(プリキュアのディープな人向けの記事です。普通の人は多分あんまりおもしろくないと思うのでスルーして下さい)
業界紙トイジャーナル 2016年5月号にて、4月までのプリキュアの玩具の市況がレポートされています。
バンダイ 川口代表取締役インタビューにおいて
ガールズトイに関しては「プリキュア」は昨年夏以降から上昇基調に転じていますし、2年目となる「ヒミツのここたま」も好調を維持していますので、
トイジャーナル2016.5 No1267p21(強調線は筆者による)
特集「今年の女児玩具市場で注目すべきポイントは?」という記事において、
「人気復活の王者「プリキュア」に、新キャラクターが挑む!
女児キャラクター市場で圧倒的な強さを誇る「プリキュア」シリーズは、ここ数年苦戦を強いられてきたが、
2月にスタートした「魔法つかいプリキュア!」がTVアニメスタート直後に発売したメイン商品を中心に玩具の販売状況も好調で
2,3月の売り上げは前年比で123%で推移、復活の兆しが見えている。
トイジャーナル2016.5 No1267 p045より引用(強調線は筆者による)
とありました。
2,3月は、前年比で123%の売り上げと好調だったようです。
2,3月に販売された「おしゃべり変身モフルン」「リンクスステッキ」「リンクルスマホン」が牽引したようです。
トイネスのランキングでも、モフルン、スマホン、リンクルステッキが「総合」でライダー、戦隊、妖怪ウォッチとならんでランクインしています。
さらに、
メイン2商品の発売をこれまでの2月、4月の2回から2月にまとめたことで空いた4月には、これまでになかった魔法をモチーフにしたシリーズを投入、戦いの苦手な女の子の取り込みを図るほか、夏からは新展開がスタートと、これまでにない新しい様々な施策を行い、更なるファンの獲得を狙う
トイジャーナル2016.5 No1267 p045より引用
ここに記載されている、4月に発売された魔法をモチーフにしたアイテムっていうのは
「魔法の水晶」などのことだと思われます。
4月には不思議なギミックで番組と同じような遊びが楽しめる魔法のアイテム群で展開する。プリキュアのストーリーは敵を倒したりするような戦いのイメージが強いが、戦いが苦手な女の子も少なくない。こうした女の子層の取り込みが期待できるのが、この4月に発売する魔法つかいの世界観を表現した新なりきりアイテムである。赤外線通信によって本体に手を近づけるだけで遊べる「魔法の水晶」など、女の子が好きな普遍的なテーマの1つである「魔法」を楽しめる商材を揃えている。
トイジャーナル2016.5 No1267 p054より引用
このアイテムの売れ行きが、今後の魔法つかいプリキュア玩具を左右していくものと思われます。
魔法つかいプリキュア、玩具は春のスタートダッシュには成功し、売れ行きは好調だったようです。
この先、「魔法の水晶」をはじめ、「新展開」を迎える際に出る玩具(新キャラクター関係ですよね)がどのように子供たちに受け入れられるのか、が今年のプリキュア玩具のカギになっていくのでしょうね。
プリキュアの対象年齢
あと、今月のトイジャーナルに面白い表が載っていました。
2016年に展開される女児玩具のユーザー層なのですが、
各キャラクターの玩具ユーザー層(主な対象年齢)は下記の通りです。
プリキュア:3~6.5歳(コア層:3~4.歳)
ひみつのここたま:3~6.歳(コア層:4~5歳)
プリパラ:3~12歳(コア層:5.5~6.5歳)
アイカツ!:6~9歳(コア層:7~8歳)
リルリルフェアリル:5~8歳(コア層5~7歳)
ディズニーマジカルポッド:5~8歳(コア層:5~7歳)
プリキュアとコア層でぶつかるのが
その他定番玩具の「ぽぽちゃん」「メルちゃん」「こえだちゃん」。
プリキュア玩具はこの辺りとの競争になりそうです。
最近は「ぽぽちゃん」「こえだちゃん」等の定番玩具がかなり好調なようです。
いかにここから、プリキュアが巻き返せるか勝負です。
バンダイは、3,4歳:プリキュア、4~5歳:ひみつのここたま、7~8歳:アイカツ!とコア層を見事に分けていますね。
あと、関係ないですけどプリパラの対象ユーザー層がものすごく広いですね。
確かに、カードゲームにおいても、「プリキュア」は幼稚園児のもの、「アイカツ」は小学校低学年のもの、みたいなイメージが最近特に強くなってきている感じですが、「プリパラ」は小学校高学年の女の子もゲームを遊んでいるイメージがありますね。
この辺りのイメージ戦略がプリパラが好調だったの要因の一つではないかと思います。
なにはともあれ、プリキュア玩具、このまま好調を維持していってほしいと思います。
(おわり)