日曜日10:30テレ東系で放送
「ミュークルドリーミー」面白いですよね。
サンリオアニメのいつも通りの狂気さの中にも、ユメシンクロを巡る縦軸と、各々の恋愛事情などの横軸がしっかりとかみ合っていてとにかく楽しいのです。
ミュークルドリーミー、テンポが良いのですよね。
ミュークルドリーミーと同監督の「まちカドまぞく」にも言える事なのですが、
とにかく会話が早口で、テンポ良くポンポンと進行して、聞いててものすごく心地よいのですよね。
脳が会話を咀嚼しようとした瞬間には次の会話が始まっている、音楽を聴いているかの様な心地よさ、と言いましょうか。
で、せっかくなので、
どれくらい「会話が速い」のかを検証してみました。
2020年8月30日放送分の「ヒーリングっど♡プリキュア」と「ミュークルドリーミー」のセリフ量を数えてみました。
まずは、両作品の開始60秒のセリフ量です。
ヒーリングっど♡プリキュア第22話 Aパート開始から60秒のセリフ
Aパート最初はビョーゲンズ一味の会話が繰り広げられていました。メガパーツの情報共有ですね。
ひながなにして、セリフ量は253文字でした。
対し、
ミュークルドリーミー第18話 Aパート開始から60秒のセリフ量
こちらは開始からテンポよくツッコミが入りながら合宿の説明が行われました。
ひらがなにして、セリフ量は396文字。
(開始60秒のセリフの文字数)
プリキュア:253文字
ミュークルドリーミー:396文字
実に開始60秒で,ミュークルドリーミーはプリキュアの1.56倍のセリフ量がありました。
この文字数を同じ60秒に詰め込んでいるので、(間とかを考慮に入れない場合)ミュークルドリーミーは実にプリキュアの1.6倍速でセリフを言っていた、という事になります。
この要領で、セリフをすべてひらがなにして、
1話分すべてのセリフ量をカウントしました。
(「ちゃん」「おーい」などは2文字でカウントしています。)
結果です。
ヒーリングっど♡プリキュアがAパート+Bパートで3069文字だったのに対し、
ミュークルドリーミーは何と5570文字も会話で使われていました。
その差、約1.8倍。
そう。
ミュークルドリーミーはプリキュアの1.8倍量のセリフ文字数を詰め込んでいたのです。
ただ、プリキュアとミュークルドリーミーでは「1話あたりの時間」が異なります。
この日のプリキュアはAパート+Bパートで1122秒(=18分42秒)、
ミュークルドリーミーは1234秒(20分34秒)でした。
そこで、1秒あたりのセリフ文字数にしてみたところ、
プリキュアが1秒あたり2.74文字に対し、ミュークルドリーミーは4.51文字。
ミュークルドリーミーはプリキュアの1.65倍のセリフ文字数であった事がわかりました。
もうちょっと突っ込むと、
プリキュアはBパートになると「変身バンク」や「決め技バンク」および戦闘シーンなどでセリフが少なくなっているものと思われます(ミュークルドリーミーにも変身バンクはあるのですけどね)
そこでAパート、Bパート別にセリフの文字数を出してみました。
Aパートのみを比較しても、やはり
プリキュアが1982文字、
ミュークルドリーミーが3083文字と、
ミュークルドリーミーが1.56倍セリフ量が多い結果となりました。
やはりミュークルドリーミーはプリキュアに比べて「早口」なのです。
ただ、プリキュアはやはり、Bパートになると、変身バンク、決め技バンクおよび戦闘シーンでセリフが少なくなる(「ハっ」とか「やぁ」とかが多くなる)傾向にありました。
ミュークルドリーミーも「ユメシンクロ」して夢の中に入って問題を解決するのがテンプレなのですが、夢シンクロ中も会話が途切れる事なく、むしろユメシンクロでの会話劇がストーリーのキモになるため、Bパートでも会話の文字数が落ちませんでした。
そこで大きく差が開き、Aパート+Bパートを合わせた1話の合計では1.65倍のセリフ量になったものと思われます。
(結論)
ミュークルドリーミーは、
プリキュアの1.65倍のセリフ文字数が詰め込まれていた。
そりゃあ早口にもなりますよね。
ミュークルドリーミーの面白さのキモは「会話劇」にあると自分は思います。
とにかく会話がテンポよく進み、掛け合いを聞いているだけで脳が心地良くなるのですよね。
ゆめちゃんとまいらちゃん、ことこ先輩たちとクラスメイトとの高速会話とみゅーたち妖精のややゆったりとした会話の緩急が、脳を刺激するのです。
それはプリキュアの1.65倍もの早口で進行する、そのセリフの量の多さに表れている事が可視化できました。
もちろんプリキュアの「はっきりとわかりやすいセリフ回し」も良いのです。
と同時に、
ミュークルドリーミーの脳を刺激する高速テンポの会話劇も良いものです。
いろんな作品を楽しめるのが、今のニチアサの良いところだと思います。
(当然ですが、今の子供たちもこの高速会話劇についていけているものと思われます。)
ミュークルドリーミーの超絶テンポの会話劇、ぜひ堪能してください。
脳を刺激されますよ。
(あと!朝陽くんとゆめちゃんと森村さんの甘酸っぱい恋の問題もどうなるのか楽しみです!!
さらに!まいらちゃんが毎週ファッションが変わるところもすっごい好きです。)
あと、自分は「つぎ」と「はぎ」が好きです。
(おわり)