プリキュアの数字ブログ

プリキュアの数字に関するブログです。数字以外の事も半分くらい。数字に公平であるため広告、アフィリエイトは導入していません。価格.comのプリキュアおもちゃ特集ページ書きました。

日本のおもちゃはバンダイに支配されている?

ちょっとこの前、別のプリキュアのまとめ記事を作っていた時に思ったのですけど、
「日本のおもちゃ、バンダイ製が多すぎない?」というお話です。


下記の表は2009年からの日本のおもちゃ売り上げランキングです。
東京玩具人形協同組合 トイジャーナル編集局が運営するサイト「おもちゃ情報.net」中のランキングデータを管理人がまとめたものです。

データの取得条件を引用しておきます。

※ 当ランキング情報は、「販売金額ランキング」です。
※『総合ランキング』には、業界標準商品分類の大分類「ホビー」「雑貨」「メディア」と、「カードゲーム」「テレビゲーム関連」(ハード・ソフト・周辺機器)は含まれておりません。
※『男の子向け』『女の子向け』『乳幼児向け』ランキングは、対象年齢が15歳以上(一部12歳以上)のホビー系商品を除いて掲載しています。
※ 各種ランキングは、一般発売日前の予約商品や先行販売商品、PB商品を除いて掲載しています。

情報提供: GfK Japan (ジーエフケー ジャパン) http://www.gfk.com/jp/
GfK(本社:ニュルンベルグ) は、世界トップクラスの市場調査会社です。
本データは、全国の玩具取扱い店 (専門店・家電量販店・GMS・HC/DSなど)の実売データを集計したものです。

引用:http://www.toynes.jp/ranking2015/

おもちゃの分類は業界標準商品分類コードによります。
https://www.toynes.jp/images/bunrui_code.pdf

 

総合ランキング

表の中で色のついているものがバンダイ製玩具です。

青:仮面ライダー緑:戦隊シリーズ
赤:プリキュア、黄色:その他バンダイ製玩具
黒:バンダイ以外の玩具
です
(玩具の名称はわかりやすいように一部省略しています)

http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/kasumi19732004/20161005/20161005212108_original.png?1475670103

 

(このランキングは売り上げベースなので、高価な玩具がランキングに上がりやすい傾向にあります)


これを見ると、
日本で売れているおもちゃのトップ10中、毎年8~9アイテムはバンダイのおもちゃです
特にここ2年は「妖怪ウォッチ」「仮面ライダー」「戦隊」でトップ10を独占していますね。

男女別のランキング

男の子向け、女の子向けに分けるとこうなります。

同様に色の付いたものがバンダイ製玩具です。

http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/kasumi19732004/20161005/20161005213459_original.png?1475670916


男の子向けは2010年以降5年連続でトップ10が全てバンダイ製玩具で占められています。「妖怪ウォッチ」「仮面ライダー」「戦隊」この3つのIPで独占しています。

女の子向けは5~6アイテムがバンダイ製で、それ以外はエポック社のシルバニアファミリーや、リカちゃんシリーズを擁するタカラトミー、あとはセガトイズの電子玩具、メイキングトイ系がランキングに入ってきています。
女の子向けはバンダイ以外も健闘していますよね。
とはいえ、女の子向けでも毎年トップ10中、4~6アイテムはバンダイ製ですね。
プリキュアが大半を占めるのですが最近ではアイカツやここたまなどプリキュア以外のバンダイ製IPがランキングに顔を出してきています。


そうです。
現代日本において「売れている」子供向けおもちゃはバンダイ製なのです。

しかし「トップ10」だけでは単に売れているおもちゃがバンダイ製なだけであって、それ以下は他社玩具が占めている可能性もあります。

そこで、下記データを取得しました。

「月刊トイジャーナル」という玩具の業界紙の2016年2月号に
「2015年玩具年間販売実績ベスト150」として2015年の売り上げ上位150アイテムが記載されています。
その150アイテムのメーカー別の割合を調査しました。

(結果)

f:id:kasumi19732004:20161004220831p:plain

2015年に売れた150位までのおもちゃのうち、

1.バンダイ 52アイテム(34.7%)
2.タカラトミー 30アイテム(20.0%)
3・コナミデジタルエンタテイメント 11アイテム(7.3%)
4.レゴジャパン 10アイテム(6.7%)
5.セガトイズ 8アイテム(5.3%)
6.エポック社 7アイテム(4.7%)

・・と続きます。

1位はやっぱりバンダイ。
仮面ライダー、戦隊、妖怪ウォッチ、プリキュアなどの「キャラクター玩具」が強く2015年に売れた上位150アイテム中、52アイテム(35%)を占めました。

2位はタカラトミー。
リカちゃん関連、こえだちゃん、トミカ、プラレール、人生ゲームなどの定番アイテムが強いですね。最近ではマジック・ザ・ギャザリングの流れをくむ子供向けトレーディングカード「デュエルマスターズ」の勢いが出てきました。

3位のコナミデジタルエンタテイメントはほぼ「遊戯王カード」関連でのランクインです。
このカード関連は、コナミの遊戯王シリーズのほか、バンダイのバトルスピリッツ、タカラトミーのデュエルマスターズが子供向けでしのぎを削っています(現在ではデュエルマスターズが一歩リードしている感じでしょうか。

4位以降は、定番のレゴを擁するレゴジャパン。電子玩具、アンパンマンのおもちゃが強いセガトイズ、そしてシルバニアファミリー、ホイップる、アクアビーズなど女児向け定番商品に強いエポック社が続きます。

やっぱり強いバンダイ

2015年に売れた上位150アイテムのうち、バンダイ製は52アイテム。
約1/3はバンダイ製であることを考えると、やっぱりバンダイが強いですね。

とはいえ、タカラトミーの健闘も目立ちます。

ここはプリキュアのブログなので当然、プリキュアのためにもバンダイには今後も頑張って欲しいのですけど、あまりバンダイ1社が強すぎるのも問題があるような気がします。 

おとなのおもちゃはどうなのか?

上記のデータは「ホビー」などを除いた「子供向け」おもちゃのお話でした。

では、そのホビー(プラモデル、フィギュア、ラジコンなど)の年間ランキングはどうなのでしょうか。同様に年間のデータを調べました。

ホビーの定義は「業界標準商品分類コード」によります。
商品分類コード:https://www.toynes.jp/images/bunrui_code.pdf

(ホビーの年間売上トップ10 2010~)

http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/kasumi19732004/20161004/20161004221056_original.png?1475586680

青色がバンダイ玩具です。

2011年、2012年のフィギュアバブルだった時代はグッドスマイルカンパニー、マックスファクトリーなどのフィギュアが猛威を振るっていましたが、2013年以降はバンダイ製のガンプラ関連、超合金が上位を占めていますね。
(2015年はカメラ付きのドローン、飛行機のおもちゃが3つ入ってきているのが時代ですね。)


子供のおもちゃだけではなく、その上の世代のおもちゃもやっぱりバンダイが強い様です。

もはや日本のおもちゃはバンダイの意向に左右されている様です。

今回はアイテム数から見ましたが、企業規模や売上げ等も考慮していかないと正確な所は言えないとは思います。

が、

なんというか。
バンダイという企業の恐ろしさを再認識しました。
 

(おわり) 

prehyou2015.hatenablog.com