プリキュアの数字ブログ

プリキュアの数字に関するブログです。数字以外の事も半分くらい。数字に公平であるため広告、アフィリエイトは導入していません。価格.comのプリキュアおもちゃ特集ページ書きました。

コロナ禍中の「同人イベント」はどの様に行われたのか?サークル側の対策について

2020年6月27日(土)東京流通センター行われたプリキュアの同人イベント「レインボーフレーバー22」にサークル参加してきました。

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イベント開催から2週間以上が経ち、このイベントが新型コロナ(もしくはインフルエンザなどを含めた他の流行性疾患の)クラスタになったという話も聞かないため記事を公開します。

新型コロナ禍の中の同人イベントはどの様に行われ、どんな様子だったのか?
この記録が何かの役に立つのではないかと思い公開します。

 

 ※コロナ禍の真っ最中に同人イベントに参加するとは何事だ!!というご批判はちょっと置いておいてもらえると幸いです。

 ※「イベント全景」の写真撮影や他サークルの風景写真はもともと規約で禁止されていますので、ほぼありません

 

(イベントが行われた状況)

イベントが行われたのは2020年6月27日(土)
非常事態宣言の解除から約1ヶ月後。東京アラートの解除から16日後。ステップ3となり県外への移動も可能な状態。
イベント前日(6/26)の東京の新型コロナ感染者数は54人。2日前の6/24に一気に55人となり、すわ第2波到来か??と騒がれていた時期でした。
(まだ100人、200人には至っていない時期ですね)

 

(サークル参加)

参加したのはプリキュア同人イベント「レインボーフレーバー22」(スタジオYOU運営)。場所は東京流通センター(東京都大田区平和島)

もともと2020年4月26日に開催予定だったものが、コロナの影響で6月27日へ延期となっての実施。

例年であれば200~250サークル規模のイベントですが、今回は申し込み時点で約120サークル。
当日辞退も数多く見受けられ、体感的には80~90サークル規模といった所でした。

例年の約1/3規模です。

熟考の末に参加された方、辞退された方、その全ての判断を尊重したいと思います。

自分は考えた末、サークル参加をする決断をしました。


当日のサークル参加状況はこんな感じでした。
黒はもともと空きスペース、
赤は当日辞退のサークルです(イスがずっと机の上に載っていた)

合同で出しているサークルは1つとして「机1つに1サークル」といった感じでした。

メモと記憶で書いているので間違いはあると思います)

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サークル同士が密にならないように、間隔を空けて配置されていました。

もちろんソーシャルディスタンスを守るためには仕方ないとはいえ、いつもの活気は全く見られずちょっと会場全体が寂しい雰囲気でした。

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(自分のサークルの隣も空き席でした。空き席にはモノを置く事はできません。両サイドを隔てる板などはありませんでした。)

現場に到着したのは10時15分。開場より15分早く着きましたがその時点ですぐに入れました。

アルコール消毒、係員による検温を済ませ中に入ります。

 <コロナ対策>

(運営側)

事前にYOUのHPにて対策の告知あり

「新型コロナウイルス感染予防対策について」(スタジオYOU)

https://www.youyou.co.jp/caution/20200218news.html

 


現場では

・サークル入場時には手のアルコール消毒、および検温の実施。

・会場の柱などに「注意事項」の記載

・スタッフさんはフェイスシールド着用で対応。

・「適切な距離を保ってください」を首からかけた係員が会場を回っている

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(写真を撮らさせていただきました。ずっとこの様な札を持った係員が巡回していました。)

運営側も出来る限りのコロナ対策をとっている様でした。

 

(サークル側の対策)

・マスク、フェイスシールドの着用

マスクはほぼ全てのサークル参加者が着用していました。フェイスシールドはまだ少数派だった様に思われます。
またビニール手袋をして接客しているサークルも数多く見受けられました。
その他アルコールスプレー、除菌ウェットティッシュなどのコロナ対策グッズは、どのサークルも持参。

また簡易な「ビニール幕」をサークル前に設置して飛沫対策をしているサークルなどもありましたが、設置にかなり苦労されていました。

「ビニール幕」は結構重いのですぐに倒れたりしますし、風が吹いても倒れやすいので柱部分に重りを載せるなどの対策が必要な様です(必然的に使えるスペースが狭くなります)

 また、サークル内の装飾も控えめで「大判ポスター」を掲げるサークルも例年よりかなり少なかった様に思われます。

今回に限りいわゆる「サークル布(敷布)」を使用しないサークルもありました。

(まとめ)

・マスクの着用はほぼ全員
・フェイスシールドは少数
・アルコールジェル、スプレーなども必須
・ビニール手袋をしているサークルも
・簡易なビニール幕を張っているサークルも

・サークル布(敷き布)をやめたサークルも
・サークルの装飾は控えめ
・大型ポスター、布ポスターなどは使わない

 

・見本誌を置かない

今回は「見本誌」を置かないサークルが目立ちました。

代わりにスマホでQRコードを読むとサンプルが見られたり、内容の一部をiPadで展示したり、サンプルページを固定で見せているサークルなど、各サークルでサンプルの扱いに工夫がみられました。

1:見本誌をそもそも置かない
2:QRコードの展示で、自分のスマホで見本誌のピクシブのページに飛んでもらう
3:iPadのスライドショーでサンプルを見せる。

4:見本誌は普通に置いて、アルコールで手を拭いてもらってから見てもらう
5:自由に閲覧。閲覧後サークル側がアルコールで拭く。

など様々な対応がありました。

ただ話を聞くと「見本誌を気軽にみられる」というのは購入には重要な動機な様で、「QRコード」ではひと手間増えるため、ほとんど利用されなかったというサークルさんもいました。

 自分のサークルは普通に見本誌を置いていたので、なんか本当にすいません・・って感じでした・・(対策として見本誌を都度アルコールで拭く事を実施しましたが、結構煩雑な作業のため忙しい時間は実行が難しかったのですよね・・今後の課題です)

本を渡す際にも、

1:手渡しではなく、置き場からお客様にセルフで取ってもらう
2:前日にビニール包装しておく
3:手袋を使用しての手渡し

など様々な対応がみられました。

 

・お釣り対策

「お釣り」はサークルの悩みの1つですよね。同人イベントでは必ず「お釣り」が発生しますので、お金を介した感染、手と手の接触による感染などにも注意が必要でした。

コロナ対策として

PayPayなど電子マネーに対応したサークル
・お釣りを前日にアルコールで拭いていたサークル
・500円、1000円などキリの良い数字での頒布
・セット販売で1000円のみ

など、お釣り対策にもサークルの個性がみられました。

 

コイントレイが目立つ

中でも特徴的だったのが「コイントレイ(カルトン)」を使っての金銭の授受をしているサークルさんが多かったです。

自分もアマゾンで急遽買いました。中にイラスト挟めるのでこれはこれで良い買い物でした。
(自分は絵が描けないのでカードを挟みましたが絵が描ける人はオリジナルのものが作れて良いと思います)

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オープン工業 カルトン クリア 透明 KN-210-CL

(↑アフィリンクじゃないのでお気軽に踏んで)

 
頂いたお金は手で触らずカルトンから直接ジャラっと箱などにいれ、お釣りは事前に準備しておいて別のカルトンに入れて渡す、なども良いのかもしれません。

設営はスムーズ

サークルの設営はものすごくスムーズでした。(だって周りのスペースが空いているんだもん)。

例年であればお隣さんや後ろのサークルと設営時間が一緒になると段ボールや荷物の置き場所に四苦八苦するのですが、今回は周りの広大なスペースを使えました。

机やイス、持ち物をアルコール消毒してからの設営だったので、いつもよりもやや手間がかかりましたが、スペースが広く使えた分設営はスムーズに行えました。

 

イベント中の様子

イベント開始は12:00。
いつもより1時間遅くの開始となりました。
開始とともに一般参加者が来場されましたが例年よりも人数は少なく、体感的には例年の半分以下。

会場は出入り口が解放されていて「密室」ではありませんでしたし、換気も行われている様でした。

自分は中にいたので一般参加者側の様子は詳しくわかりませんが、HPをみると(https://www.youyou.co.jp/only/pre/22/)

早く来場した人には整理券が配られたり、導線の案内もあった様ですね。

サークル内から見た感じは、ちょっと人は少ないけど「いつもと変わらない熱気」だった様に思われます。

ただ。みんなマスクをしているので「誰が誰だかわからない!」となります。(ただでさえ自分は顔認識能力が低いのに)

雰囲気的には「午後2~3時くらいのちょっと人が少なくなってきた状況」が最初からずっと続いていた感じでしょうか。

コスプレコーナーはいっていないのでどんな状況だったのかわかりません。


今回のイベントに関していえば、運営側も、サークル側も、一般参加者側も新型コロナ対策をしっかりとしながら、粛々と「いつもの様に」イベントを楽しもう、といった様に感じられました。

 

部数

 今回、自分のサークルでは

「例年の5分の1」
くらいの部数が出ました。

(こんな中購入していただいた方、本当にありがとうございます)

サークル参加、一般参加ともにいつもの1/3位の規模だったので、そんなものなかのかなと思います。

会場をブラブラ見て回る、というよりも「目的の本のみを買う」方が多かった様です。

この先の同人イベントでは「ウインドウショッピング型」のぶらぶら見て回ってピンときたものを買う、といった購入スタイルは減って、目的の本を事前に調べてそれのみを買うスタイルになっていく様な気がします。

そうなると「事前の告知」が今まで以上に更に重要になってくるのじゃないかと思います。

 

コロナ禍の中の同人イベント

 個人的にはサークル参加して良かったと思います。

参加された方も辞退された方も、それぞれ理由があり、その全ての判断を尊重したいと思います。

もちろんコロナ対策には十分に注意しつつ(同人イベントでクラスタ発生となれば、それこそ世間の目からどう映るのかわかったものじゃないですし、同人にベントの様な「自分が異質だと思うもの」をスケープゴートとして利用されてはたまったものじゃありません。)

それでも。

イベント会社や印刷屋さんもかなりの苦境だと聞きます。そのほか同人に関連する会社も大ダメージだと聞きます。

なにより同人活動、創作活動の火を絶やすわけにはいきません。

少しづつ、少しづつ。

新しい日常を構築していけたら良いなと思います。

(おわり)

 

※これを書いている真っ最中に、冬コミ中止のお知らせが来ました。大型イベントは中止が仕方ないにしても、中小のイベントは開催されていくものと思われます。対策を万全にしつつ楽しんでいきたいですよね。