダー平等が浸透したはずの日本社会にあっても、男性と同等に能力がある女性においても、フェミニティ、美、ケア、マザーリングといった伝統的なジェンダー表象から逃れられているわけではない。しかし「スマイルプリキュア!」では、そうしたジェンダー表象を楽しみつつも、試されるのは決断、責任、努力であることが学園生活と戦闘において、表象されている。

(「少女と魔法 ガールズヒーローはいかに受容されたのか」(NTT出版)p259)

ジェンダー平等が偏在化しているかに見える日本社会で、いまだジェンダー規範とのせめぎ合いを体現している。
「ふたりはプリキュア」、「フレッシュプリキュア!」「スマイルプリキュア!」では、それまでの女の子向け「魔法少女」アニメのコードに挑戦し、オルタナティブなガールヒーロー像を構築しつつ、美、ケア、マザーリングなどの女性のジェンダー規範を折衷し、交渉する過程が表象された。
それまで男性ヒーローが担ってきた責任と意思決定の重要性が、ガールズヒーローに問われるまでになったのである。
「少女と魔法 ガールズヒーローはいかに受容されたのか」(NTT出版)p268)


須川亜紀子さんは、著書 「少女と魔法」の中で、

プリキュアはフェミニティの表象であった赤色やピンクからの逸脱を一度はするものの、従来のジェンダー規範(マザーリング、癒し、子育て等)からは逃げることはせず、むしろそれを楽しむ事、それを自身に内包し再定義することを通して、決断、責任などの意思決定の力を獲得してきた、としています。

この本では2014年「スマイルプリキュア!」までしか論じられていませんが、この先、さらにプリキュアは「Go!プリンセスプリキュア」において、「お姫様」というフェミニティの象徴を使用しながらも「自身で決断する、自立したプリンセス像」を描いてきました。

(「自立したプリンセス像」の先例であるディズニープリンセスのジェンダーに関しては、下記の著書が面白かったです)

お姫様とジェンダー―アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門 (ちくま新書)


そしてここ2年プリキュアは「多様性」を取り入れています。

「女性だけの家族」を描いた「魔法つかいプリキュア!」。
無性別のプリキュア「キュアモフルン」
スボンを履いたプリキュア「キュアショコラ」
LGBTのシンボルカラーである「虹」を取り入れた「キュアパルフェ」。

それらこそが、2017年現在のプリキュアの「多様性」の象徴ではないかと思うのです。

 

他作品について

女児向けアニメ、少女漫画においては「多様性」という観点は数多く語られてきました。
前述の「月間MdN」の男装キャラの特集においても、天上ウテナ、アラミス、サファイヤなどが論じられています。

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月刊MdN | デザインとグラフィックの総合情報誌 - MdN Design Interactive -


多様性の観点からみても時代を先どっていた「セーラームーン」においては下記の著書が参考になるでしょうか。(参考になるだけです)
(この本、肝心の「外部太陽系戦士」と「スターライツ」関連には、ほぼ触れられていないため、家族観や、ジェンダー視点ではかなり論が弱いです。)

セーラームーン世代の社会論

 

現行放送作品としては、
すでに「男の娘」を取り入れているプリパラが挙げられます。

「レオナ・ウエスト」という男性キャラはプリパラの世界でも特段「男」という性はまったく強調されず、男の子だけど男性性について悩むこと無く、普通に女の子の世界、プリパラに溶け込んでいます。周りの女性もレオナを男性性として特別視している描写もほとんどありません。*3

また、男装のキャラとして「紫京院ひびき」も描かれています。


レオナ・ウェスト

テレビ東京・あにてれ プリパラ

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紫京院ひびき

テレビ東京・あにてれ プリパラ

 
プリキュアはそういったジェンダーの観点からは、やや遅れていた印象を受けていましたが、ここ数年でかなり意識しだしている印象を受けます。.

 多様性はおもちゃから?

 プリキュアの造形に関しては、玩具メーカーの思惑が反映していると聞きます。

つまり、2年連続でプリキュアの追加戦士に「虹」をテーマに持ってきたのは、玩具メーカーの思惑があるのではないかと思われます。

例えば、海外の事例として
LEGOはすでにカタログにおいて「男の子」「女の子」の表記をやめ「ヒーロー編」「なかよし編」に表記を変えています。

LEGOカタログ、「男の子・女の子」で分けない訳 担当者に聞きました - withnews(ウィズニュース)

出典画像:LEGO.comより。

ヒーロー編となかよし編 「LEGO」の男女の区別を取り払う試みに称賛 - ライブドアニュース

 

 「弊社の商品は、性差なくお子様たちに遊んでいただいています。性別によるカテゴリー分けではなく、自分が好きな世界を自由に選んでいただければと思い、『ヒーロー編』『なかよし編』という名称にしています」

LEGOカタログ、「男の子・女の子」で分けない訳 担当者に聞きました - withnews(ウィズニュース)


おそらくですが数年先には日本の玩具メーカーも追随するものと思われます。
そのために着々と準備をすすめているものと思われます。
その1つとして、虹色のプリキュア「キュアパルフェ」が表現されたのもあるのではないかと思います。

この先。

プリキュアというアニメーションを通して、
小さな女の子に多様性(年齢、性別、国籍、人種、障がい、LGBT)を意識させていく。

女の子だから、ライダーベルトを買ってもらえない世界ではダメなのです。*4
男の子だって、プリキュアの変身アイテムで遊びたいのです。

男の子が、男の子を好きになるのは、普通の事。
女の子が、女の子を好きになるのも、当然普通の事。
もちろん、女の子が男の子を好きになるのも、普通の事なのです。

年齢、性別、国籍、人種、障がい、LGBTに囚われない多様性。

プリキュアを通し高度な多様性を身に着けた女の子が成人になり、世界を動かしていく時、どんな世界になっているのでしょうね。
楽しみです。
 

(妄想おわり)

*1:(オーバーザレインボーっていうのは「魔法つかい」つながりで「オズの魔法つかい」から取られているものでもあります)

*2:ただ、前述のとおり、虹の意匠は魔法つかいプリキュア特有のものではなく、過去のプリキュアにおいても見られました

*3:主人公である女の子らぁらが風邪で寝込んだ際、男性であるレオナが体を拭こうとして止められるシーンはある

*4:ライダーベルトを欲しがる女の子の映像を「子供の屁理屈」として紹介する番組に怒りと悲しみを感じる人々 - Togetterまとめ