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プリキュアの数字ブログ

プリキュアの数字に関するブログです。数字以外の事も半分くらい。数字に公平であるため広告、アフィリエイトは導入していません。価格.comのプリキュアおもちゃ特集ページ書きました。

かつて腐女子は、スクリーンに向かって黄色い声援を送っていた。

読み物 読み物-雑記

聖闘士星矢 THE MOVIE Blu-ray VOL.2<完>

今から28年前、1988年のことです。

当時純朴な子供だった僕は、当然の様にジャンプアニメを見ていました。
キャプテン翼、北斗の拳、キン肉マン、そして聖闘士星矢。

いつも一緒に遊んでいた直井君がある日、僕に言いました。
「聖闘士星矢の映画、メチャ面白いらしいぜ!!日曜日観に行こうぜ!!」

映画の名前は

「聖闘士星矢 真紅の少年伝説」

思えばこの映画が自分の

「異文化との初接触(ファーストコンタクト)」

でした。

 

f:id:kasumi19732004:20160206223358j:plain

当時の映画館って、今の様な座席指定の1回で入れ替え制ではなく、
早い者勝ちの自由席、座れない人は立ち見でみるか、席が開くまで待つしかなかったのです。(そして観ようと思えば何回でも観られたと思う)

当然、無駄に体力だけはあった中学生時代、良い席を取ろうと直井くんと30分自転車をかっ飛ばし、開演1時間前に劇場に到着しました。
さすがに1番乗りだろうと思っていたのですが、すでにたくさんの先客がいました。
そのほとんどが、ちょっと上のお姉さんだったことを覚えています。

「なんだ、聖闘士星矢の映画なのにオンナが見に来るのか。すげえな」と思ったものです。

上映が始まって、「よしカッコイイ聖闘士の闘いを見るぜ!!」と意気込んでいたところ、
ものすごい光景を見ることになります。

登場キャラがスクリーンに映るたびに後ろから前から横から、

黄色い声援が聞こえてくるのです。


本当に、こんな感じだったのです。

 

キグナス氷河:(ダイヤモンドダストを打つための謎の踊り)

女子:「ひょうがーーーーーーー♡」
女子:「がんばってーーーーーーー♡」

キグナス氷河:「ダァイヤモンドォォ ダストーーーーーーー!!」

女子:「キャーーーーーー♡♡」
女子:
「キャーーーーーー♡♡♡♡

超像 聖闘士星矢 黄金十二宮編 キグナス・氷河

 

アンドロメダ瞬:ピンチになって死にそう

女子:「やめてーーーーーーー」
女子:「いやーーーーーー!!」

(フェニックス一輝が颯爽と登場)

女子:「キャーーーーーーーー♡♡」
女子:「がんばってーーーーー♡♡」

ジオラマボックスコレクション 聖闘士星矢 十二宮編 【5.甦る!不死鳥(フェニックス一輝&バルゴシャカ)】(単品)

 もはやライブ会場かと思うくらいに、
女子たちは氷河を、紫龍を、瞬を、一輝を。
彼らが倒れれば一緒に悲しみ、彼らが勝てば一緒に喜び、デスマスクは罵倒され、
はち切れんばかりの声援をスクリーンに向かって送っていました。

聖闘士星矢 真紅の少年伝説

「絶叫上映会」とかじゃないのですよ。
子供も、おじいちゃんもいるふつうの映画館での話です。
いや、本当なんですよ。

しかし当時純朴だった自分はその光景が別段おかしいとは思わず、
「映画ってのはこういった風に見るものなんだな」って思っていました。


その後直井君が、
「アメリカでは映画に声援を送るのは普通なんだぜ」っていう通情報を仕入れ
「やっぱりそうなんだな。すごいな女子は」って思ったものです。

しかしよく考えると、

ファイブスター物語の映画を観に行った時は、同時上映の宇宙皇子(うつのみこ)のあまりの出来にがっかりした印象はあるけど、女子は黄色い声援送ってなかったし、

パトレイバーの映画を観に行った際は映画館がとてつもなく臭かった記憶はありますが、やっぱり黄色い声援は起きていなかったし、

うる星やつらを観に行った時も、カメラを持参して堂々と写真を撮るオタクはいたけど、スクリーンに声援を送る男子はいなかったことを思うと、

そういった方面の女子特有の文化だったのでしょうか。

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これは自分の観測範囲だけの話なのかとも思いましたが、
その後、他県の友人なんかとも話題になりましたし、
アニメ誌の投稿コーナーでこの「劇場での声援問題」が議論されていた記憶があります。

多分、全国的な現象だったのではないかと思います。

(アニメ誌の投稿コーナーといえば、

「クリスマス会で「聖夜」を唄おう、ということになったのに、一人が「だーきしめたー心のコスモー」って星矢を唄いだしたエピソード」
が大好きでした。関係なかったですね。)

 

こういった(あえて言いますが)文化は、いつ始まり、いつ失われたのでしょうか。
トシちゃんとかマッチが主演の昔のアイドル映画なんかでも起きていたのでしょうか。
ネットおよび文献をちょっと調べてみたのですが、イマイチはっきりわからなかったのですよね。

歌舞伎の掛け声(大向こう)の時代から脈々と受け継がれている文化的な問題なのかというと、そこまでたいそうなものでもない気もします。

1989年に宮崎勤事件が起こり、オタク界隈が生きづらくなっちゃたり、シネマコンプレックスの台頭により映画館が、なんというか「綺麗な場所」になっちゃたりして、次第にこの文化はすたれていったのかな、とは思いますが。

でも、

当時のアイドル声優、佐々木望のファンクラブに入っていた(黒)歴史を持つ
当家の嫁に確認したところ、劇場版「幽遊白書」(1993)の頃には「まだあった」との事です。

一番ヒドかったのは「サムライトルーパー」のイベント上映会の時、だそうですけど。
サムライトルーパーはNG5っていう、今でいうアイドル声優ユニットの走りが大人気でしたね。

(↓NG5はこのエピソードが大好きで。)

このユニットは大ヒットし、当時の声優のCDとしてはかなり売れ、またコンサートや握手会などのイベントの後には毎回号泣者や失神者が絶えず、救急車が出動することもあった


NG5人気とは逆に、アニメの『トルーパー』は低視聴率で、スポンサーが発売した玩具「超弾動」シリーズの売れ行きが不振だったため、『地球発19時』において、倉庫に積み上げられた玩具の前でタカラの担当者が「本来想定していた層に売れず、想定外の層に売れた作品」という意味で、「ボウリングをしていて、隣のレーンでストライクを取ったようなもの」と発言している。

NG5 - Wikipedia


今ではラブライブの絶叫上映会や、プリパラ「アイドル応援上映会」、
ガルパンの極上爆音上映会(はちょっと違うか)など
そっち方面の方に特化した上映会が開かれるようになりました。


あと女子向けとしては「KING OF PRISM by PrettyRhythm(キンプリ)」の応援上映も話題になりました。

yoshidaxkun.hatenablog.com


そっち方面の人には本当に良い時代になりました。
節度を守ってさえいれば、すごく楽しそうです。


自分の大好きなものってのは応援したくなりますものね。

ん。

おうえん?

応援といえば。

偶然にも。


みんなの応援が必要な映画が公開されるようですね。


子供はミラクルライトを振って、大きな声で応援を。

大人はグっとこらえて、心の中で、応援を。

 
プリキュア映画20作記念作品。

「映画プリキュアオールスターズ みんなで歌う 奇跡の魔法!」

2016年3月19日 公開です!!!

www.precure-allstars.com

 

節度を守って楽しい劇場鑑賞を!

 

(おわり)