プリキュアの数字ブログ

プリキュアの数字に関するブログです。数字以外の事も半分くらい。数字に公平であるため広告、アフィリエイトは導入していません。価格.comのプリキュアおもちゃ特集ページ書きました。

特撮好き女の子にも朗報。バンダイがボーイズトイ、ガールズトイをやめてブランドデザイン部へ

バンダイの組織図から「ボーイズトイ」「ガールズトイ」という単語が無くなりました。
 
自分も勉強不足で全く知らなかったのですけど、定期購読している玩具業界紙トイジャーナル2019年8月号を読んでいて、下記の記事を見つけました。

「バンダイのトイ事業部はこれから新組織でこう変わります」という記事内にて、2019年7月1日より、バンダイのトイ事業部の組織変更が行われた、と記載がありました。

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引用:月刊トイジャーナル2019年8月号p14



これまでのトイ事業部内の「ボーイズ事業部」「ガールズ事業部」などを改編し、

ブランドデザイン部:スーパー戦隊、仮面ライダー、ウルトラマン、プリキュアなどTVキャラクターIP

カテゴリーデザイン部:カテゴリー自体を創出。アンパンマンはここ。

ネットワークトイ企画部:たまごっち、妖怪ウォッチ、爆釣バーハンター、デジモンなどネットワークを活用した部門

と再編成された様です。

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(新組織図)組織表 | バンダイ公式サイト


ついにバンダイの組織図から「ボーイズトイ」「ガールズトイ」といった単語が無くなりました。

これまではバンダイのHPでも「男の向け玩具=特撮」「女の子向け玩具=プリキュア」といったくくりにされていたのですよね。
下記はバンダイのHP、会社紹介です。

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バンダイHPよりhttps://www.bandai.co.jp/corporate/business/

f:id:kasumi19732004:20190807172319p:plain会社案内(https://www.bandai.co.jp/corporate/pdf/bandai2019.pdf)

(これまでは「ボーイズ事業部=ライダー、戦隊」「ガールズ事業部=プリキュア」だった)

この組織の再編成により、
ボーイズトイ=仮面ライダー、戦隊
ガールズトイ=プリキュア
、という概念が(組織上では)ようやく無くなった様です。

これでようやく、「トクサツガガガ」などでも描かれた
「仮面ライダー好きの女の子」や
「プリキュア好きの男の子」にも過ごしやすい時代が来るのだと思われます。

もちろんこの事業再編成はジェンダーに配慮したわけではなく、商業的な統合により経営を効率化する目的があるのでしょうけど、これまでずっと、「日本最大手の玩具メーカー」が戦隊、ライダーは男の向け、プリキュア、アイカツは女の子むけ、と謳っていた事を思うと、この編成によりその括りが無くなった事は本当に良いことだと思われます。

もう、仮面ライダーはボーイズトイ、プリキュアはガールズトイでは無いのです。

「女の子だから、ライダーのおもちゃを買ってもらえない」
「男の子だから、プリキュアの変身グッズを買ってもらえない」
って子供達が少しでも減ってくれると良いですよね。
だって、もうライダーは「ボーイズトイ」ではないのですから。

4つのIPの横展開で客層を広げる

このトイジャーナルの記事中には、
バンダイも「スーパー戦隊にも一定の女の子のファンがいる事」を認識していたうえで、対策をとる事が出来ていなかった事などにも触れ、

例えばスーパー戦隊シリーズにも実は女の子のファンが一定数いるのですが、そうした層に向けて商品をどう提供していたかといったときに、今までの事業部制では事業部の枠が強すぎてなかなか横の連動ができていませんでした。

4つのIPが同じ部署になったことでプリキュアのチームが客観的な視点で、女の子に向けたスーパー戦隊の展開にはこういったやり方があるのではないかといったアドバイスもできる、こうした広がりもまた期待できるようになりました。


月刊トイジャーナル2019年8月号p19

ライダー、戦隊、プリキュア、ウルトラマン4つのIPが横展開していく事により、新しい年齢層やターゲットを広げていく戦略の様です。

プリキュアは「大人の女性にも」

また記事中では、プリキュアを2世代、3世代だけではなく「大人の女性にも向けてチャンスを広げていく」とありました。

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月刊トイジャーナル2019年8月号p19


プリキュアを「2世代に向けて」という発言は過去にもありましたが、バンダイサイドから「プリキュアを大人の女性に向けて」という発言が出ることは、自分の知る限り初めての事です。

プリキュアも(バンダイ的なグッズ展開で)この先、大きく変わっていく事が予測されます。
これも嬉しい事ですよね。

ライダー、プリキュアを世界に。

また、今回の事業部再編は「世界に向けた」戦略でもある様です。
引用します。

期待しているのは年齢やターゲットの広がりだけではなく、エリアの広がりも同様です。

月刊トイジャーナル2019年8月号p19

グローバル展開といった点ではプリキュアや仮面ライダーではできていない一方で、現在ウルトラマンが中国で大きなビジネスになっています。こうしたノウハウもそれぞれのIPで共有していけば、プリキュアも仮面ライダーもウルトラマン同様のチャンスがでてくるはずです。

月刊トイジャーナル2019年8月号p19

 ウルトラマンが中国で大成功しているので、そのノウハウをライダーやプリキュアにも生かして、グローバルな展開をしていく、との事です。

 

なにはともあれ、バンダイの組織図から「ボーイズ」「ガールズ」という単語が無くなった事は、本当に良い事なんじゃないかと思います。
この新しいバンダイのトイ事業部の展開には大いに期待したいですよね。


もう
仮面ライダーの玩具は男の子のもの、
プリキュアの玩具は女の子のもの、

という時代は終わりを告げたのだと思います。

まずは小さな1歩かもしれませんが、確実に前に進んでいるのです。

(おわり)

 

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prehyou2015.hatenablog.com