プリキュアの数字ブログ

プリキュアの数字に関するブログです。数字以外の事も半分くらい。数字に公平であるため広告、アフィリエイトは導入していません。価格.comのプリキュアおもちゃ特集ページ書きました。

「Go!プリンセスプリキュアの残した数字」に沢山のコメント有難うございました。

 前に上げた記事「Go!プリンセスプリキュアの残した数字」にそれはもう、沢山のコメントを頂きました。
(はてなブックマークコメントではなく、通常のコメントの方です)

43ものコメント、総文字数は14000文字にもなりました。

prehyou2015.hatenablog.com

そのどれもが素晴らしく、色々と考えさせる内容で、埋もれさせるにはあまりにも惜しいので、ちょっとまとめておきます。

 

プリキュアの数字などに興味があるのは自分くらいなものとばかり思っていましたが、こんなにも沢山の意見が聞けてとても感動しました。

お子様をお持ちのお父さん、お母さんの貴重な意見、グッズの流通から見た考察、キャラ造形から見た売り上げの考察、など皆さま本当に素晴らしいと思います。


自分一人だけではこのような考えは思いもつきません。様々な意見を頂き、色々とわかってくることがありました。


このような沢山のコメントを頂けただけでも、「Go!プリンセスプリキュアの残した数字」という記事を書いたかいがありました。

皆さま、本当に有難うございました。
まだまだ、言い足りない事があれば、どんどん行ってくださいね。

記載は原文を順不動でならべてあります。意見を尊重するためにほぼ原文のまま掲載しています。

結論は当然出ませんよね。
自分がそうであるように、皆さまが思うことを思えばよいと思います。

で、コメント沢山載せたら、ちょっと長くなりました。
合計15000文字を越えていて読むの大変だとは思いますが、どれも貴重で面白い大切な意見であると思います。

 

Go! プリンセスプリキュア後期主題歌シングル【CD+DVD盤】

 

 通りすがり

子供が見たいアニメでは無く、親が子供に見せたいアニメになっている…
これは案外当たっているかもしれません。

 

ななし

上の方で「プリンセスプリキュアは親が見せたがる番組」と言う話が出ていたので、
むしろプリンセスに限らずプリキュアを見せたがる親は周囲では見た事がない、という話です。
子の為になる番組を見せたい、と言う人はEテレに行きますよ。

親が見せたがらないのは恐らく昔も今も変わらず、でも以前は子が見たがっていたけれど、最近は子も見たがらなくなっている、んでしょう。
その原因はやはり、ライバル作品の存在故だと思います。
小さい子供って「みんなが好きだから・流行ってるから私も」というのが多いんですね。すごく流されやすい。
でも最近は「3-6歳女児向け=プリキュア一強」と言う空気が崩れてしまった。
妖怪ウォッチやアナ雪もですが、特に5,6歳の高年齢層が本来小学生向けのアイカツ・プリパラにかなり流れてしまった感じです。
(プリキュアが新入学用品としては売られなくなったのもそのせいでしょう。子供は自分より大きい子の真似をしたがり、自分より小さい子が好きなものは子供っぽいと嫌がるものです)
菓子等も他のキャラクター商品にスーパーの棚を取られて売ってるのを見なくなりました。うちの近くのスーパーの食品コーナーにはもうプリキュア商品は一つも置いていません。置いているのを見るのはかなりの大型スーパーだけ。これでは売り上げが下がるのも当たり前。
そういう所で「プリキュア=みんなが好き、流行ってる」と言う空気が無くなっているのを、子供も敏感に感じ取っているのではないでしょうか。
となると、ただ流されていただけの子は離れてしまうんでしょう。
そしてそれはもう制作側の努力だけではどうしようもないのではないかと。

めぐのん

5才と2才の二女の母です。
自分はオタなので初代から見ています。上の娘はドキドキから見ています。
もう終わった記事かとも思いましたが、当事者の一人として、感じた事を書いてみます。

まず、ゴープリには「プリキュアでなければならない必然性」がなかったと思います。それは「プリンセス」と「プリキュア」を並列させたからです。

そして、ゴープリの敗因は、「プリンセス」であった事に尽きると思います。
アナ雪以降、ディ○ニープリンセスが女児にも大人気です。ネズミランドで女児向けのプリンセスイベントが頻繁に開催されていたりします。
そこから、プリキュアにもプリンセスというキーワードを重ねてみたのではないかと思います。流行にのるのは戦隊ではよくある事だし、別に悪くはない筈なんですが、やはりネズミ帝国は強力すぎたんです。

はっきり言って、世の母親達への、ネズミ帝国の浸透っぷりは、本当に半端ないです。
うちは、私が「どうでもいい」、旦那が「嫌い」だったので、入園するまで、ほとんど触れる機会はありませんでした。それが今ではすっかり…てなものです。

私に言わせれば、ゴープリの最大のライバルは、アイカツでもプリパラでも妖怪ウォッチでもなく、ディ○ニーの「小さなプリンセスソフィア」でした。
ゴープリは、プリンセスというコンセプトをいれたが故に、世の母親にこう言わせてしまった訳です。
「同じプリンセスなら、プリキュアなんかより、ソフィアの方がいいでしょ」(子供にもたせるなら、プリキュアよりディ○ニーキャラの方が大人っぽく見えて私も自慢できるし)←こんな感じの本音がかいま見える(苦笑)

玩具売上自体はそこまで落ちていなくて、他の売上が最悪だったのなら、余計にこういう心理が働いたからなのではないかと思います。
子供の「絶対にプリキュアがいい」との主張に、「どちらか選びなさい」というネタを与えてしまった訳です。
…全然違うんですけどね。わかっていない人からしたらこんなもんです。


あと、「ゴープリの売上が悪いのはハピチャのせいだ」というのも的外れだと思います。
女児向け市場なんて数年で入れ替わります。プリキュアなら、小学生になるまでの3年くらいでしょう。毎年出ていくのがいれば、新規参入もいる訳です。
その新規参入組を、上記の理由でつかまえられなかったのが、ゴープリだと思います。
親も子供も、「去年がつまらなかったから今年は見ない」なんて、そんなにないですよ。見なくなるのは、子供が成長してそういう時期になったからです。そうでなければ、戦隊は40作も続かないでしょう。男女の違いはあれど、そこは同じだと思います。まだプリキュアが好きなら、むしろ「次のはどんなのだろう」と期待して見ますよ。上の娘がそうです。彼女にとっては、ゴープリはそこまで好きではなかったようですが、マホプリに大期待して、今も熱心に見ています。

ただ、プリキュアでなければならない必然性がなかったゴープリでの新規参入組が、プリキュアブランドにどれだけ愛着を持ってくれるかは、微妙なところだと思います。
そう考えると、ゴープリは良くも悪くも、プリキュアの分岐点になったと言えるんじゃないでしょうか。


プリンセスという二重のコンセプトで売上失敗したゴープリに続いて、マホプリも魔法使いのダブルネタ…
一抹の不安はよぎりますが、とりあえずネズミ帝国に魔法使いヒロインで主人公というのはいなかったと思うので、まあ大丈夫かなーと。
本当に強いんですよ、世の母親たちにとって、ネズミ帝国は。一体何で皆あんなのがいいんだか…ごにょごにょ(^_^;)
本当に帝国恐るべし、です。

…あれ、こんな時間に誰か来たみたい

ななし

映画の興行収入が回復したのは、昨年のアナ雪のような超ヒット作品が他に無かったから、というだけではないでしょうか。
妖怪ウォッチだけでは女児家庭にはそこまで求心力はないでしょうし。
むしろそれなのにこれしか回復していないという辺り、相当人気が減っているんだと思われます。

自分にも子供がいますが、周りを見てもプリキュアはむしろ子供には見せたくない番組、と言う風潮です。
内容云々ではなく玩具が高すぎる、そして1年で型落ちだからです。
戦隊もそうですが、新しいシリーズが始まったね、と言うと多くのママに「どんどん新しくなるよね…」と困った顔をされて溜息をつかれるのが現実です。
子供が見たがるから見せているだけで、多くのママは見せたくはないんだろうな、と思います。

M

Go!プリンセスプリキュアは、「丁寧に作り過ぎた」のがアダになってしまったのだと思います。よくアイカツや妖怪ウォッチやヒミツのここたまなどとのライバル作との競合が指摘されていますが、むしろ、プリキュアというコンテンツそのものが最大のピーク期の山を通り越してしまいオーナス期に入りつつある過渡期にあるのではとすら思っています。これは、少子化や景気動向という外的要因を除いてでもです。


いくら東映アニメーションが自社の株主委総会で「プリキュアは当社を代表する作品なので年によって多少の波があっても続けることが重要」「プリキュアの復権を目指して鋭意制作中」「(ライバルと目されている他作品に対し)絶対に勝ってやる」などと声高に叫んでいても、それに反するかのように版権収入は下がっていくばかりで、ワンピースやドラゴンボールと比較すると会社の売上に全然貢献していない。バンダイナムコホールディングスの決算報告書でも、IP別売上の累計は下がっていくばかり。

わたし自身が「行きつけの店」での買い物ついでに見渡す限り、文具・雑貨・日用品・アパレル・食玩・DCD・ガチャガチャ・・、みんな見向きもされずに買われていかない。アニメイトなどの大友向けアニメショップでも不人気極まりなくとうとうプリキュアキャラクターグッズの取り扱いそのものがなくなってしまった。
Go!プリンセスプリキュアのアニメが丁寧に作られれば作られるほど、視聴者層には「グッズを買う対象ではない」「グッズがマンネリで飽きられている」などと避けられている感が否めません。
玩具は別として、文具・雑貨・日用品・アパレル・食玩・DCD・ガチャガチャ・・、これらは別にプリキュア柄じゃなくてもいいもの・プリキュア柄よりも上質でなおかつ安いものがたくさん溢れている。だから「わざわざ高いプリキュア柄の文具や雑貨を買う必要がない・買う対象ではない」と見放されているのもあるでしょう。文具・雑貨・日用品・アパレル・食玩・DCD・ガチャガチャなどは購買行動に積極的な一部の大友向けコレクションアイテムと化しているのも実感しています。大勢の視聴者層にとって「テレビアニメは見てもグッズは買う対象と見なしていない」というのが皮肉にも確立してしまったと強く実感しています。それがプリキュアというコンテンツそのものが最大のピーク期の山を通り越してしまいオーナス期に入りつつある様の一角を表しているのではないかと思う次第です。

Go!プリンセスプリキュア単体にとどまらず、オールスターズ春のカーニバルも不評極まりありませんでした。公開当初から物語が陳腐だと酷評されまくり、当然のことながらグッズもちっとも売れていかず、未だに大量のぬりえの在庫を抱えている店もある始末です。

「Go!プリンセスプリキュアは良作!」と叫んでいるのは、mixiプリキュアコミュニティや掲示板まとめサイトなどで普段から積極的に書き込みをし購入したグッズを写真つきでアップする大友の内輪だけにとどまっているものでした。

Go!プリンセスプリキュアで前年同期より玩具が売れて映画の興行収入が多少上がったからといって、わたしは浮かれる気分にはなりません。
魔法つかいプリキュア!でモフルンやリンクルステッキのスタートが良好に見えても、それ以外では相変わらず大きな動きが肌で感じられてきませんし、大勢の視聴者層の「テレビアニメは見てもグッズは買う対象と見なしていない」との購買行動や視聴動向に大きな変化が見られない以上、魔法つかいプリキュア!で大きく逆転するのは至極困難だとわたしは見ています。魔法つかいプリキュア!でも、今後どうなっていくか冷静な目線で注視していかなくてはなりませんね。

 

*追記です*

「プリキュア復権」というのは、スプラッシュスターの不振からYes!プリキュア5のときの復活劇を経て梅澤プロデューサーと音楽担当高梨康治さんの時の「プリキュア黄金時代」の再来を期待しているものなのでしょうか?
わたしが思うには、社会情勢や「ライバル」と目されている他作品との競合ももちろん含めてですが、プリキュア単体として見ても当時のような復活劇はもうやってこないんじゃないかなと。
何よりも、東映アニメーションがいくら「プリキュアの復権を目指して」丁寧に作った「つもり」でも、一般の消費者が「テレビアニメは見ても(プリキュア柄の文具や日用雑貨などの)グッズは買う対象と見なしていない」という構図がハピネスチャージプリキュアからGo!プリンセスプリキュアで、特にGo!プリンセスプリキュアでは年間を通じてかけて定着してしまっているので、その構図を打破しての逆転ホームランを狙うのは非常に至難の業です。
四半期単位で前年同期より玩具単体の売上や映画の興行収入の数字がちょっと上がったからといって単純に「プリキュア復権の兆しが見えてきた」ととらえるのは非常に短絡的だと思います。やはり、日頃の店先でのグッズ全般の動きと関係企業の決算データ・視聴データなどとを照らし合わせて全体を冷静に俯瞰していかなくてはならないと思います。

TM

・トータルで見れば視聴習慣の変化やライフスタイルの変化が出ているのでしょう。前者は録画ベースで見ている人が少なからずいるでしょうから、案外torneのトルミル情報を使えば反映出来るかもしれません。後者は競合作品もさることながら、景気が不透明で玩具以外の分野で消費しづらい状況が未だ続いているのはあるでしょうね。

版台館

非常に厳しい結果となってしまいましたね。
5年連続下方修正、相次いでワースト更新した各成績、僅か5年で一番良かった頃のほぼ半分となったトイホビー+版権売り上げ…
決して優劣をつけるつもりではありませんが、プリンセスプリキュアは「商業的には」失敗作の烙印を押されても仕方ないでしょう。

競合相手のコンテンツも人気が下火状態となり、去年より商業環境が良かったことを考えると、
2015年は何としても汚名返上しなければならない年でした。制作スタッフも背水の陣で臨んでいたでしょう。
それで結果がこのようなことになってしまったのは、もちろん複合的要因も考えられますが、
それ以前にプリンセスプリキュアという作品そのものに問題があった、と考えるべきだと思います。

売り上げや数字成績が全てとは言いませんが、アニメだって商売です。
成績が振るわなかったら立場が危うくなるのは避けられません。玩具販売もする子供向けアニメならなおさらです。
過去にも様々な子供向けアニメが人気低迷、売り上げ不振で打ち切られ消えていきました。
ここ最近の不振で、プリキュアもその運命を辿る日が現実のものになりつつあります。
すぐにそうなるということではありませんが、仮に魔法使いプリキュアでも挽回が望めなかった場合、
東映も将来のシリーズ打ち止めを検討するでしょうね。ニチアサ枠の存続も怪しくなるでしょう。
例え大企業といえど、今の時代成績回復の見込みがないコンテンツを続ける余力はありませんから。

魔法使いプリキュアの今後もですが、プリンセスプリキュアという作品の何が問題だったのか、その点も冷静に分析しなければならないと思います。

 

id:corgius

3児の父です。

個人的に『Go!プリンセスプリキュア』は、自分が見たプリキュアの作品の中ではトップ3に入るほどの素晴らしい作品だと感じながら、毎週見ていました。

もっとも前作の『ハピネスチャージプリキュア』の出来があんまりにも酷い(←個人的な感想です)ので、ゴープリに対する期待感はとても大きかったです。ハピネスでは作画が頻繁に崩壊していた印象がありますが、ゴープリに関しては作画は常に安定しており、節目節目で力の入りようが違う回は「映画レベル」のクオリティがあったように思います。

なのに、数字としてみると意外に奮わなかったのですね。これは非常に残念です。女児向けアニメは、もはやプリキュアの独壇場ではなく、アイカツやプリパラなどの群雄割拠の時代に突入しているのだなと、本記事を読ませていただき実感しました。

うちはまだ娘が3歳なので、まだまだプリキュアを応援していく世代です。親子共々、今後のプリキュアを見守っていきたいです。

はっさく

スーパー戦隊が40作品も続いているのは、「王道」(どんな時代もとりあえずこれやっといたら受けるというメソッド、何番煎じかは幼い子供に関係ありません)を確立しているというのが大きいと思います。そしてプリンセスプリキュアはプリキュアの王道ってこれじゃないですか?と提示した作品であったと思います。

しかしこれらの数字がのたまう限りではプリンセスプリキュアのメソッドは、売り方にしても、アニメの内容にしても、とりあえずこれやっときゃ大丈夫という意味での王道にはなり得ないようですね。

プリキュアという枠組みの中で王道はありえるのか、そもそも女児向けアニメに王道なぞ存在するのか、わかりませんが、バンダイさんには諦めないでこれからもプリキュアに投資し続けて欲しいですね。続けて、さまよってもがく中で得られるノウハウは、今の仮面ライダーにおけるメタルヒーローのように、必ずいつか活きるはずですから。

版台館

他の方もおっしゃられていますが、こうなってしまった一番の原因は視聴者層を見誤ったことだと思いますね。
いわゆる大友層を意識しすぎて、肝心の女児達からそっぽを向かれてしまったのは、子供向けアニメとして大きな痛手だったでしょう。

私個人の意見ですが、大友層へ媚びを売るような作品作りは見直したほうが良いと思います。
例えばスマイルプリキュアは大友人気がかなり高く、twitter実況・BD売り上げ・2chスレ数も相当なものでした。
しかし一方で、トイホビー売り上げはスイートより少し高い程度、国内版権についてはスイートより下がっています。
大友人気と実際の売り上げとがリンクしていない。このことは、少しきついことを言ってしまいますが、「大友は女児アニメの売上成績には殆ど貢献しない」ということを表しているのではないでしょうか。
余程熱心なファンでもない限り、女児向けのグッズを買う大友層は殆どいないのは当然考えられると思います。
またM様もおっしゃられてるように、グッズを買ってまで応援する価値のあるコンテンツだと思われていないのかもしれませんね。
あの手合いは自分が夢中になれるコンテンツが他に出てきたら簡単に見捨てますからね…

あくまでもプリキュアは子供(女児)向けアニメで、メインの顧客は女児です。
いくら内容が良かったと言っても、女児と大友とでは作品に対する捉え方や価値観が大きく違います。
彼女達が商品を買ってくれなければ、子供向けアニメとしての存在意義を問われます。
そのことを自覚して作っているのか、ここ最近の作り方を見ていても疑問に感じます。
サブキャラのゆいを作中でメイン並みに活躍させて売り上げに貢献するとスタッフの皆様は本当に思っていたのでしょうか?

うーん、衰退期・オーナス期の入口にすでに入りかかっているとわたしは肌からの感覚で思いますね。
メインターゲットの女児とお金を出すその親御さんが「テレビアニメは見ても(プリキュア柄の文具や日用雑貨などの)グッズは買う対象と見なしていない」という構図、特に幼稚園や小学校に持っていく文具や日用雑貨でプリキュア柄であるその必要性のなさがGo!プリンセスプリキュアではハピネスチャージプリキュア!よりも顕著になっていて、魔法つかいプリキュア!でもまだそれらのグッズが出始めたばかりですが、Go!プリンセスプリキュアと打って変わって新年度用に飛ぶように売れるなど大きな動きもなく、前年同様の非常に緩慢な様子が続いている以上、大きな回復は簡単に期待できないと思われます。文具ではミニじゆうちょうなどGo!プリンセスプリセスプリキュアまでは定番商品だったやつも魔法つかいプリキュア!ではサンスター文具のラインナップから消滅したかわりにぬりえA柄B柄の同時発売に踏み切り、日用雑貨ではハンカチにおりがみ遊びの要素を加えた新タイプを発売するなど、いくつかの刷新もみられますが、ノート・メモ帳・タオル・ランチセットなど大方のグッズは基本的には例年の踏襲のままであり、サンスター文具やバンダイがそれを続ける以上は魔法つかいプリキュア!で女児が振り向いてくれてその親御さんが買ってくれるかどうか、非常に微妙なところです。

2014年のプリキュア10周年記念以降、今年もですが、毎年のように大友向け高級書籍や高級グッズを矢継ぎ早に出しまくっているのも、東映アニメーションはじめプリキュア制作サイドがメインターゲットの女児向けでは大きく稼げなくなったため何とか大友に振り向いてもらうために焦っているのではとすらも肌で感じる始末です。その延長線上でGo!プリンセスプリキュアもヘビーな大友への意識が故に「丁寧に作り過ぎた」というものあるのでしょう。
Go!プリンセスプリキュアを「すごい」とか「神アニメ」などと絶賛しているのはプリキュアに普段から積極的な大友の内輪だけにとどまり、こどもやその親御さん・ライトな視聴者層にはほとんどウケなかった。

あくまでわたし自身の肌で感じ取っている感覚に過ぎませんが、そういう面から、プリキュアというコンテンツはそろそろ衰退期・オーナス期の入口に入りかかっていると思う所感であります。

nanashi

いつもお疲れ様です。
プリンセスプリキュア、数字的には寂しい結果に終わってしまいましたね。

大人が考える良い作品と子どもにとって楽しい作品は似て非なるものだと思います。
保護者の方に聞くこどもに見せたいテレビ番組ランキングはどれもこれも「おりこうさん」というか…悪い番組ではないけど決して楽しくはないものばかりなんですよ。(調べればすぐ出ると思います)
少なくとも私はそれらよりもめちゃイケやクレしんを見たがる子どもでしたし、学校で「おりこうさん」番組が話題にのぼることもありませんでした。
プリンセスプリキュアにはこれと似たようなものを感じますね。

他の方のコメントにて既出ですが、もっと子どもの方を向いた作品作りをするべきだと思います。
アニメファンや女児アニメに理解のある親御さんにいくら褒められたところでお子さんがほしいと思わなければ売れません。
よーく見ないと気づかない細かく変わるオープニング演出やリアルで恐ろしい敵と迫力のバトル、脇役の掘り下げよりもっと気にすることがあったんじゃないかなぁ、と思ってしまいます。
大人がプリンセスプリキュア最終回の余韻に浸ってる横で娘は魔法つかいプリキュアの予告に夢中だった…なんてツイートも見受けられましたしね。

居酒屋オッサン

視聴率の前年度比伸び率を見ると、Goプリは13〜49歳の女性にウケたけど、売ってるものは従来通り女児向けだから売り上げが伸びなかった、バンダイも途中で気づいて、この層を対象にした高額商品を投入しだしたけど、それは大友向け商品に見える、なんてのはどうですかね?
オッサンの居酒屋トークみたいな意見ですけどね…

駄菓子屋

あくまで個人的な感想ですが、プリンセスプリキュアは主人公、果ては脇役もが抱く高い精神性を理解し、それに共感出来るかが鑑賞の鍵だった様に感じます。
様々な習い事は一度齧れば簡単に(私にはそう見えました)マスター、トラブルが起きても理解ある周りの人々のサポートであっさり決着etc…。
弛まぬ努力や理解者・支援者の存在を常に頭の中で意識し、その尊さに思いを馳せ補完出来る大人のアニメファンにとっては無駄が無く生理整頓された非常に心地よい作風でしょうが、そうでなければ地味かつ平坦な退屈極まりないアニメに映ったのではないかと思います。

活躍の場も基本的に街から離れた学校周辺で、クローバータウンや加音町等の活気溢れた明るい雰囲気の舞台と比べて印象は薄くワクワク感がありませんでした(これも個人的な印象です)。マーブルドーナツ店周辺の話では活気を感じたくらいでしょうか。

作画が良いと言われますが、あくまで他のプリキュアと比較した場合であり、他の子供番組と比較した場合突出したビジュアルかといえばそんな事は無かった気がします。
小気味良く動く手書き戦闘シーンに関しては流石に拘りを感じましたが、その反面魅せ場のCGによる必殺技は数の割にエフェクトが変わった程度のマイナーチェンジ物が多く、またCG班にも経験不足を感じました。

はるかの抱く、職業としてではなく崇高な意志としてのプリンセス観にも少し疑問があります。
なぜならば、プリンセスになりたいという夢に限らず、どんな職業に就いてもそれで夢の終わりではなく、生きている間は夢を抱き続け高みを目指せるはずだからです。
その意味ではるか以外のキャラクター達の夢も平等であり、彼等と同様きちんと職業としての目標もはっきりさせた方が自然かつストレートな形で夢というメッセージを伝えられたのではないかと考えます。

全て私の主観ですが以上を纏めると、子供への道徳観などには配慮が行き届いていた反面、気軽に観ている子供が楽しくかつストレス無く話を理解し共感できるか否かの取り組みは弱かった気がします。
色々と突きつけられた数字や丁寧に作製された図表の数々に対し何とか前向きな解釈をしようと試みましたが、私の中ではやはり「単純に子供とってつまらないプリキュアだった」これに尽きると思います。
魔法つかいプリキュアのスタッフさん達には、大人の機嫌よりも子供の気持ち最優先で取り組んで頂きたいと心から願います。

M

プリキュアも商売です。ビジネスです。アマチュアやセミプロによる同人作品ではありません。ですから、売上が低迷し続けた以上、商売としては失敗と見なされます。
ビジネスの世界では、失敗・売上低迷・業績不振となると、担当者は責任を取らされます。そして、スタッフ入れ替えのもと不採算部門からの撤退もしくは統廃合・商品の抜本刷新がはかられます。

プリキュアの場合、制作元の東映アニメーションがきちんと責任を取っているのでしょうか?
アニメビジネスでは、いくら視聴者がグッズを買ってくれなくて売上が低迷しても、それを視聴者や「ライバル作」のせいだと責任転嫁することは認められないはずです。最終的な責任は制作元とその担当者がすべて取るものです。プリキュアの業績が低迷を続けていたのに、東映アニメーションは「プリキュアは続けることに意味がある」「(ライバルと目されている他作品に対し)絶対に勝ってやる」という姿勢を崩していなくて、むしろ強めるばかり。2014年のハピネスチャージプリキュア!のときの東映アニメーション株主総会の報告を読んだことがあります。「他社のアイカツ・他社の妖怪ウォッチに食われている」と会社側が義憤を丸出しにして、プリキュアが食われているのはこれらの「ライバル作」のせいだと完全に責任転嫁しているのに、わたしは疑問を感じていました。
2015年の株主総会では、「ライバル作」を名指ししての義憤丸出しこそありませんでしたが、「当社はプリキュアで絶対に栄光をつかまなければならない」、つまり、「ライバル作」との競合や視聴者のプリキュア離れを認めずハピネスチャージプリキュア!のオレスキーのような「常に俺がナンバーワンでなくてはならない」態度は変わっていなかったようでした。
ビジネスなので常に競争にさらされています。そのジャンルで「ライバル作」とのシェア争いにおいて「勝つ」と意気込みをかけるのは当然ですが、ビジネスでは結果・業績が全てなので「結果として勝てなかった」責任はきちんと会社と担当者は取らされるはずです。
東映アニメーションの業績において、一番稼いでいるのはワンピースとドラゴンボールであって、プリキュアの売上はこの二作品と比べると微々たる額です。ですから会社の売上額に大きく寄与していないプリキュアが「当社の代表作品」という位置づけも疑問符がつきます。プリキュアというブランド力だけに依存して存続しているのでしょうか。
かつて大きく成功しちゃった体験が今でも忘れられず、かつての栄光を永遠に東映アニメーションの手に握りしめていたい。その成功体験がプリキュアというブランドにあぐらをかくことになり、業績低迷の責任感や緊張感に欠ける体質・ヘビーな大友に媚びる制作スタイル・グッズ展開なっている気もしなくはないです。
バンダイナムコホールディングスグループ会社の定番グッズだって、Go!プリンセスプリキュアまでほとんど変化のなかった一部の文具や日用雑貨では魔法つかいプリキュア!からちょっとした刷新がはかられたものもありますが、基本的にはほとんどのグッズが例年どおりのものをそのまま踏襲していて、抜本的な刷新には至っていません。

プリキュアの過去の成功体験を引きずったままの体質で業績低迷の責任がうやむやにされ、抜本的な刷新がはかられないままで、Go!プリンセスプリキュアでそっぽを向いた視聴者が再び魔法つかいプリキュア!で戻ってくるのは、非常に短絡的であり至極困難だと思いますがいかがでしょうか?

初めてここへ来ました。こんなブログがあったのですね。
大量の情報を分析されていてびっくりです。

プリキュアシリーズはハートキャッチから見始めた若輩者なのですが、今年はスタッフが作品作りに真摯に取り組んでくれたんだな、という事が画面から伝わってきました。

プリキュアに限らず、近年のエンターテイメント作品は一体何をもって大衆人気があると言えるのかが分かりにくくなっていると思います。
個々のコンテンツが小さな領域での流行で収まることの方が圧倒的に多くなってしまい、どんなに資源を投入してもローリターンな結果しか出ない、というのが最近の日本のコンテンツ産業の現状だと思います。
なので作り手も、やるならローリスクローリターンで無難に仕事をこなす方が傷が浅くて済む、という対応になっているんでしょうね。

こんな状況で最初から多くの資源を割いて良いモノを作ろうと行動するっていうのは、これがヒットしようがしまいが自分達はこれで全てを終わりになってもいいと考える、ある意味では死を覚悟しなければ出来ない事かも知れません。
卓越した創作センスと市場分析力があればそんな事しなくても良いのでしょうが、それが無いのであれば腹を括って特攻するしか無いでしょう。そんな覚悟のあるクリエイターがいるのか?
正直なところ今は、ほぼ居ない、のが現状でしょうね。

こんな時代で受け手側ができる事といえば、
良いモノは良い、と感じ続けることですかね。そして覚え続けていることでしょうか。
結局最後の最後に信じられるのは自分の目と耳と頭だという事を痛感させられます。

もし子ども達がこの作品を見て、イイと感じてくれたなら、できれば長く覚えていてくれたらな、と心から思っています。

通りすがり

>プリキュアは既に、大きく新しい事にチャレンジして前年比2倍、3倍とかの大きく売り上げを伸ばすタイプの商材ではなく、例年通りを続けて「安定した」売り上げを出していくタイプになってきているのではないかと思います。
従い、例年通りのビジネスモデルで良いのではないでしょうか
 たぶん駄目だと思います。プリキュアシリーズが新しい要素を取り入れることを拒んでいれば幼女たちはどんどん離れていくのではないでしょうか。実際プリンセスプリキュアは作画も良く、ストーリーも叩かれるような所はなかったですが、売り上げは最低クラスですし。
無難で手堅いと言えば聞こえはいいですが、「変化」や「革新」を嫌って旧態依然とした内容を垂れ流していては先細りしていくのは明らかです。
過去のプリキュアシリーズではマンネリを避けるためいろいろ新しい要素を取り入れていました。例えばイエスではメインキャラクターを5人に増やしたり、妖精がイケメンに変身したり、フレッシュでは初めてエンディングにCGのダンスを採用したり、スマイルでは前年の震災の事もあり、なるべく明るい内容にしようとコメディ色を強くしたり、...etc
プリンセスプリキュアは過去作と比べて新しい要素がなかったと思います。親御さんやPTAから苦情を言われたくない、ネットで叩かれたくない、作り手のそんな気持ちが伝わってくるような作品だと感じました。新しい要素を取り入れればそれが失敗するかもしれないし批判される事もあるでしょうが、あくまでメインターゲットは子供です。大人たちの顔色をうかがって作品を作るのではなく、子供たちに受け入れられる作品を作らなければプリキュアシリーズの終焉も近いのではないでしょうか

M

Go!プリンセスプリキュアは、こども対象の勧善懲悪アニメの保守本流を終始貫き続けたという声がmixiプリキュアコミュニティなどで見たことがあり、グッズ展開も保守的なものを踏襲し続けた感じが否めません。
プリキュアで初めて公式に水着着用で海で遊ぶストーリーを導入したりとの試みはあったでしょうけど、第1話から第50話まで、悪い意味で終始保守本流の手堅い守りから抜け切れることができなかったと思います。

歌舞伎や落語などの伝統芸能でさえ、伝統を守りながら次の世代へいかに継承していくか常に新しいことにも果敢にチャレンジしていかなければ生き残ることができません。そのチャレンジ精神を一瞬たりとも怠れば、その文化は、ほんのごく一部の古い付き合いのある御贔屓さんは残ってくれるでしょうが、中長期的な目線でみると最終的には多くの観客には飽きられて去ってしまうという危機感にさらされています。

「例年通りを続けて「安定した」売り上げを出していくタイプになってきているのではないかと思います。」というブログ管理人様の言葉は、通りすがり様がおっしゃるように「「変化」や「革新」を嫌って旧態依然とした内容を垂れ流していては先細りしていくのは明らかです。」への道へまっしぐらではないのでしょうか。これは伝統芸能も現代のアニメエンターテインメントも変わりない根底にあるはずだと思います。

制作元の姿勢が見惚れているだけの親御さんやヘビーな大友の反響に左右されるばかりのつくりで、メインターゲットのこどもの最新動向からわかる嗜好や流行を置き去りにした「こども向けアニメ作品」に、中長期的な視点では、生き残れるかどうかは極めて厳しい末路が待っていると言わざるを得ないと思います

てツYA

よくプリンセスプリキュアは勝負をしなかったと言われますが自分的には大人向けに作ったのもある意味勝負と言うか賭けだったのではと思います。
と言うのも時代の変化かプリキュアはここ数年内容的な面で今まで以上に親に嫌われてるという印象がありました。子供を蔑ろにするのはよくないですが番組を見せたり玩具を買ったりする権限が親にある以上親に嫌われないことも大切なので東映的にもなんとしても親の信頼を取り戻そうとしたのではないでしょうか。
その結果ゴープリは内容については特に叩かれることはなかったですし子供に見せたくない番組としての印象はだいぶマシになったと思います。しかし肝心の子供には内容がまじめすぎてか(子供は親が見せたくない番組ほど見たがったりするので)あまり受けなかったのでしょう。
ただ内容的な面ではある程度親の信頼を取り戻せたと思うのでこれ以上親に嫌われないようにしつつさらに今回の失敗をいかしてそっぽを向かれた子供にもまた見てもらえるようにするのが今後の課題でしょうか・・・難しそうですね・・・

名無しのゴンべ

コメント失礼します。まとめお疲れ様です。
Go!プリンセスプリキュアは素晴らしい作品だったと思います。プリキュアシリーズはどれも素晴らしい作品です。
個人的な意見ですが、プリンセスプリキュアはストーリーや設定に力を入れすぎ、玩具の宣伝が疎かになっていたと思います。

特に妖精はとても可愛らしいデザインで商品にもなっているのに、あまり目立つことが出来なかったのが非常に残念です。
妖精よりメインではないキャラが目立っており、役割が奪われているようにも見えました。
率直に言いますと、子供たちはプリキュアでも敵でもない女の子に興味がありません。
もう少しバランスよく出来たら良かったと思います。
パフやアロマはおっちょこちょいですが、しっかり者の妖精でした。
プリキュアの変身に必要という訳ではなく必殺技に必要というわけでもなかったので、あまり目立つことが出来なかったのかもしれません。
魔法つかいプリキュア!ではモフルンは変身でも必殺技でも必要なので自然と目立つことが出来ます。
最近は「お世話する」系ではなく「お世話される」系の妖精が増えているように思えます。
はーちゃんのような「守ってあげたい」「お世話したい」と子供たちが思えるような妖精がもっと登場して欲しいです。

武器のロッドやバイオリン、レッスンパッドも本編で目立つことが出来なかったと思います。CMだけではなく本編でもっと登場させるべきです。
パレスはオルゴール機能が付いているのにも関わらず、日常で使われることはほとんどありませんでした。
1度だけ使われましたが、それはクリスマスが終わった時でした。
子供たちがクリスマス前に「欲しい」と思えるような宣伝を本編に絡めるべきだったと思います。
また、物語の終盤に武器が壊れ、粉々になる演出がありました。
その演出は展開を盛り上げる為なので構わないのですが、最後には元に戻る描写がありませんでした。
その玩具を買った親は悲しいですし、買って貰った子供も本編で壊れてしまったのなら嬉しくありません。

前に映画の売り上げの記事にもコメントさせて頂きましたが、時期外れになってしまいもう少しどうにか出来なかったのかな、と思います。

>よーく見ないと気づかない細かく変わるオープニング演出やリアルで恐ろしい敵と迫力のバトル、脇役の掘り下げよりもっと気にすることがあったんじゃないかなぁ、と思ってしまいます。

上でコメントしている方のおっしゃる通りだと思いました。
玩具は魔法つかいプリキュアで頑張って欲しいです。リンクルストーンがとても魅力的だと思います。
長文コメント失礼しました

てツYA

SSの時も思ったのですがゆいちゃんをはじめサブキャラ(非販促キャラ)についてはプリキュアをどういうアニメと捉えるかで評価が大きく変わりますね。
プリキュアを単なる販促アニメとして見るならば特に子供に人気があるわけでも商品化されてるわけでも無いゆいちゃんなどはいらない子ですしひいてはプリンセスプリキュア自体も失敗作の部類でしょう。
しかしプリキュアを一種の教育番組として見るならプリンセスプリキュアはとても優秀な作品だと思うしゆいちゃんなどのサブキャラの存在も重要だと言えます。
数字のブログでこういうこといっちゃおしまいな気がしますけどね(汗)

 

 

 皆さま有難うございました。

 

(おわり)

 

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