(プリキュアのディープな人向けの記事です。)
業界紙トイジャーナル 2016年7月号情報です。
「魔法つかいプリキュア!」の番組スタートからGWまでのレポートです。
プリキュアはGWまでに前年比130%
業界紙トイジャーナル 2016年7月号
特別企画「業界戦国時代」の最前線で戦う「キーパーソン」に聞く。
より
バンダイ
川田裕二 執行役員ガールズトイ事業部ゼネラルマネージャー
-------昨年末商戦では前年同期比130%、GW商戦でも昨対156%と昨対ベースでは2桁アップを続けているガールズトイ事業部さんですが、好調の要因をどう分析されていますか?
昨年の熱末商戦に関しましては貢献商品を見てもわかるのですが、「おおきなここたまハウス」や「カラオケランキンパーティ」「Go!プリンセスプリキュアミュージックプリンセスパレス」など事業部とし下半期に仕掛けていこうと思った商品がしっかりと結果を出した商戦だったと考えています。
特に「プリキュア」や「ここたま」といったキャラクターの貢献が大きく、「魔法つかいプリキュア!」に関しては番組スタートからGW商戦までで前年比130%、
「ここたま」も年明け以降も好調を維持し、計画を上回る数字で推移しています。
トイジャーナル2016.7 No1269 p37より引用(強調線は筆者による)
-------好調に推移している「プリキュア」ですが、流通の高い期待値には届いていないというのが正直なところです。
確かに「プリキュア」に関しては我々も今の実績で満足しているわけではありません。昨年の年末商戦も「ここたま」が売り上げに大きく貢献してくれた側面があったと認識しています。
ただ、「プリキュア」も直近の夏休み商戦を前に前作で上向き基調のきっかけとなった新キャラクターの登場があり、今作ではキャラクターと商品の連動が番組内で前作以上に演出されますので、現在の人気をさらにステップアップさせることは十分に可能だと考えます。トイジャーナル2016.7 No1269 p37より引用
要点まとめると、プリキュア関連は
・昨年末商戦(2015年冬)は、「ミュージックプリンセスパレス」が結果を出した。
・魔法つかいプリキュア!は、番組開始からGWまでで、前年比130%
・ただし、流通の高い期待には届いていない
・昨年もキュアスカーレット加入から上向いたので、今年もキュアフェリーチェ加入から伸びていくことに期待。
、といったところでしょうか。
7月の新戦士キュアフェリーチェの加入により、
新しいおもちゃ
「リンクルスマホンDX変身キュアフェリーチェセット」
「フラワーエコーワンド」
「魔法のほうき キュアフェリーチェ」なども発売されました。
それだけではなく、
文具や、生活用品、お菓子、ふりかけやカレーまでの「表紙」が一新されることによる売り上げ効果も期待できますね。
(これらは、新戦士加入前の「実績」により、後期の発注が確定するものと思われるので、前期が好調なようであれば、後期は更に大きな売り上げが期待できるものと思います。)
おもちゃランキングが好調を維持
おもちゃの方も、トイネスの週間推移が
週間ランキング | おもちゃランキング | おもちゃの総合情報サイト: おもちゃ情報net.
トイネス週間(総合)
トイネス週間(女の子むけ)
週間ランキング | おもちゃランキング | おもちゃの総合情報サイト: おもちゃ情報net.
トイネス週間のランキングは
「魔法つかいプリキュア」2月の発売から7月まで1,2,3位を「おしゃべり変身モフルン」「リンクルスマホン」「リンクルステッキDX」でほぼ独走しています。
これに新製品「フラワーエコーワンド」「リンクススマホンDX」など新製品が加わっていくので、さらなる飛躍が期待できるものと思われます。
プリキュア関連の売り上げ関係は、ここ2年ほどあまり良い情報がありませんでしたが、2016年前半で、ようやく底を売った感の情報がちらほら出て来ました。
(これはもちろん、妖怪ウォッチやアイカツ等のIPが一時期の勢いが無くなってきたのも一つの理由ではあると思いますが、プリキュア自体の力ももちろんあるでしょう)
玩具は回復傾向。あとはアパレル文具生活用品などがどこまで復活していくか、ですよね。
これから徐々に上昇していくのではないかと、思います。
(おわり)