感想の前に、最初にどうしても1つ言っておきたい事があります。
ジャン=ピエールさんの帽子を初めて見た時に
「どこかで・・見た事・・ある様な・・」ずっと思っていたのですけど、最近ようやく、謎が解けました。
これでした。
「映画ハピネスチャージプリキュア!人形の国のバレリーナ」のつむぎちゃんだ!!
「でっかいバラを頭に乗っける」のはプリキュア界では普通なのでしょうか。
感想記事を書きました。
ねとらぼ様にて
「映画キラキラ☆プリキュアアラモード パリっと!想い出のミルフィーユ!」の感想記事を書きました。
ネタバレ無しで6000文字以上書いたら案の定「長い・・」と言われて少しへこんでいます。
ねとらぼ様では「ネタバレ無し」で書いたので、書けない事も沢山ありかなりストレスがたまっているので、補足として自分のブログではネタバレ全開記事を書いていこうかと思います。
(ただ、言いたいことは上記ねとらぼ様の方に全部書いたので、そちら読んで頂ければ良いです。)
感想というよりも、ただの雑談です。
飲み屋で、見知らぬ隣の人の話が聞こえてくる感じで聞いてください。
(この先、ネタバレ有りなので、以下注意お願いします)
ねとらぼの方でも書きましたが今回の映画は「楽しい作品」になっていましたね。
とにかく「子供を楽しませよう」という気概に溢れていて何度も観たくなる、そんな映画でした。
タクシーに乗るプリキュア
今回の「映画キラキラ☆プリキュアアラモード パリっと!想い出のミルフィーユ!」で自分が一番びっくりしたのが「プリキュアがタクシーに乗る」シーンです。
変身前ならともかく、変身後のプリキュアがタクシーを使うって何気にものすごい事じゃないですか。
(ドキドキ!プリキュア4話で車にのって現場に駆け付けるプリキュアが描かれたことはありますが、あくまで身内の車だったし)
10年後くらいのトリビアで「プリキュアは、タクシーに乗った事がある」なんて紹介されそうな感じです。
プリキュアの口から「タクシーに乗った方が早い」という言葉が出るとは思わなかったです。
こういうおバカな描写が今回の映画の魅力の1つであると思います。
映画キラキラ☆プリキュアアラモードより
ジャン=ピエールは救われたのか?
今回のお話は「仲間など必要はない。1人で高みを目指す」というジャン=ピエールと「仲間を頼ることによって更なる高みを目指す」というキラ星シエルとの対比が描かれました。(これは前日譚であるTVアニメ本編37話でも同様のコンセプトだったですよね)
そもそも、ジャン=ピエールは「他人に食べてもらう」事を想定せずにただ「己の思う究極のスイーツ」を作ろうともがき続けていた所を、クックに付け込まれたのですよね。
いわば「自己完結」しているキャラクターであるジャン=ピエールさん。
最後、町中をスイーツに変える「究極のスイーツ」に取り込まれてしまったジャン=ピエールにキラ星シエルが「仲間と共に作り上げたメモワール(想い出の)ミルフィーユ」を食べさせます。(「頭突き」が重要な役割を果たすとはだれも思ってなかったでしょう)
あのミルフィーユはもともと、初めてジャン=ピエールがキラリンとピカリオに出会った時に「キラリンとピカリオのために」作ったスイーツなのですよね。そのスイーツの出来の良さに(口からキラキラルを大量放出しながら)感動し、キラリンピカリオは弟子入りを決めるのです。
そのジャン=ピエールの弟子になるきっかけとなったミルフィーユを、弟子であるシエルが「仲間と一緒にデコレーション」した、いわばキラ星シエルからジャン=ピエールへの返答であるお菓子なのですよね。
あれを食べたジャン=ピエールは救われたのでしょうか。
おそらく「救い」とはちょっと違うのでしょうね。
あの人、最初から最後まで「スイーツ」を作る事しか考えていませんものね。
根本は何も変わっていない。
そもそも、ジャン=ピエールさん、苦しんでいないので「救い」も何もあったものじゃないですけね。
ラスト、人間に転生?したクックにスイーツ作りを教えているシーン。
「仲間と共に作るスイーツこそが更なるスイーツの高みを目指す」であることをジャン=ピエールが理解しているシーンで締めくくりました。
きっとシエルの気持ちは伝わったのでしょう。
これからジャン=ピエールとクックは、2人でキラキラルいっぱいのスイーツを作っていくのでしょう。
ただ、あの人の性格は変わらないと思うので相変わらず「トレビアーーーン」をしているのでしょうね。クックと2人で。
映画キラキラ☆プリキュアアラモードより
クックの存在
今回、最後の敵として描かれたのは「クック」というお化け?。
「魔法つかいプリキュアの4人が水晶さんのお告げで捜索にきている」との事なので、マホウ界に関連のあるキャラクターだったのでしょうか。
暗い過去をもったまま成仏出来なかったキャラクターですが、そこは少しだけ触れられるだけで、詳しい描写はありません。
「明るく楽しい作品にする」というコンセプトから、クックの重い過去などは描写されなかった様ですが、もう少し踏み込んで描くと隣に座っているお母さん、お父さんにも響いたキャラになったのにな、とも思います。
クックは映画本編中で「単に悪い事をする悪役」になっていましたが、それだけではあまりにももったいない素敵なキャラクターだと思うのです。
こちらも最後の最後、人間体に転生?して、ジャン=ピエールと一緒にお菓子作りを始めるシーン。あのシーン、良かったですよね。最後の最後で救われる。これこそがプリキュアのお仕事です。
「悪を浄化すること」以外にプリキュアの力を使うこと
プリキュアが「悪を倒す以外」でプリキュアの力を使う。
かつてキュアマリンが部屋の掃除のために変身しようとした事や、ドキドキ!プリキュアの最終回で、落ちてくる人工衛星を止めるために変身した事などがありました。
今回はラストのラスト、倒れたエッフェル塔を元に戻すためにプリキュアに変身しましたね。(しかも周りの市民がミラクルライトを振って応援しているし)
「悪い敵をやっつける」以外でプリキュアの力を使うのは「個人的には」あまり好きでは無いのですけど、今回のエッフェル塔を直すシーンは超楽しかったです。
その時流れているエンディング「トレビアンサンブル!!」がまた良い曲なのですよね。
「よく言われるわ」
ゆかりさんの「よく言われるわ」ギャグがさえわたっていました。個人的には一番好き。
特にここ。
スーパープリキュアで羽が生えた時に
「天使みたいです」
「よくいわれるわ」
この先の映画。
「映画キラキラ☆プリキュアアラモードパリっと!想い出のミルフィーユ!」
「興行収入の絶好調」っぷりを考えると、
この先のプリキュア映画は「楽しい路線」になっていくのではないかと思います。
「映画館が暗くて怖くて、子供達がおびえてしまう」
これはプリキュア映画にずっと付きまとっていた問題ではあります。
プリキュア映画はこの先「面白い」を前面に押し出してく。
劇場で笑い声が絶えない、そんな映画になっていくのでしょう。
それはそれで良い事だとは思います。
ただ何年かに1回くらい「超絶に大人を感動させるプリキュア映画」も作ってくれると、ジャン=ピエールさんの様に孤独に生きている我々も救われるのですけどね。
もちろん大人の想いよりも「子供達が劇場で笑顔になる」それが最優先なのですけどね。
感想というよりも、ただの雑文になってしまいました。
とにかく「映画キラキラ☆プリキュアアラモード パリっと!想い出のミルフィーユ!」
例年稀に見る「おもしろい」映画でした。
こんなにも子供達の反応が良かったプリキュア映画は初めてでした。
子供が喜んでいる。それが唯一の大正解。
(おわり)