東映アニメーションの平成29年3月期決算の数字が出ました。
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2016年度のプリキュアの国内版権の売り上げは6.43億円でした。
昨年が5.94億だったので、昨対で108.2%と、回復しています。
数値的にはこうなります。
年度別売上(4月~翌3月)
東映・国内版権売上(通期、DX版権含む)
2003年度:*1.66億( 0.19+1.47)
2004年度:*9.75億(1.34+2.27+2.28+3.86)
2005年度:11.53億(3.33+3.15+1.99+3.06)
2006年度:*6.17億(1.66+1.25+1.37+1.89)
2007年度:10.51億(2.05+2.48+2.55+3.43)
2008年度:*9.64億(2.16+2.04+2.40+3.04)
2009年度:11.95億(2.48+2.65+2.84+3.98)
2010年度:12.52億(3.18+2.68+2.84+3.82)
2011年度:10.46億(2.07+2.18+3.02+3.19)
2012年度:10.61億(2.40+2.53+2.46+3.22)
2013年度:*9.77億(1.92+2.17+2.60+3.08)
2014年度:*7.59億(1.79+1.69+1.96+2.15)
2015年度:*5.94億(1.24+1.29+1.63+1.78)
2016年度:*6.43億(1.25+1.56+1.76+1.86)
最新IR資料一式|IR資料|IR情報|東映アニメーション株式会社 よりデータ抜粋
作品別売り上げ
作品別は、上記年度年度別数値をプリキュアの放送期間に合わせて
1~12月で再集計したものです。
(企業が出す公式なカウント方法ではありません)
初代:7.55億(1.66+1.34+2.27+2.28)
MH:12.33億(3.86+3.33+3.15+1.99)
SS:7.34億(3.06+1.66+1.25+1.37)
Y5:8.97億(1.89+2.05+2.48+2.55)
5G:10.03億(3.43+2.16+2.04+2.40)
フレ:11.01億(3.04+2.48+2.65+2.84)
ハト:12.68億(3.98+3.18+2.68+2.84)
スイ:11.09億(3.82+2.07+2.18+3.02)
スマ:10.58億(3.19+2.40+2.53+2.46)
ドキ:*9.91億(3.22+1.92+2.17+2.60)
ハピ:*8.52億(3.08+1.79+1.69+1.96)
Gプ:*6.31億(2.15+1.24+1.29+1.63)
魔法:*6.35億(1.78+1.25+1.56+1.76)
アラ: (1.86+ )
最新IR資料一式|IR資料|IR情報|東映アニメーション株式会社 よりデータ抜粋
そもそも「国内版権売り上げとは」
当社制作の作品のキャラクター使用許諾をライセンシー(メーカー等)に与え、キャラクター商品(玩具、文具、衣類、食品等)を展開
プリキュアでいえば、オモチャや、文房具(ぬりえとか)、衣類、食品(カレーとかふりかけとか)の使用許諾をメーカーに与えて利益を出している事になりますね。
国内版権売り上げは回復傾向
2016年のプリキュア国内版権売り上げは6.43億でした。
若干ですが昨年よりも回復しましたね。
2015年度:*5.94億(1.24+1.29+1.63+1.78)
2016年度:*6.43億(1.25+1.56+1.76+1.86)
どの期が好調というわけでは無く、1Q~4Q全てにおいて昨年を上回っていることより、全体的に底上げされた結果であると思われます。
プリキュアの市場自体が回復してきている様ですね。
ただ、一時期に比べれば、まだまだ低空にいる事は間違いありません。
今後、更なる回復基調になっていくと良いですね。
アプリゲーム(キュアぱず)の配信も始まりました。
これがどれくらいの貢献をするのか、なのですが今回の決算短信では触れられなかったのが少しだけ不安な要素ではありますが、今後に期待していきたいと思います。
東映アニメは「ドラゴンボール」のアプリが絶好調だった様ですね。
プリキュアもアプリ市場を育てていけると良いのですが・・。
海外映像が好調だった様です。
あと、計数資料みてみると、
プリキュアは海外映像の売り上げが昨年よりも伸びています。
2015年 3.30億
↓
2016年 4.16億
海外版のプリキュア、「グリッターフォース」。
最近、国内ではあまり話題になりませんが、きちんと海外で結果を残している様ですね。
今後はプリキュアも海外展開が活発になっていくものと思われます。
プリキュアシリーズは「主力作品」
決算短信において「プリキュア」シリーズは、東映アニメの「主力作品」と言及されています。
こうしたなか、当社グループは「ワンピース」、「ドラゴンボール」シリーズ、「プリキュア」シリーズといった主力作品による収益の安定・拡大を図りました。
http://corp.toei-anim.co.jp/files/IR/29_4Q/20170512_tanshin_79th4Q.pdf
そうです。
東映アニメにとってプリキュアは「主力作品」なのです。
早々、簡単には終わらないと思います。