こんな記事を読みました。
タイトルに「逆襲」がつく映画、アニメなどの作品が２４３作品も網羅されています。
ただ、プリキュアだけを見ても
・七つの泉を奪還せよ！！～フィフスエレメントの逆襲～*1
はあるものの、
・アクム獣の逆襲*2
・ダークマターの逆襲*3
は抜けてるし、おそらく他の作品でも探せばもっと出てくると思います。
（余談ですけど、Yahoo知恵袋に、この記事と同様の趣旨の質問が2016年2月にありますね。上記の記事はこれを参考にしたのか、この関係者が作ったのか・・
「～の逆襲」「逆襲の～」というタイトルのものを小説、漫画、アニメ、... - Yahoo!知恵袋）
で、上記の記事内に「逆襲は成功したのか？」の欄があるのですけど、ほとんど埋められていません。
「空白がある表を見ると、どうしても埋めたくなる性分」なので、ちょっと調べてみようかと思ったのですが、あらゆる物語の結末を網羅した便利な資料などあるわけもなく、一度はあきらめました。
しかし、よく考えたら１０００や２０００あるわけでもなし、たかだか２５０程度、全部手動で調べても大した手間ではないな、と言う事に気づきました。（1日50個調べたとしても5日で終わる量だし）
というわけで、全部手動で１つ１つ調べて「逆襲は成功するのか？」を確認しました。
（ルール）
１．「（キャラクター）の逆襲」はストーリーに関わらずそのキャラが逆襲に成功したか。ex.キングコングの逆襲、メカゴジラの逆襲
２．「（組織）の逆襲」はストーリーに関わらず、その組織の逆襲が成功したか。
ex.スター・ウォーズ 帝国の逆襲、魔法少女プリティサミー ～電脳帝国の逆襲～
３．「（地名）の逆襲」は、その土地で行われた逆襲が成功したか否か。
ex.水戸黄門漫遊記 闘犬崎の逆襲
４．意味不明な逆襲は、ストーリーからなんとなく把握。
ex.沈黙の逆襲
なお、リストには「曲」「アルバム」も挙げられていましたが対象外としました。また「アプリゲーム」もストーリーが無い、もしくは完結していないものが多く対象から除外しました。
また、逆襲成功の可否は作成した管理人の主観によるものであることをご了承ください。
逆襲作品の一覧
では、一覧です。
きちんと調べた証拠として、概要を記載してあります。
ネタバレが含まれる場合がありますので、ご注意ください。
(2016年、2017年の作品はネタバレ回避のため、概要を記載していません)
逆襲成功率
全243作品中、対象外の67作品を除いた174作品における「逆襲」は
成功 60作品（34.5％）
失敗 90作品（51.7％）
不明 26作品（13.8％）
という結果となりました。
半数（51.1％）の逆襲は失敗していますね。
しかし個人的には「逆襲」は、ほとんど失敗しているものとばかり思っていましたが、意外と成功している逆襲もあるのですね。
ただし、表をよく見ると「逆襲」が成功しているのは1960～80年代が多く、90年以降は逆襲の成功率が大きく下がってきています。
何が原因なのでしょうか？
「逆襲のシャア」が逆襲界に与えた影響
1988年3月12日「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」が公開されました。
「逆襲のシャア」公開以前の75年間において「逆襲の〇〇」というタイトルは3作品しかなかったのに*4、「逆襲のシャア」公開以後の30年では19件も「逆襲の〇〇」というタイトルの作品が作られています。
いかに「逆襲のシャア」の影響が大きかったかが判ります。
そこで、
「逆襲のシャア」以前の30年と、「逆襲のシャア」以後の30年での「逆襲の成功率」を調べたところ（正確には「逆シャア」以後は29年ですが）
逆シャア以前の30年
（1957～1987）
成功３４ 失敗 ２３（逆襲成功率５９.６％）
逆シャア以後の30年
（1988～2017）
成功１４ 失敗 ６０（逆襲成功率１８.９％）
と、明らかに「逆襲のシャア」以後では、逆襲の成功率が下がっているのです。
これはシャアのおかげで「逆襲」＝「失敗」するもの、との認識が広まり「逆襲のシャア」以後の「逆襲」は失敗する事を前提としてタイトルが付けられる様になった事が挙げられると思われます。
また「逆襲の〇〇」というタイトル自体が「逆襲のシャア」のパロディとして使用される様になったパターンもありますね。
（そもそも、ガンダム関係なく８０年代以降は続編が多く作られる様になったため、「前作の敵が逆襲してきて返り討ちに合うパターン」の逆襲が増えた事も当然あるでしょう。）
しかし富野由悠季「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」が逆襲界に与えた影響は大きいものと思われます。
逆襲は、爆発を伴う。
今回、逆襲の成功率を調べていて思ったのですけど、どうも逆襲には「爆発」が伴う様です。
1955年「リスの逆襲」では、チップとデールがドナルドの家を吹き飛ばして爆発させますし、
1965年「フランケンシュタインの逆襲」 では、宇宙ロボットのフランケンシュタインと火星人が大爆発しますし、
1982年「怒りの湖底怪獣・ネッシーの大逆襲」でも、ネッシーは軍により爆破されます。
1985年DAICON FILMの「八岐之大蛇の逆襲 」では街も八岐之大蛇も大爆発します。
1996年「ザ・ビースト／巨大イカの逆襲」でも、イカ大爆発ですし、
2013年「ニューヨーク2014 狼軍団の逆襲」でも、サルが核ミサイルで吹き飛ばされます。
逆襲には爆発が付き物の様ですね。
（単純にアクション映画に爆発が多いだけの様な気もしますが、きっと気のせいです。）
結論
「逆襲」は、近年においてほとんど成功しませんし、爆発の危険性も高いので、やっぱりお勧めできません。
（おわり）
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