2022年9月23日公開
「映画デリシャスパーティ♡プリキュア 夢みる♡お子さまランチ！」
初動の数値が出ました。
全国270スクリーンで公開された本作は、公開初日(9/23祝・金)の動員155,132名、公開2日目(9/24土)の動員が75,577名、公開３日目の動員（9/25日）の動員が77,993名。金土日３日間の動員数／308,702名、累計興行収入367,352,310円、昨年公開された『映画トロピカル～ジュ！プリキュア 雪のプリンセスと奇跡の指輪！』（最終5.9億）と対比して、動員数200%超えの大ヒットスタートを切りました！今週（9/23～）初日を迎えた作品としては堂々のNO.１！
金土日３日間の動員数が30.8万人、興行収入3.67億と、驚異的な数字となりました。
ビックリするくらいに良い数字です。
映画館に子供たちが戻ってきた事、本当に良かったと思います。
ただ、絶好調な数字だけに、
報道されている様な「前作比２００％超えの大ヒットスタート」
ってのはちょっとミスリードしている事を書いておきます。
この書き方だと「週末に前作の2倍の人が見に来た、すごい！」と誤解を生んでしまう状況です。
決して、好調さに水を差したいわけでなく、むしろ絶好調なのになぜこんなミスリードでわざわざ数字を良く見せようとしたのかがわからないのですよね。
（インパクトのある数字を出したい気持ちは痛いほどわかりますけど）
結論から言うと「前作比200％」は「確かに間違ってはいないけど、誤解を招きそうな表現」です。
この先、メモの意味で残しておきます。
※なぜにこんなグチグチと書いているのかというと、５年後１０年後になると、記事のタイトルのみが残って「前作比２００％」だけが独り歩きして定着しかねないから、ＷＥＢ上に情報を残しておくために書いています。
どこのメディアの記事でも文言が同じですので、この「前作比200%」は東映アニメからのプレスリリースによるものと思われます。
映画デリシャスパーティ プリキュア：公開3日で興収3.6億円 動員30万人突破 前作比200％の好スタート - MANTANWEB（まんたんウェブ）
映画『デリシャスパーティ プリキュア』前作から公開3日間の動員数200%超え！ 累計興行収入10億円超も狙えるデリシャスマイル～！ なスタートに | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com
この「動員数200%超えの大ヒットスタート」。
当初、自分は「昨年の初動2日間」と「今回の初動3日間」を比較していると思っていたけど、それはどうも違っていて確かに両方とも「初動３日間」の数字の様です。
（自分もツイッターで間違ったつぶやきをしてしまいました。ごめんなさい）
アニメイトタイムズの記事がわざわざ前作（トロプリ）の初動の詳細な数字を載せてくれています。（これも東映アニメのプレスリリースに載っているのだと思いますが）
この記事を見て、謎が解けました。
（わざわざアニメイトタイムズさんがこの数字載せているのは「ここからどういう事か各自で判断してね」って事だと思う）
参考作品情報：『映画 トロピカル～ジュ！プリキュア 雪のプリンセスと奇跡の指輪！』
（2021 年 10 月 23 日(土)公開/全国 237 館スタート/興収 5.9 億円）
10/23(土) 動員 72,230 名 ～ 興収 86,379,410 円
10/24(日) 動員 69,065 名 ～ 興収 83,466,880 円
10/25(月) 動員 11,848 名 ～ 興収 13,764,510 円
2 日間計 動員 141,295 名 ～ 興収 169,846,290 円
3 日間計 動員 153,143 名 ～ 興収 183,610,800 円
これを見る限り、
前作（トロプリ雪のプリンセス）は
３日間計が、動員 153,143名 、 興収 183,610,800 円
今回（デパプリお子さまランチ）は
３日間計が、動員 308,702名、興収367,352,310円
３日間の
動員比：201.5%、興収比：200.0%
となります。
うん。確かに３日間で前作比は200%を超えていますね。
ただし、
前作（トロプリ）：土、日、月（平日）の3日間（休日２日＋平日）
今回（デパプリ）：金（祝）、土、日の3日間 （休日３日間）
なのです。
要は、休日３日間と、（休日２日＋平日）を比べて200％、なのですよね。
だから「前作比２００％は確かに間違ってはいないけど、ちょっとアンフェアな感じ」です。
平日と休日とを比較しちゃあいけません。
今年は金曜日が祝日なので、こうなっちゃたものとは思いますが。
そりゃあ当たり前に今回の方が良くなります。
プリキュア映画は親子連れで見る事が多いので、平日はお客様は少なく、休日にドカンと稼ぐタイプの映画です。平日は休みの日の１０~２０%程度の様ですね。
さすがにコレで「前作比２００％超えの大ヒットスタート」はミスリードな気がします。
ちなみに、
公開週の週末「１日あたりの平均」は、
トロプリ 動員：70,648（/日） 興行収入 84,923,145(/日）
デパプリ 動員：102,900（/日） 興行収入 122,450,770(/日）
です。（トロプリ２日間、デパプリ３日間の平均）
つまり、前作比
動員：１４５．７％
興行収入：１４４．２％
が現実に近い数字化と思われます。
「200%は言い過ぎ、150%位よ」って感じですかね
前作比１４５％ってのも、超ものすごい数字なのですけどね！！
それにしても絶好調！！なデパプリ映画
単純計算でこの週末は、１日当たりで昨年の１４５％なので、
滑り出しは、昨年よりも「超々絶好調」なのは確かなのです！
映画の興行収入や動員数は、映画の内容だけでなく、コロナ禍などの外的な要因にも大きく左右されますので、一概に人気の有無の指標にしてはいけません。
しかし、この数字を見る限り、
プリキュア映画はコロナ禍からの完全復活とみてよいと思います。
自分も３回見に行きましたが、どの回も本当にたくさんの子供たちで映画館があふれていました。
そしてこのまま順調にいけば歴代でもかなり高い興行収入、動員を残すものと思われます。
推移を見守っていきたいと思います。
もう一度書きますが、デパプリ絶好調に水を差したいわけでなく、数字は正確にとらえておこうよ、というだけです。
（おわり）
