2020年2月6日
バンダイナムコの2020年3月期 第3四半期決算短信が発表されました。
期間としては、2019年10月~12月の結果です。
(スター☆トゥインクルプリキュア終盤ですね)
IR・投資家情報|株式会社バンダイナムコホールディングス
プリキュア、2019年3Qの
トイホビー売り上げは 13億円でした。(昨対65%)
3Qまでの累計は58億(昨対81%)
数字的にはこうなります。
(トイホビー売り上げは、玩具の他、アパレル、食玩、文具、生活用品等を含みます)
(この作品別ってのはプリキュアの放送期間に合わせて1~12月で再集計したものです。公式な集計ではありません)
(グラフ)
(年度別トイホビー(4月~翌3月)売上)
企業の決算に基づいた集計です。
(作品別 トイホビー(1~12月)売上げ)
作品の放送期間に合わせて1~12月で集計したものです。(公式な集計ではありません)
(通期計画と実際の差)
緑色の折れ線が「通期計画の推移」です。
(思う事)
2019年10~12月のプリキュアのトイホビーの売り上げは13億円でした。
これは昨年同期の20億より7億円下がった結果となります。(昨対同期65%)
はっきり言うと、この3Q(10~12月)はあまりよくありませんでした。
(まあ、昨年は15周年イヤーだったので仕方がない面もありますが、それを差し引いてもちょっと悪いのです・・)
トイホビーの年間の「通期計画」も95億から90億に下方修正されました。
3Qの数字もあまり良くなかったのですが「スター☆トゥインクルプリキュア全体」としても、関連商品の売り上げはあまり芳しくなかった様です。
業界紙トイジャーナルによると変身アイテム「スターカラーペンダント」が意外と出ていなかった様です。
すこし引用します。
バンダイトイ事業カンパニー
アジアトイ戦略部マーケティングチーム 中渕翔太氏
前作「スター☆トゥインクルプリキュア」は番組視聴率やユーザーアンケートのキャラクター人気は高かったものの、商品販売の面では期待値に届かず、年末年始商戦も厳しい結果となった。バンダイ・アジアトイ戦略部マーケティングチームの中渕翔太氏は「前作はドールなど周辺商材は堅調だったものの、メインとなる変身アイテムが苦戦した。さらにお世話遊びの最重点商品を秋から販売したことも、売り上げが伸び悩んだ要因となった」と語る。
引用:月刊トイジャーナル2020.2 p9
スター☆トゥインクルプリキュアは「視聴率」や「ユーザーアンケート」の人気は高かったものの、商品販売では「期待値に届かなかった」と分析され、その要因としてドールなどは堅調だったものの「メインとなる変身アイテム」が苦戦した、と報告されています。
プリキュア初の「歌う変身」で子供たちのなりきり欲求を高める、としていたのですがそのビジュアルや内容的には成功していた様ですが、どうも売り上げには上手くつながっていなかった様です。(ええーーー・・あの変身シーンとっても良いのになあ・・・)
さらに「パワーアップ変身!おしゃべりフワ」が秋からの投入となった事も要因の1つと分析されています。
この「おしゃべりフワ」、おもちゃランキングの推移見ても結構売れていた様なのですが、いかんせん売り上げ上位を占めるお世話系妖精玩具が「春ではなく秋からの投入」では年間の売り上げに貢献できなかった様です。
「変身アイテム」が不調かつ、重要なお世話系玩具が秋からの投入となり年間売り上げに貢献できなかった事が、2019年のプリキュア玩具があまり芳しくなかった要因の様です。
もちろん、今年はおもちゃ業界全体で不況が続いていた様で、年末年始商戦のバンダイ単体でも全体で昨対79%(トイジャーナル2020.2p49)とかなりの落ち込みを見せていた様で、プリキュアだけではなく、全体的におもちゃが売れなくなった年だったともいえると思います。(消費税アップも影響しているのでしょうね)
でも常に新しい事にチャレンジする事はとても良い事ですし、プリキュアの更なる発展のために絶対に必要な事だったのだと思います。
スター☆トゥインクルプリキュア、業界紙でのバンダイの関連商品の言及的にはあまりよろしく無かったのですが、
「3Qまでで58億」というのは、この6年間で2番目に良い数字なのでそんなに悲観する事もないとも思います!!
「スター☆トゥインクルプリキュア」特に終盤の盛りあがりは歴代屈指の素晴らしさですし、沢山の人に見てもらいたいし、もっともっと玩具や関連商品が売れても良かったのになあ・・・
※2019年の女の子向けコンテンツは「ひみつ×戦士 ファントミラージュ! 」も強かった様ですし(おもちゃ売り場見るとプリキュアと同等の良い場所をもらっていました)、すみっコぐらしなども引き続き強いです。
(おまけ)
プリキュア以外のIPはどうなのでしょうか?
2018年、2019年上半期での比較です。
(プリキュアよりもむしろ、スーパー戦隊の方が心配・・あとアイカツ!が超頑張っている。)
(おわり)