「オトナのプリキュア事情」という同人誌を作りました。
2018年12月29日(土) コミックマーケット95 1日目
T-22b「プリキュアの数字ブログ」にて頒布します。
(B5フルカラー 108ページ 800円(予))
※表紙は、現実の伴侶に書いてもらいました。
(フルカラーにしたのは、グラフを見やすくするためだけの自分のワガママなので頒布価格には反映していません。)
↓(BOOTHでの電子書籍版 出しました)
「オトナのプリキュア事情」というタイトルで、主に「pixivの投稿数」から、プリキュアファンの現状(の一部)を可視化してみよう、というデータ本となっています。
さっき数えたらグラフ55個、表が60個もありました。
何の事か解らない人のために、
せっかくですので、ちょっと数ページ公開して行きます。
(と思ってさっき数えたら20ページも公開していました)
目次です。
本文は104ページあり、
第1部「オトナのプリキュア事情」40ページ
第2部「pixivのタグ、ぜんぶ抜く」24ページ
第3部「プリキュアのタグ」データ38ページ
今回「pixivのプリキュア関連のタグ」を(ほぼ)全部取得しました。
(プリキュア関連では約3500のタグがありました。)
最初は、pixivにおける「プリキュアの位置」を見てみました。
<pixivにおけるプリキュアの位置>
pixivにおける「人気作品のタグ」の投稿数を抽出した所、
1位「東方」(1,814,175)
2位「艦これ」(591,562)
3位「ポケモン」(510,129)
4位「VOCALOID」(408,776)
5位「艦隊これくしょん」(404,162)
6位「ヘタリア」(395,774)
7位「初音ミク」(393,650)
8位「刀剣乱舞」(258,907)
9位「アイドルマスターシンデレラガールズ」(252,286)
10位「おそ松さん」(226,682)
となっていました(1~100位は上の表をご確認ください)
(※データ取得は2018年11月7日です)
その中で
タグ「プリキュア」は41位(83,227)
タグ「スマイルプリキュア」が100位(44,737)
に入っていました。
「pixivにおけるプリキュアの位置」はだいたいこれ位です。
上位50位以内に「プリキュア」という作品名タグが入っているのは結構凄い事なのじゃないでしょうか。
<プリキュアシリーズ別の作品名タグの集計>
どのプリキュアシリーズがpixiv内での投稿数が多いのかを調べました。
(※シリーズ毎に最も多いタグ名での集計なので、正式な作品名になっていないタイトルもあります)
pixiv界隈では「スマイルプリキュア!」がダントツで投稿数が多く、次いで「ドキドキ!プリキュア」「ハートキャッチプリキュア!」の投稿数が多かったです。
これに「Go!プリンセスプリキュア」を加えた4作品でプリキュア全体の約50%の投稿数を占めている事も判ります。
<投稿数の多いプリキュア名>
また「プリキュア名」(最新秋映画基準の55人)での投稿数を調査した所、
pixiv界隈では「キュアピース」が強いですね。やっぱり。
(ただ、前書きにも書いてあるのですが「投稿数が多い=人気がある」「投稿数が少ない=人気が無い」訳では断じて無く、ただ「そこに数字があるだけ」なので注意が必要です。そもそも昔の作品と今の作品を比較する、という事に意味がない事をきちんと把握しておくことも必要ですよね。(じゃあこんな本作るなよ、と言われそうですが・・そうではないのです)
同人誌本編では「変身前キャラの名前」(「野乃はな」とか「愛崎えみる」など)でも同様の集計をしています。
また、「プリキュア名」と「変身前キャラ名」での描かれる順位の差なども見ています。
<変身前と変身後、どちらが描かれやすいのか?>
「変身後名(「キュアフローラ」や「キュアベリー」などのプリキュア名)」と「変身前キャラ名(「春野はるか」とか「蒼乃美希」とかの人物名)の投稿数の比率を出して「変身前」が描かれやすいのか、「変身後」が描かれやすいのかを調べてみたりもしました。
(変身後/変身前)の比率が「1.0」(=投稿数が同じ)が、両方とも同じ程度描かれている、という事になります。
これにより例えば「明堂院いつき」よりも「キュアサンシャイン」の方が圧倒的に多く描かれていた(約2倍)事なども解りました。
<シリーズ毎に、変身前/変身後どちらが描かれやすいのか?>
また、同人誌本編では
「プリキュアシリーズ毎」に「変身前」が描かれやすいシリーズ、「変身後」が描かれやすいシリーズなども調べてあります。
例えば「ハートキャッチプリキュア」というシリーズでは「変身後」の姿の方が圧倒的に描かれやすい傾向にあったりしました。
それらは同人誌本編でご確認ください。
また、
「プリキュアの「色」による投稿数に差はあるのか」を見てみた所、
<色別の投稿数の差について>
どのカラーのプリキュアも「変身後」よりも「変身前」の方が多く描かれていて、全ての色を合わせると「変身前」は「変身後」の2.46倍もの投稿数が確認されました。
「変身後」はコスチュームを描く事の難解さ等もあるので、変身前が描かれやすいのでしょうか。(その辺りは要検討ですね)
また、色別の割合を調査した所、「ピンクプリキュア」と「黄色プリキュア」で全体の50%を占める事が判りました。この2色がプリキュア界隈では強いカラーの様です。
同人誌本編では「変身前」と「変身後」の色別の比較なども行っています。
<シリーズ別カラー別の投稿数割合>
また、各シリーズ毎のプリキュア別の投稿割合を出したりしています。
だいたいどのシリーズでも、シリーズ内では「ピンクプリキュア」が1番投稿数の割合が多くなるのですが、「ハートキャッチプリキュア!」のキュアブロッサム(25.8%)<キュアサンシャイン(27.4%)<キュアマリン(29.9%)と、スマイルプリキュア!のキュアハッピー(19.8%)<キュアピース(32.5%)、キラキラ☆プリキュアアラモードのキュアホイップ(20.0%)=キュアマカロン(20.0%)<キュアショコラ(23.1%)だけは例外で、ピンクプリキュアよりも投稿の割合が多い、という結果となりました。面白いですね。
本編では「変身前キャラ名」でも同様の数値を出して、変身前と変身後の比較も行っています。
<シリーズごとの変身前/変身後の色別割合の変化>
またプリキュアシリーズ毎の色別の投稿数の割合差を出しています。
(下記はYes!プリキュア5~ドキドキ!プリキュアまでのデータです)
各シリーズごとに、変身前と変身後の投稿数の比率を調査した所、右上「フレッシュプリキュア!」で顕著なのですが「キュアパッション」は全体で26.2%なのに対して「東せつな」は全体の41.5%と極端に割合が増えています。「東せつな」人気の程が伺えます。
本編では「全てのプリキュアシリーズ」についてそれらのデータを記載しています。
シリーズ毎に「変身後」と「変身前キャラ名」との描かれる率の差を見てみると面白いと思います。
……などなど、様々な分析データをのせています。
<R18での比較について>
R18関連のタグも収集、分析しています。
(プリキュアのR18関連がお嫌いな方にもわかりやすい様に、全てのグラフおよび背景をピンク系にしてあり、見たくない人は飛ばしやすい様になっています)
R18で最も投稿数の多いシリーズ、およびキャラクター名の抽出はもちろんの事、
例えばシリーズ毎の「総合」と「R18」の比率を出して、「R18」になりやすいシリーズを出してみました。
<プリキュアシリーズR18率について>
R18の「投稿数」が最も多かったのは「スマイルプリキュア!」でしたが、(総合/R18)の比率で見て、最も「R18」になりやすかったのは「スイートプリキュア♪」でした。スイートプリキュア♪は全体の13%がR18と、何故かその比率がダントツに高い傾向が見受けられました。何故なのでしょうね・・
本編ではこのほか「プリキュア名」での比較も行い、「R18」になりやすいキャラクター名なども取得しています。
<総合とR18の色別比率の比較>
プリキュアのカラー別の「総合」と「R18」の比率差を出した所、
若干ですが「R18」になると「黄色プリキュア」が描かれる割合が増えているのが見て取れたり、
<シリーズ毎の色別「総合」と「R18」の比率差>
プリキュアシリーズごとに「総合」と「R18」の投稿数の比率差を見てみると
(下記は「ハピネスチャージプリキュア!」~「HUGっと!プリキュア」までのデータ)
右上「Go!プリンセスプリキュア」においては「R18」になると、黄色プリキュア(キュアトゥインクル)の割合が極端に増えGoプリ全体の59%を占めていたり、と面白い結果が出ています。
……その他にもいろいろとデータをだしています。
一応言っておきますが、これらはあくまで投稿数から「現状の(一部の)プリキュアファンの想いを可視化」したものであり、決してこの結果は「キャラの人気」などとは相関しない事は常に考慮する必要はありますよね。
第2章 pixivのタグぜんぶ抜く。
「池の水ぜんぶ抜く大作戦」というTV番組をみていた時に思いついた「プリキュアのタグ」を全部抜いてみたら、何かが判るのかな?、という想い付きです。
「pixivのプリキュア関連のタグ」を全部抽出し、それぞれの項目で投稿数の多い順にソートしてみました。(この「プリキュア関連のpixivのタグを全部収集する」という行為がものすごく大変でした)
<プリキュア関連上位100のタグ名>
(※こちらは2018年10月1日取得です)
プリキュア関連の投稿数の多いタグは、主に「作品名」「プリキュア名」「キャラ名」で占められていました。
また同様に、タグを分類し「シリーズ毎」での上位100タグを網羅しています。
<各シリーズ毎の上位100タグ>
(これは「ハピネスチャージプリキュア!」と「Go!プリンセスプリキュア」の上位100タグです。)
色々見てみると、面白いです。
<各分野の上位20タグ>
また、タグを分類分けして、それぞれの属性別に上位20タグを出しました。
例えば、
「敵キャラクター」上位20タグ
および
「55人以外のプリキュア」上位20タグは
敵キャラクターのタグでは「ウルフルン」「レジーナ」が2大投稿数が多いキャラとなっていました。
また、
「55人以外のプリキュア」では「ダークプリキュア」が1位。以後「キュアモフルン」「ダークドリーム」「キュアエコー」「バッドエンドプリキュア」と続きました。
同人誌本編では、
1:人間体のキャラクター(サブプリキュア含む、敵キャラ除く)
2:妖精キャラ
3:(プリキュア55人を除く)女子キャラ
4:男子キャラ(敵キャラ含む)
5:敵キャラクター
6:(55人以外の)プリキュア
に分けて集計し、上位20位までを記載しています。
また、同様に取得したタグから
6:カップリング、コンビタグ
7:クロスオーバー作品タグ
の上位20タグも出してあります。
<カップリングタグ集計>
(おまけ)
最後に、おまけとしてカップリングタグを集計しておきました。
カップリングタグは「コンビ」「兄弟」「友情」系も含んでいます。
プリキュアシリーズにおけるカップリングタグの総数は693(2018年10月1日現在)
内、属性別に分けると
女・女タグが453個(65.4%)
男・女(女・男)タグが147個(21.2%)
男・男タグが63個(9.1%)
トリオタグが16個(2.3%)
ありました。
それぞれの上位25タグを調べました。
トップ4までは公開しておきます。残りは本編同人誌でご確認ください。
そして第3部は「全てのタグデータ」を投稿数の降順ソートで載せています。
ひたすらデータが続きます。
<1位~100位>
(このあたりは投稿数2000オーバーのメジャーなタグですね)
<投稿数100前後の中堅どころタグ>
<投稿数1ケタのマイナー?タグ>
(こういうちょっとマイナーなタグの方が、皆様の情熱がこもっていて面白いのです)
。。などなどが記載された本となっています。
プリキュアの(一部の)ファンの想いを、可視化した1冊となっています。
こういうデータ系がお嫌いでなければ、きっと面白い本になっています。
(お嫌いな方は、スルーしてくださいね)
何卒、よろしくお願いいたします。
当日、コミケに参加できないよー、という方、
とらのあな様、メロンブックス様で予約始まっています。
とらのあな様↓
メロンブックス様↓
また今回は「BOOTH」で「電子書籍版」も頒布します。
↓(BOOTHでの電子書籍版 出しました)
2018年12月29日(土) コミックマーケット95 1日目
T-22b「プリキュアの数字ブログ」です。
(おわり)