一部のプリキュアクラスタでは、もう何十度目かの「初代最強」議論が沸き上がっています(いました)。
発端となったのはこのツイートだと思われます。
歴代プリキュアの対戦ゲームが発売されたら起こりそうなこと4選。 pic.twitter.com/xIR2h7u1X9
— アッシュ@プリキュア (@Ash_precure) February 24, 2020
2020年2月27日の段階で3万リツイート,約11万いいねという状態。
プリキュアの対戦ゲームが出た時、というネタツイートなのですが
ここで「初代最強」がオチとして使われているのですよね。
この「初代最強」というのは「ふたりはプリキュアのキュアブラック、キュアホワイト(+シャイニールミナス)がプリキュア界ではレジェンド級に強く誰も勝てない最強の存在」といった様な意味合いで使われます。
まあ、ネタなので「最強のロボットは?」に対し”イデオン”とか”グレンラガン”がオチとして出てくる様な「定番のネタ」みたいなものですが、
一部のプリキュアファンは、この「初代最強」というワードにウンザリしている傾向にあるのですよね。
というか今回は「オチ」として”初代最強”が安易に使われ、それが10万イイネレベルで拡散している事にモヤモヤしている人が多かった様です。(僕もどちらかといえばそうですけどね)
このツイートにも(当然好意的なものも数多くありましたが)
「プリキュア初代最強議論そろそろ終わって欲しい」
「初代最強とかいうやつウンザリ」
・・などの意見も散見しました。
で、何故一部のプリキュアファンが「初代最強」にウンザリしているかというと、
その理由として大きく分けると2つあると思います。
①
初代は決して最強ではなく、何度も倒れ、そのたび立ち上がり必死に戦ってきた。彼女たちの日常を、そしてどんな思いで戦ってきたか知らないのにイメージだけで最強とかいうな。
②
「初代が最強」ではなく他のシリーズにもたくさん強いプリキュアがいる。他のプリキュア知りもしないでイメージだけで安易に初代最強とか言わないで。
このどちらかに近い感情によるものだと思われます。
要は
「初代最強とか言うやつ、プリキュア見ていないだろ。安易にイメージだけで語るな!」
っていう感情の発露です。
まあ、気持ちはわからなくはないのです。
でも。それ言っちゃうと根本にあるのは「詳しくないのにプリキュアを語るな!」というある意味で「古参ファンが一番やっちゃいけない」ムーブになっちゃうのですよね。プリキュアをよく知らない人だって時にはプリキュアについて語りたいだろうし、それを否定しちゃうのは良くないのじゃないかと自分は思うのです。
「ふたりはプリキュア」を実際に最強だと思っている人もたくさんいるだろうし、
例の「映画NewStageの船を止める映像」しか見たことが無い人や、映画オールスターズの一連のブラホワの活躍シーン「だけ」を見た人には、どうしても初代が最強に見えちゃうのですよね。「切り取られた映像の力」は強いし、これは仕方がない。
理系学生が初代プリキュアの力をガチで計算したらとんでもない数値になったww
(↑この動画で例の「船を止めるシーン」がありますが、まさにこの動画も完全に「プリキュアを全く知らない人がその映像「だけ」で初代の強さを語る」という一部のプリキュアファンには度し難い内容になっています。)
でもね。思うのだけど。
子供たちにとっては自分たちが見ていたプリキュアが最高で最強だろうし、その子供たちの想いを否定して「初代最高」も「アレが最強」とかいうのも野暮ですし、
そうでなくても
プリキュアも15年以上続いて裾野がだいぶ広がって、たくさんの子供たちが見てくれていて、かつてプリキュアが大好きだった子供も大人になって帰ってきたりもして、今、プリキュアに興味持ってくれている人がたくさんいる世界になっているのです。
それは発端のツイートに10万イイネが付くことに表れています。
当然、プリキュアに対する思いも(自分が思う以上に)多種多様になってきているのです。
そうなると悪意があるわけではなく、ただ「他を知らないだけ」で「初代最強」と言っている人もたくさんいるのですよ。
「悪意」は責めても良いけど「知らない事」は責めてはいけないと思うのです。
で。
ただ「知らない」だけの人にはこれまでのステキなプリキュアシリーズを知ってもらう良いチャンスになるのですよ。
人間は最初に見たプリキュアが一番ステキだと思う習性があります(?)
その想いは誰にも汚す事はできません。
本人が「初代最強」だと思っているなら、それはその人にとって「初代は最強」なんだから、その想いは尊重しつつ、
「初代は最強とかいうヤツはニワカ!」とバカにするのではなく(それはもはや老害ムーブに片足突っ込んでる)
自分としては 、
「初代最強議論」「最強のプリキュア議論」には一切手を出さず
「初代は最強だよねー。強いよねー。でも、彼女たちのこんなかわいい一面が見えるエピソードがあるんだけど・・」
とか
「初代は最強だよねー。でもそれと同じくらいカッコイイプリキュアがいるのよー。」
って言える人になりたい。
でもね
でもね。
ただ、これは一歩間違えると「マンスプレイニング」や「知識をひけらかしたいおじさん」に繋がっていくのでバランスが難しい。
だから自分としては、
こちらから積極的には「初代最強」議論には手を出さず、じっと構えて、何か聞かれたら(興味がある様だったら)、全力で初代「ふたりはプリキュア」の魅力を、そのほかプリキュアシリーズの魅力を伝えていきたいと思う。
マンスプレイニングにならない様に「自分の好きなプリキュア」を伝えるには、
「日頃から」常に「好き」を発信していく事だと思う。
日頃から「大好きなプリキュアシリーズ」について発信していく事。
あなたの「大好き」は絶対に誰かの心を動かす。
みんなの好きなプリキュアの事でSNSが埋め尽くされれていけば、相対的に「初代最強」という勘違いが少しでも減っていく事につながっていくのじゃないかと思うのです。
だからこそ「初代最強」議論に頭の容量を取られるよりも、自分の「大好きなプリキュア」を発信していった方が結果的に良い方向に行くのじゃないかと思います。
「初代最強」「最強のプリキュア」議論に答えは絶対に無いのですから、妄想を楽しむのは良いとして、決して怒りなどマイナスの感情になるのじゃなくて、それよりも自分の好きを伝えていった方が良いのだと自分は思います。(妄想として楽しむ分には良い酒の肴ですよね、プリキュア最強議論。)
"初代最強"には手を出すな。
代わりに自分の「大好き」をたくさん発信しよう。
あなたの「好き」は絶対に誰かに伝わる。
(おわり)