プリキュアキューティーフィギュアをご存知ですか?
毎年発売されているプリキュアの食玩です。
(スーパーのお菓子売り場などで売っています)
約10cmサイズ、500円程度のフィギュアながら、その精巧な造りがお見事なのです。
最新作は「ヒーリングっど♥プリキュア」です。
2020年6月8日に発売されました。
ヒーリングっど♥プリキュアでは3人の妖精もラインナップされました。
妖精ズかわいい。
でね。
ここ数年のプリキュアキューティーフィギュアのレベルアップがものすごいのですよ。
それを成し遂げたのはバンダイキャンディトイのプリキュア食玩担当だった「U花(ユウカ)」さんです。
(ブログによると、U花さんは魔法つかいプリキュアからスター☆トゥインクルプリキュアまでを担当されていました)
彼女(?)はとにかくプリキュアへの熱意がものすごい方で、彼女のおかげでキューティーフィギュアはここ数年、ものすごい勢いでレベルアップしたのです。
ここ最近のキューティーフィギュアの「ものすごさ」を見てみましょう。
<支柱の廃止>
かつてのキューティーフィギュアには「支柱」がついていました。
プリキュアのフィギュアは髪の毛が多く頭が重くなるため支柱が無いと傾きがちになっていたのですよね。
支柱はこういうの↓です。
髪のボリュームが多いキャラは2本支柱が付いたりもしました。
支柱がないと、しばらくは大丈夫なのですが時間がたつとどんどん傾いていきました。
特に初期のものは支柱がないまま夏場に放置すると、足首からイナバウアー状態になったりもしていました。
もちろん支柱があっても素晴らしいフィギュアなのですが、
U花さんがキューティーフィギュアを担当してから3年目のHUGっと!プリキュア(2018)からは
何と支柱を無くしたのです。
↓支柱が無い!!
支柱を無くした事により、後ろ姿がスッキリとし、前からのスタイルも見栄えがかなり向上しました。
足の素材をABS樹脂に変更した様です。
【制作秘話】足の素材をABSにすることで強度を保ち、今弾より台座の支柱をなくしました!なので見栄えが抜群…!実はプリアラの子たちも一部ABSなので触ってみると固いんですよ✨お手元にあれば触ってみてください😊#キューティーフィギュア情報 #precure #プリキュア pic.twitter.com/qf2uY0iBmt
— プリキュア食玩公式/バンダイ キャンディ (@PrecureShokugan) 2018年3月10日
あと、支柱を無くした事により、
ポーズの幅が広がりました。
比較的「棒立ち状態+ちょっとしたポーズ」の多かったキューティーフィギュアが、
(↓こんな感じのポーズが多かった)
↓この躍動感!!
多彩なポーズをとれる様になりました。
特にスター☆トゥインクルプリキュアのフィギュアは5人全員が「片足で立つ」ポーズという離れ業をやってのけています。
キューティーフィギュアに「動き」が出る様になりました。
見てくださいよ、この動き。
特にこのえれなさんのフィギュア、片足で立つどころか、ナナメ後ろに重心があるのに全くヘタれないの凄い技術です。
繰り返しますが、500円のフィギュアですよ。コレ。
野乃はな
キューティーフィギュアの中で自分が特に好きなのは2018年に発売されたキュアエールの変身前「野乃はな」です。
この野乃はなのフィギュア、
支柱を無くした事による躍動的なポーズ、
流れる様なスカートの造詣。
カバンと服の隙間まで再現。
細部まできれいな塗装。
グラデーションがかかった髪の毛など、
いちフィギュアとしてものすごいのですよ。
自分の大好きなフィギュアの1つです。
片足立ちのポーズ。もう3年ちかく常温で放置してあるがヘタれない。
夏場でも全くグニャりません。
足の造詣がお見事すぎます。美しい。
髪の毛は単色ではなく赤のグラデーションが掛かっていてキレイです。
背面のカバンとプリハートも精巧に表現。
流れる様なスカートなど、後ろ姿にも全く手を抜かない。
また、前面を見ても
カバンと体の間にきちんと隙間がある所、
ネクタイが浮いている所、
襟のマークまで再現、ヘアピンなど細かいところも表現されています。
このスカートの流れる表現。スカートから足にかけての絶妙なバランス感。
やや右に重心がある足の表現。
これ、500円のフィギュアですよ。
最近のキューティーフィギュア、野乃はな以外もすべてこんなレベルなのですよ。
それがワンコインで買えるなんてなんてステキな事なのでしょう。
<変身前のフィギュアも販売される>
この「野乃はな」の様に、
一時期は無くなっていた「変身前のフィギュア」が発売される様になったのもU花さんが担当になってからの「HUGっと!プリキュア」からです。
U花さんの功績です。(多分)
(プリキュア5までは変身前もラインナップされていましたが、フレッシュ、ハートキャッチは変身前フィギュアは販売されず、スイート♪の2人は出た後、ドキドキ!はまこぴーだけが出て、それを最後に変身前のフィギュアは止まっていました)
この「変身前」フィギュアもまたカワイイのですよ!
ちょっと見てみましょう。
えみルーのフィギュア。そのポーズと躍動感すっごい。
細かい造形すっごい。フリルの表現すっごい。
これも大好きなフィギュア。
さあやとほまれ。制服の皺(しわ)から「風を感じる造形」まで。
ほまれ、パーカーの紐が風に流されているのわざわざ再現しているのすっごい。
ひかララは対になっていて「跳ねている」躍動感がすごい。
キューティーフィギュアに「ストーリー」が付いた様です。
えれまとまどか。こちらも躍動感がすごいです(語彙不足)
もちろん「プリキュア形態」のフィギュアも嬉しいのですけど、「変身前」のフィギュアの物語を感じさせる様な造形がお見事なのです。
メイン購買層である子供たちには「プリキュア形態」のフィギュアが人気が出るものと思われますし、そちらに限りあるコストを注入するのが定石だと思われますが、それでも「変身前」をラインナップに復活してくれたのは感謝しかありません。
台座がパワーアップ
U花さんが担当になってから、キューティーフィギュアの台座が変更になりました。
かつてキューティーフィギュアの台座は「ハート型」が主流だったのです。
↓こういうの
U花さんの手により?かなーり「オシャレ」な台座になりました。
情報量が一気に上がり、キャラのイメージカラーが使われる様になりました。
スター☆トゥインクルプリキュア、ヒーリングっど♥プリキュアでは、「ロゴ」も台座に入る様になり、一層華やかになりました。
ただ、丸型になったので飾るのに「場所をとる」様になってしまったのですよね・・・。ハート形は隣接して飾れていたのですけど、丸型は飾るの大変なのですよね。
(キュアスターと星奈ひかるで、台座の色が違うのも細かい。丸形台座は近接して飾れないのが個人的には唯一残念な所)
クリアパーツの採用
最近のキューティーフィギュアは「クリアパーツ」が印象的に使われていて、とても綺麗です。
キュアミルキーの肩もクリアパーツで再現。
セレーネのスカートにもクリアパーツ。
わずか500円のフィギュアなのですが、とにかくクオリティが高くて毎度毎度脅かされるのです。
U花さんが担当になってからこれらキューティーフィギュアのレベルがかなり上がったのです。
あ、細かい事なのですけど、かつてのキューティーフィギュアは上半身と下半身が別パーツだったのが、最近は1つになっているのも大きな変更点ですよね。
キューティーフィギュア+
さらにU花さんが進めたのはそれだけではありません。
「魔法つかいプリキュア」の時には通常ラインのキューティーフィギュアだけではなく、「キューティーフィギュア+(プラス)」という通常のものよりも豪華で高クオリティなラインも発売されました。
(高クオリティになったので、価格が1体1800円になりましたけど)
アレキサンドライトスタイルのキュアミラクル、キュアマジカルが販売されました。
高クオリティ+パール塗装でキラッキラです。
通常のキューティーフィギュアではコスト的に再現できないマントのボリュームも凄い。
細部にわたり造形が細かい。
パーツ塗装がキラっキラです。
このキューティーフィギュア+(プラス)、一般流通で販売されました。
一体1800円のフィギュアながらイオンの食品売り場などで普通に買えました。(プレミアムバンダイ限定とかじゃないのです)
近所のイオンで見かけた時にはびっくりしたものです。
1つ言うなれば
キュアフェリーチェのアレキサンドライトスタイルがまだ出ていないので!
3人並べて飾りたいので!!
いつまでも待ちます!!
プレミアムバンダイ限定商品も
U花さん時代になって、通所の流通に乗らない商品はプレミアムバンダイ限定での販売も行われました。
「商品化しない」という選択ではなく「プレバン限定」でも販売してやる、というU花さんの意志を感じます。
プリキュア15周年の時には「キュアブラック」「キュアホワイト」がリメイクされて販売されました。今の技術でよみがえるキュアブラックとキュアホワイトは、それはそれはステキな造形です。
(ウチにあるのですけど、もったいなくて開けていません・・)
また、
HUGっと!プリキュアの時は一般販売でマザーハートスタイルのエール、マシェリ、アムール「だけ」発売されたのですが
画像:amazonより
(こちらは一般販売)
通常ラインでは発売されなかったマザーハートスタイルのキュアアンジュ、キュアエトワールは、プレミアムバンダイ限定で発売されました。
U花さん、きちんとHUGっと!プリキュアマザーハートスタイルを5人揃えてくれました。ありがたいです。
とにかく。
ここ数年のプリキュアキューティーフィギュアが格段にクオリティアップしたのは、U花さんの熱意の賜物だと思います。(もちろん他のスタッフさんの熱意もある事は間違いないのでしょうけどね)
U花さん、今はキューティーフィギュアの担当を離れてしまいましたが、当時のU花さんのプリキュアに対する想いは、バンダイのブログで公開されています。
U花さんは「魔法つかいプリキュア!」から「スター☆トゥインクルプリキュア」までを担当され、今は別の方がキューティーフィギュアを担当されている様です。
しかしその熱意はきっと受け継がれ、この先もキューティーフィギュアはさらにレベルアップしていくことと思われます。
楽しみですよね。
キューティーフィギュアは足を見ろ
さて。ここまで来た方はおそらくフィギュアの足をずっと見ていたと思います。
(別に変な意味ではなく)
キューティーフィギュアは、足を見るとその造形のすばらしさから、技術の進歩が垣間見られますよね。
かつては棒立ちだったフィギュアが、支柱が無くなり、片足で立つようになり、表現が豊かになりストーリーが垣間見られる様になりました。
↓↓
すっごい技術の進歩です。
キューティーフィギュアの進化は足を見ると良く判ります。
キューティーフィギュアを手に入れたら、足を凝視しましょう。
(捕まらない程度に)
↓自分の好きなU花さん時代のキューティーフィギュアです!!
マシェリとアムール。マシェリの髪の毛の表現からフリルの細かさがステキ。
アンジュとエトワール。
ユニはキュアコスモ形態含め4種類も発売されました。愛です。
魔法つかいの3人。まだ支柱があった時代ですが、ミラクルのスカートの飾り、マジカルのお腹のリボンなど、細かい技術が光ります。
アラモード中学生組。アラモードは全員「髪の毛が多い」ので大変だったと思います。
アラモード高校生組+パルフェ
キュアショコラに至っては「髪の毛しっぽを支柱代わりにしちゃえ」という発想です。
ショコマカは目が大きくやや幼い印象なのですが、それはそれでカワイイ。
この先もキューティーフィギュアが楽しみです。