HUGっと!プリキュア第22話が「ものすごい事」になっています。
・「ふたりはプリキュア」なぎさとほのかの登場。
・55人のプリキュアが踊るエンディングダンス
・えみるとルールーのケンカ?回
・新アイテム「ツインラブギター」登場
・・・などなど、お祭り騒ぎ、見所満載で何を書くのか迷いますが、きっとこの辺りの事は他の沢山の人が触れてくれると思います。
【アニメ】HUGっと!プリキュア第22話「ふたりの愛の歌!届け!ツインラブギター!」感想 - ふらあそ!
ていおブログ: HUGっと!プリキュア第22話「ふたりの愛の歌!届け!ツインラブギター!」
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個人的は「パップルさんの救済」がものすごく心に染みました。
実況数が凄い事に。
HUGっと!プリキュア第22話「ふたりの愛の歌!届け!ツインラブギター! 」のツイート実況数がものすごい事になっています。
(実況数は、アニメレーダー様のデータを引用)
https://ckworks.jp/animeradar/precure
<実況ツイート数>
第1話を越える実況ツイート数を記録。
<実況参加人数>
ツイート実況参加人数もここ3年間で最高の数を記録。
プリキュアの実況ツイート数は、通常第1話が最も高く、その後緩やかに減少していき、最終回で少し戻す、というのが定番なのですが、
HUGっと!プリキュア第22話「ふたりの愛の歌!届け!ツインラブギター! 」では、実況ツイート数、実況参加人数ともに「第1回を越える」という快挙を成し遂げました。
もちろん、これはゲストで「ふたりはプリキュア」のキュアブラック(美墨なぎさ)、キュホワイト(雪代ほのか)が出てきた事、およびエンディングが総勢55人の3DCGダンスだったこと等が影響しているものと思われます。
第22話では「なぎさ、ほのか」が登場し、
なぎさ、ほのかが経験をもとにアドバイスをして、
(なぎさの「けんかしたっていいじゃん」って台詞にはグっときます)
2人の「伝説の第8話」のケンカ回をも回収しつつ、
超絶的な戦闘シーンもありました。
画像引用:HUGっと!プリキュア第22話より
「ふたりはプリキュア」の2人が「15周年のお祭り要因」で出てきたわけではなく、キュアマシェリとキュアムールの友情物語に、ガッツリ関与してきたのが素晴らしいと思います。
画像引用:HUGっと!プリキュア第22話EDより
あ、あと
総勢55人のプリキュアが「DANZEN!ふたりはプリキュア」の新バージョンに乗せて踊る圧巻のエンディング。
見逃した方は↓ここで見られますよ!
https://twitter.com/precure_movie/status/1013210743934767105
パップルさんの救済。
そんな話題が沢山の第22話なのですが、
個人的には、敵幹部「パップルさんの救済」シーンがステキだと思いました。
パップルさんは「バブル期」を象徴するキャラ、バブル期当時は「恋愛至上主義」の世の中(クリスマスは3ヶ月前からホテルを予約して、彼氏彼女がいない人間はヒトニアラズといった風潮だった様に記憶しています。)
そんな彼女が、彼氏を新しい女に寝取られ?飛び降り自殺とも取れる比喩表現で怪物化します。
そんなパップルさんを救済したのが「キュアマシェリ」と「キュアアムール」、愛のプリキュア2人だったのです。
(ベッドを挟んで3人が対峙するシーン、ギリギリの描写ですよね、これ)
オシマイダー化したパップルさんの中に入る2人。
画像引用:HUGっと!プリキュア第22話
プリキュア2人の言う
「何もかも失ったって、それでも、未来に奇跡を起こすのです!」
「あなたは全てを失ったわけではありません」
「あなたにはまだ人を愛する心があります」
「愛する心を持ちつづければ必ず誰かに届きます」
「愛は無敵なのです」を
パップルさんが「きれい事」であると認めた上で、2人の説得を受け入れるのが、美しいと思います。
「きれい事ね。愛したって報われるとは限らない。」
「でも、届いたら、ぶっとびね」
きれい事を受け入れ「未来への希望を胸に生きていく」事でパップルさんは救済されました。
「もう一度、愛を信じて。幸せになることを諦めないで」
「もう一度、愛を信じて。幸せになることを諦めないで」
画像:ハピネスチャージプリキュア第49話
今回の脚本家さんは「成田良美」さん。
成田良美さんは、シリーズ構成を務められた10周年記念「ハピネスチャージプリキュア!」でも「人を愛する事の苦しみ、そして”それでも人を愛する事”」を描いてきました。
決して「恋愛至上主義の否定」ではなく「恋愛は苦しい事もある、けど愛を持ち続けよう」という、成田良美さんの美学がここでも表れているような気がします。
(今回も相変わらず「理屈で解決する」のではなく「共感で解決する」のは、書き手も見る側も女の子なので、それでよいのでしょうね、きっと。)
プリキュアは「恋愛に疲れた大人」ですら救うのです。
「貴方を好きではないが、あなたを認める」という多様性
そして今回、個人的にすごいな、と感じたのがパップルさんを説得する際の「キュアマシェリ」の台詞です。
「わたしはあなたが好きではありません」
「いつもルールーにひどいことばかり…」
「でも、あなただってなんでもできる」
「なんでもなれる」
画像引用:HUGっと!プリキュア第22話
「あなたの事は好きではないですけど、あなたの事は認めます」
って言うのは多様性の基本的な考えですよね。
きちんと「あなたのことは好きではない」を表明した台詞がものすごいと思いました。
何も「全てを好きになる」必要はないのです。
嫌いなものは、嫌いとした上で、それでもその人を「認める」事が大事。
それを子ども向けアニメでしっかりと描写する「HUGっと!プリキュア」はやはり攻めまくっているな、って感じます。
第22話は、ツインラブギター初登場や、「ふたりはプリキュア」の登場、55人のエンディングダンスなど見所がたくさんありすぎて、何を語ったら良いのか迷いますけど、
個人的には「パップルさんの救済」が隠れた名シーンだと思っています。
(おわり)