プリキュアの数字ブログ

プリキュアの数字に関するブログです。数字以外の事も半分くらい。数字に公平であるため広告、アフィリエイトは導入していません。価格.comのプリキュアおもちゃ特集ページ書きました。

「難民問題」を扱ったゲゲゲの鬼太郎27話。これ、どうするのが正解だったの? 

(ゲゲゲの鬼太郎(6期)27話のネタバレを含みます。ご注意ください。)


2018年10月。
「ゲゲゲの鬼太郎」(6期)が西洋妖怪編へと入りました。
新キャラ、アニエス(cv山村響)が東映アニメっぽい「オールド魔女スタイル」で素敵ですよね。

f:id:kasumi19732004:20181008191310p:plain

ゲゲゲの鬼太郎(6期) 第27話より


その西洋妖怪編、初回から「難民妖怪」なるものが出て来てこれがなかなかに面白かったので紹介します。(6期鬼太郎はこういうの好きですよね)

2018年10月7日放送、ゲゲゲの鬼太郎第27話「襲来!バックベアード軍団」で、母国を追われた「難民妖怪」が登場します。(調べるとこの妖怪たちはマレーシアの妖怪の様です)

f:id:kasumi19732004:20181008174934p:plain

f:id:kasumi19732004:20181008174958p:plain

ゲゲゲゲの鬼太郎(6期) 第27話より

 難民妖怪。母国を西洋妖怪にめちゃくちゃにされ日本に逃げてきました。

f:id:kasumi19732004:20181008204913p:plain

f:id:kasumi19732004:20181008194729p:plain

f:id:kasumi19732004:20181008194737p:plain

ゲゲゲの鬼太郎(6期) 第27話より

「生まれた国は違えど同じ妖怪同士ではないか。好きなだけここで暮せばええ」
鬼太郎たちゲゲゲの森の一同は、彼ら難民妖怪を受け入れる事にしました。
(ネズミ男が宝石を受け取っています)


当初は「国が違えば、食文化が違うのは当たり前」等理解を示していた鬼太郎サイドですが、

f:id:kasumi19732004:20181008194750p:plain

ゲゲゲの鬼太郎(6期) 第27話より

次第に、関係が悪化していきます。

f:id:kasumi19732004:20181008175025p:plain

f:id:kasumi19732004:20181008191650p:plain

ゲゲゲの鬼太郎(6期) 第27話より

難民妖怪の「深夜の大騒ぎの騒音」で寝られなくなったり

f:id:kasumi19732004:20181008181211p:plain

f:id:kasumi19732004:20181008175057p:plain

ゲゲゲの鬼太郎(6期) 第27話より

川に小便を流す妖怪(これは嫌がらせではなく、こういう妖怪だから仕方がない)

f:id:kasumi19732004:20181008175530p:plain

ゲゲゲの鬼太郎(6期) 第27話より

竹を食らう妖怪が森を荒らしてしまったり
(こちらも悪意は無く、こういう妖怪だから仕方が無い)

だんだんと難民妖怪との折り合いが悪くなっていきます。

意を決して、鬼太郎サイドが難民妖怪に話をしに行きます。

f:id:kasumi19732004:20181008175419p:plain

ゲゲゲの鬼太郎(6期) 第27話より

すると今までの謙虚な姿勢はどこにいったのか
「故郷をしのぶのも許してもらえない」と嘆く難民妖怪。

f:id:kasumi19732004:20181008175135p:plain

f:id:kasumi19732004:20181008175153p:plain

 ゲゲゲの鬼太郎(6期) 第27話より

「国が違えば習慣も異なる」と正論を言います。

f:id:kasumi19732004:20181008194828p:plain

f:id:kasumi19732004:20181008175230p:plain

ゲゲゲの鬼太郎(6期) 第27話より

そして「受け入れることができないならば、はなから移住など許可するべきではなかった」と突っぱねます。

f:id:kasumi19732004:20181008175205p:plain

ゲゲゲの鬼太郎(6期) 第27話より

「郷に入っては郷に従え」と主張する鬼太郎。
それに対し、

f:id:kasumi19732004:20181008194930p:plain

f:id:kasumi19732004:20181008175256p:plain

f:id:kasumi19732004:20181008175308p:plain

f:id:kasumi19732004:20181008194957p:plain

f:id:kasumi19732004:20181008194945p:plain

ゲゲゲの鬼太郎(6期) 第27話より

難民妖怪は
「多様性の尊重が国際社会の主流だ!」
「日本の人権意識はいまだに中世止まりと言わざるを得ない」
ダイバーシティ、ポリティカルコレクトネスを持ち出し反論してきます。

結局、話し合いにならずに帰ってきた鬼太郎。

f:id:kasumi19732004:20181008175348p:plain

ゲゲゲの鬼太郎(6期) 第27話より

ネコ娘に「ローマではローマ人のするようにせよ」ってことわざもあるからそういえば良かったのに!と怒られます。(鬼太郎、板挟みでかわいそう・・)


再度、鬼太郎サイドと難民妖怪が話し合いの場を持ちます。

f:id:kasumi19732004:20181008181700p:plain

f:id:kasumi19732004:20181008175548p:plain

f:id:kasumi19732004:20181008175723p:plain

ゲゲゲの鬼太郎(6期) 第27話より

鬼太郎サイドは「もともと自分たちの土地だ」と主張
難民妖怪サイドは「(受け入れ費として)宝石を渡したじゃないか」
と反論。

f:id:kasumi19732004:20181008175701p:plain

f:id:kasumi19732004:20181008175742p:plain

f:id:kasumi19732004:20181008175756p:plain

ゲゲゲの鬼太郎(6期) 第27話より

話し合いを求める鬼太郎に、話し合いは必要なく、互いに顔を合わせないことが最善の策、と主張する難民妖怪サイド。

 

f:id:kasumi19732004:20181008195022p:plain

f:id:kasumi19732004:20181008175821p:plain

ゲゲゲの鬼太郎(6期) 第27話より

ネズミ男がしたり顔で「21世紀を生きる我々が避けて通れぬ問題」というもネコ娘に怒られます。 (ネコ娘、ワイドショーを見ているのか・・)

 

その後、すったもんだ色々な出来事が起き「難民妖怪」は、母国を滅ぼした西洋妖怪の1人、ヴォルフガングに無残にも全員殺されてしまいます。

f:id:kasumi19732004:20181008195042p:plain

ゲゲゲの鬼太郎(6期) 第27話より

 鬼太郎も反撃し、魔女っ子アニエスの力も借りて今回はなんとかヴォルフガングを退けました。

 

ラスト。

f:id:kasumi19732004:20181008175911p:plain

ゲゲゲの鬼太郎(6期) 第27話より

「もう一度話し合いをしていれば・・」と自責する鬼太郎に

f:id:kasumi19732004:20181008175925p:plain

ゲゲゲの鬼太郎(6期) 第27話より

「話し合いをしていても、結末は変わらない」と諭す目玉のオヤジ

 
結局、難民妖怪は全員殺されてしまい難民問題は「結論が出ないまま」終わりました。
(難民がいなくなる事によりゲゲゲの森に平和が訪れる、という皮肉にもなっていますよね)

うーん。
どうするのが正解なのか?
そもそも正解は無いのか?

 

当初、謙虚だった難民妖怪の態度が次第に大きくなる。
折り合いを見つけようとしても「多様性を受け入れろ」「人権意識は無いのか」と突っぱねる。 

もちろん一方の意見のみではなく、お互いに話し合いをするのが正解なのかも知れませんが、そもそも話し合いに応じない場合にはどうするのか?

「お互いの事を思い、折り合いをつける」と言うのは簡単なのですが、そうもいかないのが現実なのでしょう。

わざわざ西洋妖怪編の最初にこんな「難民妖怪」のお話をもってきたってことは、
この先「文化の衝突」「異国文化を受け入れるか否か」って事が
日本妖怪vs西洋妖怪の妖怪大戦争に大きくかかわってくるものと思います。

ちょっとこの先の展開が楽しみですね。

日本における難民受け入れと文化の衝突としては、
CiNii論文にこんなのがありました。
参考までに。

ci.nii.ac.jp

 

 (おわり)