2020年のバンダイのクリスマスのおもちゃカタログが発表になりました。
その表記がいつもと少し変化していて、ちょっとステキだったのです。
もう
「仮面ライダーは男の子のおもちゃ」
「プリキュアは女の子のおもちゃ」
という概念は無くなったのかもしれません。
<プリキュアもライダーも一緒に>
2020年のバンダイのクリスマスおもちゃ特集では、
カタログは「RED」「GREEN」の2つに分かれています。
REDはライダー、戦隊、ウルトラマン、プリキュア、ディズニー等
GREENは鬼滅の刃、ドラえもん、ポケモン、妖怪ウォッチ等
例えば「RED」には、仮面ライダーとプリキュアとキラメイジャーとレミン&ソランが1つのカタログに載っています。
バンダイもかつては「ボーイズトイ」「ガールズトイ」が明確に分かれていました。
↓例えば2019年は「ボーイストイおすすめおもちゃ特集」みたい表記もありました。
2019年は「ボーイズトイ」おすすめ特集
それが2020年のクリスマス特集サイトでは「ボーイズトイ」「ガールズトイ」の枠は存在していません。
これは2019年7月のバンダイトイ事業部の組織変更によるもの(ボーイズ事業部、ガールズ事業をまとめてトイ事業部に再編成など)の影響があるのかもしれませんが、
とにかくかつてあった「プリキュアはガールズトイ」「仮面ライダーはボーイズトイ」といった概念は今は無くなっています。
<サイトの表記も変更に>
また、同クリスマスのおもちゃ特集サイトでは「年齢別」によってオススメのおもちゃが出てくる仕様になっているのですが、
2019年は、↓こんな感じで「男の子」「女の子」が明確に分かれていました。
「**歳の男の子には、こんな玩具がオススメ」みたいな感じでした。
例えば、昨年(2019年)は「3歳男の子」をクリックすると「戦隊」「仮面ライダー」が、「3歳女の子」をクリックすると「ここたま」や「プリキュア」がオススメで紹介されていました。
↓3歳男の子をクリック
↓3歳女の子をクリック
2019年は「男の子」「女の子」向けオススメが分かれて案内されていた。
しかし!
2020年は「年齢別」のみになりました!!
男の子、女の子別の表記はありません。
(2020年は年齢のみ)
例えば「3才~」をクリックすると、
仮面ライダーも戦隊もプリキュアも一緒に案内される様になっているのです。
これは本当に良い事だと思います。
かつてバンダイでは
「仮面ライダーは男の子のおもちゃ」
「プリキュアは女の子のおもちゃ」
と明確な線引きがされていたのですが、それがなくなっているのです。
これは、
プリキュア好きの男の子、
特撮好きの女の子
にとってとても良い事だと思います。
「女の子だから、ライダーのおもちゃを買ってもらえない」
「男の子だから、プリキュアの変身グッズを買ってもらえない」
って子供達がこの表記変更によって少しでも減っていくと良いですよね。
<バンダイHPのカテゴリーの表記も変更>
また、バンダイのホームページ内の「展開事業」のカテゴリー
もかつては
「男の子向け玩具」「女の子向け玩具」と別れていましたが、
(2019年)
今は「玩具」カテゴリーとしてライダーも戦隊もプリキュアも1つに載っています。
(2020年)
(事業再編の詳細はかつて書きました)
今や、バンダイの玩具は「男の子向け」も「女の子向け」も無くなっているのです。
ライダー変身ベルトは「男の子向けおもちゃ」ではなく、男女関係なくだれでも楽しめる玩具なのです。
男の子だって女の子だってそれ以外の性だって、楽しみたい人がみんな楽しめば良いのです。
これは事業再編によりただ表記が変わっただけに過ぎないのかもしれません。しかし、日本の最大手おもちゃメーカーがボーイズトイ、ガールズトイ表記をしなくなったのは大きな一歩だと思います。
「男の子向けにカテゴライズされているから女の子が遊んではいけない」
「女の子向けにカテゴライズされているから男の子に買ってはいけない」
保護者がクリスマス向けのおもちゃを選ぶ際、
「これは男の子向けだから、違うのにしなさい」
「これは女の子向けだから、こっちの男の子向けのを買おう」
みたいな事が少しでも減っていくきっかけになっていくと思います。
性別に関わらず、自分の好きなおもちゃで遊べる様になるステキな世界になっていくと良いですよね。
プリキュアに変身したい男の子、
仮面ライダーになりたい女の子、
キラメイジャーと踊りたい女の子、
おままごとで遊びたい男の子、
男児、女児、どっちでもない性別の子供たち。
すべての子供たちが幸せなクリスマスを迎えられますように。
(おわり)