2017年9月10日「キラキラ☆プリキュアアラモード」放送中のCMにて、新アイテム「キラキラルクリーマー」が解禁されました。
(バンダイのおもちゃサイトでは9/1にすでに解禁されていましたけどね・。)
いわゆる秋の新アイテム、おもちゃとしてはクリスマスシーズン向けの重要アイテムです。今年は、例年と違い、いわゆるどっしりとした「箱モノ」ではなくて、武器っぽい形状のアイテムですね。「クリームしぼり器」をイメージしている様です。
ちなみに、フレッシュプリキュア!以降の「箱もの」アイテムの一覧です。
皆さま、名前言えますでしょうか?
(自分もいきなり言われると、意外と思いだせなくて焦りました・・)
(解答は下の表にあります)
で、今回の追加アイテム「キラキラルクリーマー」定価が税込み7,776円なのですよね。
「高い・・」とお思いのお母さん、お父さん。
実は、これでもかなり安くなった方なのですよ。
下記は歴代の「箱ものアイテム」の価格です。
(定価はすべて、バンダイおもちゃサイトより)
例年、プリキュア終盤の箱モノ玩具はだいたい9,000円~10,000円の定価だったのが、
今年は7,776円と定価ベースで2,000円も価格を下げています。
定価が7,776円だと、大手小売り店では10%OFFだとして6,998円。
7,000円を下回ってきます。
この値段設定にはどんな意味があるのでしょうか?
クリスマスの平均予算は6815円
バンダイがクリスマスプレゼントに関するアンケートを毎年取っています。
バンダイこどもアンケート
「今年のクリスマスプレゼントの内容とその予算は?」
http://www.bandai.co.jp/kodomo/pdf/question232.pdf
これを見ると、2016年のクリスマスプレゼントの平均予算は6,815円。
(中央値および最頻値は5,000-6,000円の様ですが)
「キラキラルクリーマー」の定価は7776円。
大手の小売りでは、10~15%程度の値引きがされるでしょうから、実売価格6,600~6,998円と、ちょうどクリスマスの平均予算となります。
今までのプリキュア「箱もの」玩具はクリスマスの平均予算よりも実売ベースで1500~2000円程高く、いわばちょっとリッチな層が購入する機会が多かったのでしょう。
実売価格を7,000円以下に抑える事により、お父さんお母さん(ならびにおじいちゃんおばあちゃん)が買いやすくなり、購入機会が増えるものと思われます。
今年はプリキュア玩具が「本気でクリスマスを取りにきている」気概を感じます。
ここ数年、プリキュアの箱もの玩具は、クリスマスにちょっと弱かったのですよね。
昨年「魔法つかいプリキュア!」は「おしゃべり変身モフルン」「リンクルスマホン」がかなり売れた様で多少は盛り返したのですけど、その分「レインボーキャリッジ&プレシャスブレス」は相対的に売れ行きが芳しくなかった様です.
その前2年間の「シャインニングメイクドレッサー」「ミュージックプリンセスパレス」はクリスマスシーズン(10月、11月、12月)で女の子向けおもちゃのトップ10ランキングに入れない状況でした。
ここ最近の「プリキュア玩具のクリスマスシーズンの弱さ」を「キラキラルクリーマー」の低価格戦略で盛り返そうとしているのではないでしょうか。
ウーモ、2017年も強い。
2017年の月間おもちゃランキングを見てみると、女の子向け玩具ではタカラトミーの「生まれて!ウーモ」がかなり売れている様です。
昨年2016年クリスマスシーズンの「生まれて!ウーモ」は生産が追い付かずに品切れ続出で、かなりの機会損失があった様です。
今年もまだまだ「生まれて!ウーモ」がかなり強い様です。
「生まれて!ウーモ」はヒカキンを始めとした「ユーチューバーを起用したネット広告戦略」がかなり小学生の心を掴んでいる様です。
(ドライブヘッドといい、デュエルマスターズ、ベイブレードバーストといい、タカラトミーの戦略が今年は小学生に当たりまくっていますね。)
生まれて!ウーモの実質販売価格は8000~10000円。
「キラキラルクリーマー」はその下をくぐる価格戦略を取っている様に見受けられます。
2017年プリキュアのクリスマスシーズン向けアイテム「キラキラルクリーマー」。
例年よりも定価を下げた事は、本気でクリスマスシーズンを取りにきている証拠だと思います。
もちろん、玩具は価格だけではなく、「子供が欲しがるかどうか」が一番重要なのは間違いないと思います。
その点「キラキラ☆プリキュアアラモード」はKIDS視聴率も好調な様で、子供たちにも受け入れられているものと思われます。
バンダイの同アンケートには、欲しがるプレゼントの認知として
1位に「テレビ番組(アニメ)」
2位が「テレビCM」
とあります。
やはり、こどもはTV番組から欲しいクリスマスプレゼントを認知する様です。
そういった意味でも「キラキラ☆プリキュアアラモード」の人気がおもちゃの売り上げを左右するのも間違いないと思います。
「キラキラルクリーマー」期待したいと思います。
(おわり)