プリキュアの数字ブログ

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(感想)「映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ」ミラクルライトの演出が、凄いの!


 ※映画の内容(特にミラクルライト関連)ネタバレしていますので、注意してください!!

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(画像引用)https://img.animatetimes.com/news/visual/2018/1529049930/1529050838931.jpg

 

ミラクルライト演出が凄い

「映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ」


あなたが、ほんの少しでもプリキュアに興味があるのなら。
あなたが、昔、少しでもプリキュアを観ていた事があるのなら。
そして、
もちろん今、プリキュアを好きならば。

ぜひ、劇場に足を運んでほしい。
この映画を観てほしい。
「ミラクルライト」の演出を見てほしい。
凄いから。

僕は、劇場を後にする時改めて思いました。
「プリキュアをずっと好きでいて良かった。」
「この映画を「体感」して、本当に幸せだった」と。

劇場は大盛況

2018年10月27日(土)。映画「HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ」が公開されました。
事前告知で「ふたりはプリキュア」を始めとした55人のプリキュアオールスターズが声有りで出演する、という事が大きな話題となっていましたよね。

2018年10月27日(土)。
ミッドランドシネマ名古屋空港(愛知県西春日井郡)。公開日、朝イチ9:40分の回。
前日予約の段階で「ほぼ席が埋まっている」という、この場所でプリキュア映画を観る様になって初めての出来事に少しびっくりしていました。


映画館に到着すると、ロビーには沢山の親子連れ。もう例年の2倍?はいるであろう子供達。中にはキュアエールやキュアアンジュ、キュアホワイトのコスプレをした子供や、モフルンやはぐたんのぬいぐるみを持った子供たちなど、例年にも増して賑やかな始まりとなりました。

354席、この映画館で1番大きなスクリーンの客席は、ほぼ満員状態。親子連れが90%位、高校生?大学生?らしき女性のグループもチラホラ見られていました。意外と?「いわゆる大きなお友達」は少なかった印象です。満員を避けたのかな‥?

しかし満員状態でプリキュア映画を観るのはいつ以来だろう。。。?

始まった映画は、歴代のプリキュア映画の中でも屈指の「ものすごい仕掛け」が用意された、笑いもあり感動もあり、お子様から大人まで十二分に楽しめる、とんでもないものだったのです。

 

HUGっと!プリキュアの映画です。

「春のプリキュアオールスターズ」と違い、秋のプリキュア映画は基本的に「その年のプリキュア」のみで構成されます。(昨年キラキラ☆プリキュアアラモードの映画では、魔法つかいプリキュア!の客演はありました)

「HUGっと!プリキュア」の映画に55人ものオールスターズが出てくる、というのは「HUGっと!プリキュア」単体の映画を観たかったファンには、ちょっとどうなのかな?って思うのかもしれません。

でも安心してほしいのです。

この映画は、確かに「HUGっと!プリキュア」5人の、そして「野乃はな」の物語だったのです。

育児の辛さも、正面から描く。

自分が「HUGっと!プリキュア」で唯一弱いと感じている点として「育児のマイナス面が描かれない」というのがあります。
経験上「赤ちゃんを育てる」のは当然楽しい事だけではなく、ツライ事も数多くあるのですが、TVアニメ本編では比較的「育児の楽しさ」に重点をおいている様に感じられます(もちろん、育児の大変さも無いわけでは無いのですが)

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『映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』予告編 - YouTube


しかしこの映画では、きちんと育児のツラさ、大変さを「執拗に長い時間をかけて」描いているのです。(70分という短い映画かつオールスターズも出さないといけない状態で、これはかなり重要な選択だったのだと思います。)

敵、ミデンの攻撃により、小さくなってしまったプリキュア(ベビープリキュア)達のお世話をする事になったキュアエール(野乃はな)と、キュアブラック(美墨なぎさ)。
その育児シーンは、はなちゃんが「育児のつらさのあまり泣き出すレベル」で展開します。
目を離すとすぐにどこかにいってしまう子供、ミルクを叩き落とす子供、だっこしていると蹴りまくる子供、靴を意図的に投げる子供。
でも怒る事も出来ず、ただ事態を受け入れざるを得ない。

これ、子どもと一緒に見ている保護者の方には、かなり「あるある」だったのではないでしょうか。「愛情があれば子供はおとなしく言う事を聞く」っていうのは只の幻想ですよね。途中「無意識的に思わず怒ってしまい、更に状況が悪化する」のも「あるある」です。

育児のつらさに思わず泣きだしてしまったはなちゃんに、思わずハリハム・ハリーが言ってしまいます。(台詞の詳細忘れましたが)
「プリキュアなんだからしっかりしいや」みたいな言葉を言います。

これに反論したのが、プリキュアの大先輩、美墨なぎさだったのも良かったですよね。
「プリキュアだって普通の中学生だよ」

これは思わず大人が良く言ってしまう
「お姉ちゃんなんだから、しっかりしなさい」に対しての「お姉ちゃんだって、普通の子どもだよ」というプリキュアからの回答。
また、
「あなたはお母さんなんだから、しっかりしなさい」という周囲の無責任な投げかけに対する「お母さんだって、只の人間だよ」というプリキュアからの回答。

そんな事をプリキュアの大先輩は、子供たちに、そして育児に四苦八苦している保護者へ伝えている様に僕は感じました。

また「HUGっと!プリキュア」がずっとテーマにしてきた「子供はみんなで育てるもの」と言う描写もしっかりしていました。 序盤、はぐたんのオムツを替えるシーンでは、さあやがお手洗いの場所を調べて、はなとほまれが向かうなど「全員での育児」が描かれたり、その後のはなちゃん1人で3人もの子供を抱えて四苦八苦するシーンでは「ワンオペ育児」の辛さも描かれています。

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『映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』予告編 - YouTube

また、要所要所でキュアエールの応援「フレフレ!~」がストーリー上の重要なポイントとなっていたり、キュアマシェリとキュアムールのコンビプレイや、さあやの相変わらずの博学っぷりなど・・。もう「HUGっと!感」が満載です。

だから。
HUGっと!プリキュアがオールスターズに取られてしまった!と感じている方も安心してほしいのです
この映画、まごう事なく「HUGっと!プリキュア」の映画だったのです。

引坂理恵さんって凄くない??

キュアエール役の声優、引坂理恵さんって、凄くないですか??
本当に失礼ながら、自分はキュアエール役に選ばれるまでほとんど存じ上げていなかったのですけど、この方、とんでもない声優さんだと思うのです。

TV本編でも戦闘シーンでの掛け声がすごいなあ・・上手い人が出てきたなあ・・・・とは感じていたのですけど、

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『映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』予告編 - YouTube


今回の映画の中盤、とあるピンチの場面でキュアブラックとキュアホワイトにエールを送り「フレフレ!」をするシーンがあるのです。

はなちゃん立ち直りからの「こんなの、わたしのなりたい野乃はなじゃない!」からの大きく息を吸って貯めに貯めてからの「フレフレ!」とつながっていくシーン。
引坂理恵さんの演技、というかそれは「はなちゃんの心からの慟哭」で、その「フレフレ!」は本当に凄まじく、そのあらゆる全ての感情を載せた台詞に、自分は鳥肌が立っていました。

声優さんに全く詳しくない自分に「声優さんの演技」について語る資格はないのかもですけど、この時の引坂理恵さんのキュアエールは、体が震えるほど、僕の心を打ちました。もう、本当にすごいのですよ。
これから映画を観ようと思っている方、そしてリピーターの方、「ぜひ、中盤の野乃はなのフレフレ!、そして終盤、とあるキャラへの「フレフレ」からの一連の台詞で引坂理恵さんの台詞の「凄さ」に注目してみてください。同じ「フレフレ」で、ここまでもの感情の差を、そして心に響く演技ができるのか、ともの凄いものがみられます。

 

ふたりはプリキュアMaxHeartの映画でもあった。

でね。
「HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ」という名の通り、今回の映画は「ふたりはプリキュア(MaxHeart)」の3人もほぼフル出場しているのですよね。

中盤、はなちゃんを助けようとしたなぎさを更に庇って、ベビープリキュアになってしまったキュアホワイト。

そのキュアホワイトが「とある事」により復活するのですけど、その辺りの人間模様はまさに「ふたりはプリキュアMaxHeart」。

(画像引用)https://img.animatetimes.com/news/visual/2018/1540028701_1_7_9a92aad79cc658b95ec6f7939449a04f.jpg

↑上の画像から連なる
キュアホワイト復活シーンは、中盤屈指の名場面。個人的には一番ウルっと来ました。なぎさの「とある台詞」が本当に、良いのです。

美墨なぎさ視点で構成すれば「ふたりはプリキュアMaxHeart外伝」としても機能するレベルでの「2人の濃密な描写」がお見事でした。

あと序盤にふたりを庇いベビー化し、終盤復活する「シャイニールミナス」が良いのです!やっぱり良いのです!3人の信頼関係がバッチリ描かれています。「輝く命、シャイニールミナス」そう。命は輝いているんだよ。いつだって。

この映画「HUGっと!プリキュア」の映画であると同時に「ふたりはプリキュアMaxHeart」の映画でもあったのです。

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(画像引用)『映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』予告編 - YouTube

ミラクルライトの使い方がすごい 

そして今回の映画で自分が最も「凄い」と思ったのは今作の「ミラクルライトの使い方」です。
例年の「プリキュアに力を与える」「子供たちの応援がプリキュアのピンチを救う」のではないのです。

流れ的にはこんな感じです(ネタバレ特に注意)

敵キャラ、ミデンの手によりプリキュア55人全員がベビープリキュアにされて大ピンチ。
そんな時、はぐたんがスクリーンの向こう側にいる観客(つまりリアル世界の僕たち)に気づきます。

「ミラクルライトで想いを伝えれば、プリキュアは復活する。」
だけどハリハム・ハリーとはぐたんには「過去のプリキュアとの想い出」が無い
そこでハリーは言うのです。

(↓正確な台詞は覚えきれていないので意訳です)
「そうだ!!この映画を観に来ている子供たちだったら、昔のプリキュアとの想い出が沢山あるやないか!だから、子供たち!どのプリキュアでも良い、自分の大好きなプリキュアの名前をたくさん、たくさん呼んで、かわいいと思った所を、カッコイイと思った所を、好きだった場面を、ミラクルライトに込めて、プリキュアに伝えてほしい」と訴えかけるのです。

もうね、これ、プリキュア史どころか日本の歴史に残る「大演説」だったのです。

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『映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』予告編 - YouTube


そう。
今回のミラクルライト演出は「子供たち、そして今までプリキュアを応援してくれたファンたちが、プリキュアへ、たくさんの大好きな想いを伝えること」として機能しているのです。

もう。泣くよね。
そして自分が見た時は、劇場は満員のお客様。
たくさんの子供たちがミラクルライトを光らせて、それぞれが大好きなプリキュアを応援し、一生懸命、大好きを伝えていました。

そして、リアル世界の子ども達の「プリキュアを大好きな想い」こそが、スクリーンの中のプリキュアを復活させたのです。

凄くないですか???

「フレフレ!みんな フレフレ!私」に代表される様に「応援」を1つのテーマとしてきた「HUGっと!プリキュア。」

その「HUGっと!プリキュア」の映画の中で、
「子供たちが「実際に応援する事」によって、本当にスクリーンの中のプリキュアが復活し、大活躍する」
これほど「応援」という行為に説得力を与えることはないと思うのです。

そしてその応援の内容が「プリキュアへ、大好きという想いを伝える事」、
つまり「応援とは、”あなたが大好きである”という事を伝える事」だったのです。

そして、それはかつて「HUGっと!プリキュア」TVアニメ本編で若宮アンリ君に「応援なんて誰にでもできる」と揶揄された野乃はなが出した結論に収束されていくのです。

「応援する」という事。それはすなわち「大好きを伝える事」。

それをただ机上の空論ではなく、ましてやTVアニメの中だけ言い放つだけではなくて、実際に、子供たちにリアルな場面で「応援」を提示し、そしてその子供たちの「大好きという想い」がプリキュアを復活させる、というギミックは、本当に、本当にすごい事なのじゃないかと、僕は思うのです。

そう。。この映画の中でプリキュアを救ったのは、間違いなく「子供たちのプリキュアが大好きな心」だったのです。(あ、大人たちもですよ!!)

そして今回の映画の副題「オールスターズメモリーズ」。
単純に「プリキュアオールスターズの記憶が物語のキーとなる」という意味だけではなく、
オールスターズメモリーズとは「プリキュアが大好きな子供たち、そしてずっとプリキュアを応援してきた人たち「全てのプリキュアファン」の”プリキュアに対する15年間の想い出”」という意味もあった事を知るのです。

まさに「プリキュア15周年」にふさわしい、素敵な演出でした。

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(画像引用)『映画HUGっと!プリキュア♡ ふた りはプリキュア オールスターズメモリーズ』エンディングダンス映像 - YouTube

 
そして、復活したプリキュア55人のカタルシスが、これまた凄い。

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『映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』予告編 - YouTube

 

最新作からさかのぼり次々に出てくるプリキュアアたち。
コアなファンには、そのアレンジされた歴代のBGMの変化と共に「来るぞー、来るぞー、来るぞー、キターーーーー!!」となる演出。
55人のプリキュア達が、それぞれの技を使い、それぞれのテーマに沿って、キュアエールを励まし、その力をもってスクリーンを大暴れする様は、まさに「プリキュアオールスターズ」!!

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(画像引用)『映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』予告編 - YouTube

どのプリキュア達の描写にも手は抜きません。それぞれ思い入れのあるプリキュアがしっかりと活躍し、どの世代の方も楽しめるオールスターズとなっています。

(ものすごい余談ですけど、キュアラブリーの「ラブリービーム」とキュアブロッサムの「おしりパンチ」はTV版オールスターズ(37話)でも披露していたし「この2人といえばこの技」と認識されているの、凄いなあ・・)

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(画像引用)『映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』予告編 - YouTube


そして物語は雨の降る中「キュアエールとミデンの物語」で幕を閉じます。
54人のプリキュアがキュアエールのために。
キュアエールはミデンのために。

「プリキュア・オール・フォー・ユー」

だったのです。

体感してほしい。

とにかく「映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ」は、

「HUGっと!プリキキュア」の映画でもあり、
「ふたりはプリキュアMaxHeart]の映画でもあり、
「プリキュアオールスターズの映画」でもありました。

それをたったの70分に凝縮した、奇跡の映画だと僕は思うのです。
こんな映画2度と見られないかもしれません。

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(画像引用)『映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』予告編 - YouTube


だから。
まだ見ていない方、
ぜひ、劇場へ足を運んでほしいのです。
(大丈夫、オトナお一人様もたくさんいます)
そしてミラクルライトの演出を体感してほしいのです。

そしてプリキュアに、ありったけの想いを伝えてほしいのです。
あなたの「プリキュアへの想い」だけが、プリキュアを復活させるのだから。

あの時、プリキュアに出会えて良かった。
ずっと、ずっとプリキュアを好きでいて良かった。
心の底から、そう思います。

(おわり)

 

 

(ラスト、この55人勢揃いの「DANZEN!ふたりはプリキュア~唯一無二の光たち~のダンス映像もすごいのです。)

www.youtube.com