(注意!!)
「映画プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法!」のネタバレを含みます。
注意してください。
2016年3月19日「映画プリキュアオールスターズ みんなで歌う奇跡の魔法!」が公開されました。
興行収入も初動2日間で昨年の102%と好調な滑り出しのようです。
さて、プリキュアオールスター映画が公開されると、
ファンの間で必ずネット上で話題になるのが
「どのキャラがしゃべったか、誰がしゃべらなかった」という、
ファン以外の人が聞くと「なんでそんなことが話題になるの?」と思う、わりとどうでもいい問題があります。
個人的にもまったく気にはしないのですが、これを知っておくと今後のオールスター映画の傾向が見えてきます。
2016年の声ありキャラは、
一応、今年(2016年 奇跡の魔法)の「台詞のあったキャラ」を下記にまとめました。
(ネタバレ注意です)
2016年現行の「魔法つかいプリキュア」の2人は当然として、
過去3作(ドキドキ、ハピネスチャージ、Go!プリンセス)のキャラは全員台詞がありました。
残りはいわゆる「ブラック家族」と呼ばれるピンクプリキュア全員台詞が与えられ、残りはキュアマリンやキュアサニーといった(キャラ的に)扱いやすい?キャラに台詞がありました。
お話的にも、現行プリキュア(魔法つかい)を、近作のプリキュアと過去のピンクプリキュア(ピーチ、ブロッサム、メロディ、ハッピー)がフォローしつつ話が進み、残りのプリキュア軍団は基本牢屋で捕まって賑やかすのがお仕事でした。
最近顕著なのですが、やっぱり「現行作」と、過去2~3作のキャラをメインにして、それ以前のキャラは主要なピンクプリキュアを参加させる、という図式になっていました。
歴代声ありキャラ一覧
こちらは、いままでのオールスター映画の声ありキャラ一覧です。
最多声あり出場は、「ふたりはプリキュア」のキュアブラック、キュアホワイト、「フレッシュプリキュア」キュアピーチ、「ハートキャッチプリキュア」のキュアブロッサム、キュアマリンの5人の計7回です。
現在の傾向として、2,3作前までのプリキュアは全員出演し、その前のプリキュアはピンクプリキュアのみが声ありとして残る、という感じでしょうか。
オールスター映画の参加キャラ人数と、声ありキャラ人数の推移です。
2011年「プリキュアオールズターズDX3」までは登場キャラ=声ありキャラでしたが、「NewStage」シリーズ以後は、どんどん登場キャラは増えていきますが、声ありのキャラは20~25人前後で推移しています。
2011年「プリキュアオールスターDX3」までは全員に出番が与えられていました。
(↓これは関係ないですけど)
2012年「プリキュアオールスターズ NewStage」以降、
「全員声ありで出す」というスタイルではなく、映画オリジナルのキャラを中心にお話が展開しプリキュアの皆さまはそれを助ける、という図式になりました。
当時のインタビュー記事でもその辺りの心境が伺えます。
志水 ほんとは、プリキュア全員に台詞を入れてあげたかったんですけどね。もっと時間をかけてたっぷり活躍するところも見せたかったんですけど……。
29人のオールスターの時点でも全員の活躍、台詞は無理だった様です。
2010年「オールスターDX2」の時、17人のプリキュアが集合した際に、
キントレスキーさんが「おのれ、何て人数だ!」と驚いていたのが、今や44人です。
1個小隊が編成できる人数です。
さすがに、それだけのキャラを画面にだして動かすのも限界がきているのでしょう。
それは、今年のプリキュア新聞*1でも鷲尾プロデューサーが言及されていましたよね。
「次回、もう1回、春のこの時期に、きちんと映画を作ることがあった場合には…『オールスターズ』って言えないかもね!?」
「子どもたちの気持ちが乗るものがきちんと作れないのであれば、人数については、きちんと考え直すべきではないかということです。今回、みんながどういうリアクションをするかを見ないといけない」
今回の映画について
(歴代ピンクが大集合し、軽いコントをしました。)
(声ありキャラは画面に向かってアピールできる現実)
(ソルシエールさんはプリキュアか?問題が勃発しそう)
フォーマット的には「現行作」と、過去2~3作のキャラをメインにして、それ以前のキャラはピンクプリキュアをメインで参加させる、という図式でした。
今回の映画できちんと動いて活躍したキャラは20人程度でしょうか。
(それでも多いのですが)
さすがに
「史上最大44人のバトルミュージカル!!」といううたい文句はやや誇張の様な気がします。
(半分のキャラは牢屋で捕まっている要員でしたしね)
約70分という時間の中で表現できる事は限られてくるのでしょう。
「子どもたちの気持ちが乗るものがきちんと作れないのであれば、人数については、きちんと考え直すべきではないかということです。今回、みんながどういうリアクションをするかを見ないといけない」
おそらく、今回の映画の子供達の反応を参考に来年以降のオールスター映画をどうして行くのかを決めていくのでしょう。
オールスター映画の先輩である仮面ライダー映画や、戦隊もの映画のようになっていくのでしょうか・・。
キュアエコーという存在
キュアエコー、という存在は、プリキュアオールスター映画を体現するキャラであり、
オールスターNSの時に語られた
「友達を守りたい。そんな優しい心があれば、女の子は誰だってプリキュアになれる」
という後世に残る名言を生むきっかけとなったキャラです。
プリキュアを観ている小さな女の子の代表とも言えるこのキャラクタは、
いわば、プリキュアオールスター映画の象徴とも言えるのではないでしょうか。
今回の映画でも現行プリキュアを導く重要な役割が与えられ、さらに最後の3Dエンディングダンスにおいてついに3Dキャラモデル化され、颯爽とエンディングダンスに参加します。
大活躍でした。
しかし
プリキュアのオールスター映画は今後大きく変わろうとしています。
変わっていくオールスター映画の中で、オールスター映画の申し子、キュアエコーという存在がどうなっていくのか、とても興味があります。
ただ自分が思うのはプリキュアオールスター映画が変革していくと
(なんとなく、ですが)今後「キュアエコー」という存在が今後一切表に出ることは無くなるような気がしてなりません。
かつてツイッターでこんな言及がありました。
キュアエコーは「プリキュアである」「プリキュアの人数として数えた時には数えられない」なんだこの量子力学みたいな
今回の映画では正規プリキュアにカウントされていたキュアエコー。
今後、そのキュアエコーが再び
「確かにそこには存在するけれども、数えようとすると数えることが出来ない量子力学的な存在」にならないと良いのですが。
(おわり)
*1:プリキュアを知らない人が聞くとびっくりするのですが、プリキュアは毎回映画公開の度に新聞が作られて、コンビニとかで売られるのです。