プリキュアの数字ブログ

プリキュアの数字に関するブログです。数字以外の事も半分くらい。数字に公平であるため広告、アフィリエイトは導入していません。価格.comのプリキュアおもちゃ特集ページ書きました。

改編から3か月。ニチアサの視聴率はどう動いたのか?


ニチアサの改編以後、視聴率はどう変動したのか?


2017年10月1日、ニチアサの改編が行われました。
戦隊シリーズ、仮面ライダーの時間移動、ヘボット!(メーテレ枠)終了など、ニチアサ民に大きな衝撃を与えました。

あれから2か月半が経ちました。
「ニチアサの視聴率」はどの様に推移しているのでしょうか?
11月中旬までのデータを元に見てみます。

(データはすべてビデオリサーチ社発表のもの、およびテレビ視聴率(特定の番組) | 調べ方案内 | 国立国会図書館、に準じます。また、データは関東地区のものになります。)

世帯視聴率

2017年7月~11月中旬までの世帯視聴率の推移グラフです。

半透明になっているのが、実際の視聴率の推移、
太い実線は「4週の移動平均線」です。(1つの点が4週分の平均値)
(推移を見るのには移動平均線が適していると判断し、1か月(=4区間)での移動平均を取りました。*1

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(赤い垂直線が2017年10月1日です。)

2017年10月1日の改編直後、
プリキュア以外の仮面ライダー、戦隊シリーズ、ドラゴンボール、ワンピースが一時的に世帯視聴率を落としました。(何故か全部一緒に落ちました)

しかし、10月中旬以降はどれも回復傾向にあり、現在では仮面ライダーも戦隊も、ドラゴンボールもワンピースも「ニチアサ改編前と同じ水準」まで戻しています。
(若干、仮面ライダーがまだ戻りきっていない感じですが、傾向から見てすぐにもとに戻りそうです)

プリキュアは、全くニチアサ改編の影響はほとんど無く、むしろ改編後は微増傾向にあります。(サンデーLIVE!から見続けている人が増えた?)

ニチアサ改編により、
もう少しお互いが食い合い、大きな影響があるのかと思って言いましたが、少し落ちた後は、世帯視聴率的にはどの作品も「ニチアサ改編前とほぼ同じ水準」を保ってます。

放送時間帯が変わっても、裏番組が変わっても、結局「世帯視聴率はあまり変化がなかった」って事になります。

次にKIDS視聴率です。

KIDS視聴率

こちらも同様に薄い線が実際のKIDS視聴率、
濃い実線が4週の移動平均線です。

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KIDS視聴率(男女4~12歳)もほぼ同様の傾向がみられました。
10月1日の改編と同時に大きく下げることとなるものの、10月中以降、元の水準に戻っていく傾向にあります。
ただ、こちらは仮面ライダー、戦隊シリーズがこの2か月で元の水準に戻したのに対し、ドラゴンボール、ワンピースはまだ戻り切れていない印象を受けます。

まとめると

戦隊:
→改編直後は世帯、KIDSともに少し落とすものの、今は「前の放送時間の水準」に戻ってきている。(放送時間帯が変わっても、世帯視聴率に大きな変化は無い。)

仮面ライダー:
→改編直後は世帯、KIDSともに少し落とすものの、今は「前の放送時間の水準」に戻りつつある(放送時間帯が変わっても、世帯視聴率に大きな変化は無い。)

プリキュア:
改編の影響はほぼ無い。

ドラゴンボール超:
→ニチアサ改編後、世帯、KIDSともに落ちるが、今は元の水準に戻りつつある。(仮面ライダーが裏に来ても視聴率への影響ほぼ無い)

ワンピース
→ニチアサ改編後、世帯、KIDSともに落ちるが、今は元の水準に戻りつつある。(戦隊シリーズが裏に来ても視聴率の影響ほぼ無い)

 という事になります。

結論。

改編直後は、少し影響はあったけど、2か月半たった今は「どの作品も元の視聴率に落ち着いて」きている。

なんだかもう少し劇的な何かがあると思っていましたが、そんなことはありませんでした。

でもまあ、事実は事実。

ただし、これはあくまで改編3か月の推移です。
改編が無くても多少の上下動はありますし、この先もう少し長期的なデータを取得していきたいと思います。

ニチアサの改編は成功しているの?

このニチアサ改編、テレビ朝日的には成功している、と見て良いのでしょうか?

現状、サンデーLIVE!の世帯視聴率は大体4~5%程度の様です。

日曜日の5時50分から始まるという早い時間帯の番組だが、10月1日の初回放送は平均視聴率5.1%、2回目は同4.8%、3回目が同4.4%と下がっていき、現在は平均視聴率4%前後を推移している

視聴率低迷「サンデーLIVE」東山紀之がキャスターである理由 - エキサイトニュース(1/2)

それを踏まえて、改編前と改編後の「だいたいの世帯視聴率」の流れはこんな感じです。

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世帯視聴率「だけ」でみると、
改編前はヘボットが1%台、戦隊3%台、ライダー4%台だったので、
ざっくり7:00~8:30までの平均が約2.7%だったのが、
サンデーLIVEになって、4~5%へとなりました。
また、プリキュアは改編の影響は無く変わらず。

時間移動した仮面ライダー、戦隊も移動直後の10月初旬は下がったものの、11月以降はほぼ改編前と同じ数字に戻してきており「題名のない音楽会」「住まいのダイエット」よりも高い視聴率となっています。

つまり「世帯視聴率だけ」で見ると、

ニチアサ改編後に、日曜日の朝、7:00~10:00までの間に「テレビ朝日を見ている人」は増えている。


ということになります。

これを見越して編成を組み替えたのだとすると、テレビ朝日意外とやるじゃん、といった感じです。 
ただ、あくまでこれは「世帯視聴率だけ」を見た場合です。

ドラゴンボール、戦隊と仮面ライダー、ワンピースの放送時間が重なったことによる、売り上げの状況はわかりませんし、他に影響が出ているのかもしれません。

その辺りは、半年~1年くらい後になってようやく統計的なデータとして整ってくると思います。
今後もニチアサの推移を見守っていき、また半年後くらいにどうなったか見てみたいと思います。

個人的には、今「ドラゴンボール超」がプリキュアっぽい展開で(ミラクルライト振って応援したり)ものすごく面白いので、仮面ライダービルドと被るのは残念ではあります。

 

(おわり)

 

*1:プリキュア裏番組のモンスターハンターRIDE ONは割愛してあります。すいません