(ネタバレなし)
この「プリキュアの数字ブログ」では、あんまり感想記事とか書かないのですけど、
「映画魔法つかいプリキュア!奇跡の変身!キュアモフルン!」
プリキュアファンだけでなく、アニメーションのファンである全ての人。
一人でも多くの人にこの映画をみてもらいたい、その価値があると思ったので
ちょっと書きます。
(この映画、プリキュアを知らなくても一つのアニメーション映画としても楽しめると思います)
ネタバレなしで書きますので、まだ観ていない方も安心してください。
「魔法つかいプリキュア!奇跡の変身!キュアモフルン!」
2016年10月29日、公開初日9:35分の初回上映。
地元名古屋のエアポートウォーク、ミッドランドシネマ名古屋空港にて鑑賞してきました。(下の子供と一緒に鑑賞しました。)
ざっと見た感じ、全157席中、だいたい9割くらいの入りで、
親子づれが85%、大きなお友達が15%、くらいの比率だったでしょうか。
例年よりもお客さんが多いな、という印象でした。
ストーリー的な事はネタバレしそうなので 避けつつ。
戦闘シーンがすごい。
プリキュア名物の戦闘シーンがすごいのです。
あまり「すごい」を連発するとバカにみえるのですけど戦闘シーンがとにかく「すごい」のです。
(↑この熱量で戦闘シーンが繰り広げられます)
当然当方、素人ですので技術的なことはわからないのですけど、
もう
「すげーー」
「すげーー」
って思いながら戦闘シーンを見ていました。
3つ隣の席で見ていた知らない女児、ずっと母親にしゃべりかけていながら鑑賞していたのが、モフルンVSダークマター戦になったとたん、おしゃべりをやめて食い入るように見ていた(ように見えた)ので、きっと、子供達にも伝わっていたのでしょう。
「子供向けだからこそ、手を抜かない」
久しぶりにプリキュアの超絶な戦闘シーンを見た気がします。
「魔法つかい」ならではの魔法を駆使した戦闘のアイデアをきっちりと「動き」に変換して、魅せる。
魔法のほうきが縦横無尽に動き回り、楽しいアイデア、かっこいい演出が次から次へと繰り出される戦闘シーンは、もう圧巻でした。
大人が見てもすごいと思えるんだ。
子供にとってはもっと、もっと心に響いていると思います。
モフルン、キュアモフルンになってもモフルン。
さて、今回の映画では「モフルン」がプリキュア「キュアモフルン」に変身します。
もうこの映画の評価はこの「キュアモフルン」をどう扱うか、で決まると言っても過言じゃないくらいに重要な要素ですね。
この「キュアモフルン」最後にちょこっと出て来て戦うだけかと思っていたのですけど、もう「がっつり」と戦闘シーンがありました。
個人的には
「キュアモフルン」になっても「ぬいぐるみのモフルン」の声のトーンでしゃべるのがうれしかったです。
(目を瞑って聞くと、ぬいぐるみバージョンのモフルンがしゃべっているかのようです)
「新しいプリキュア」が戦っている、というよりも「モフルンが頑張って戦ってる感」が出ているのが素晴らしかったです。
「モッフーー」とか言いながらパンチするのですよ。
あの時、巨大な敵と戦っていたのは、あくまで「モフルン」だったのですよね。
ストーリー
ストーリー的には、ネタバレになるのでちょっと省きますが、
「あなたにとって、大切なものはなにか?」を軸にした王道のお話ではありました。
妙などんでん返しでびっくりさせよう、という意図はないので小さな子供達にも理解しやすいかと思います。
シリアスなシーンも当然あるのですけど、コメディの要素も多く、モフルンのかわいい踊りや、みらい、リコ、はーちゃんのボケツッコミコントも多数あり、
緩急の付け方が本当にうまくて、シリアスになったかと思えば、コントを挟む構成なので、小さな子供も飽きずに観られると思います。
(大人的には、そこに泣かせる要素がはいってくるので侮れません)
プリキュアに親しんでいるお子様、大きなお友達には、TV放送本編で触れられている小ネタを拾いつつも、決してTV本編を知らないと楽しめない構成ではありません。
その辺りのバランス感覚も素晴らしかったです。
自分が見に行ったときも、「子供の付き合いで仕方なく見に来ていると思われるお父さん」が、真剣に見入り、そして最後泣いている姿を数人見ました。
泣ける。
でね。泣けるのですよ。この映画。
どことは言えないですけど、自分は3回は泣きました。
最近、涙腺が緩いのかな。
でも、
40過ぎのおじさんでも、号泣するくらいだ。
きっと、全ての人に届いているのだと思います。
プリキュアだから、アニメだから、と恥ずかしがっている場合じゃないですよ。
おすすめ。
プリキュアを見ているお子様がいるパパ、ママ。
無理にとは言いませんが、子供が少しでも興味を示しているようであれば、
ぜひ「一緒に」観に行ってあげてください。
きっと子供達も一生の宝物を得られるのではないでしょうか。
この映画を見終わって、劇場から出るとき、
入る時につないでいた手よりも、
もっともっと強く、手を繋いでいるでしょう。
もちろん、大きなお友達も。
日本の超一流のクリエーターが集結して、いい大人たちが一生懸命、子供達のために、そして大人たちのために作られたとんでもないアニメーションです。
ものすごいものが、見られますよ。
(おわり)
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