プリキュアの数字ブログ

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小説版フレッシュプリキュアが面白すぎたので、おすすめする。

(注意)かなりのネタバレがあります。

 「小説フレッシュプリキュア!」が発売されています。(2016.3.17発売)

小説 フレッシュプリキュア! (講談社キャラクター文庫)

著者は、フレッシュプリキュアでシリーズ構成、脚本を手掛けられた、前川 淳さん。
カバーイラストは、キャラクタデザインの香川 久さんです。


もうね、本当にお勧めです。

フレッシュプリキュアという作品を少しでも見たことのある人には、ぜひ読んで欲しいと思います。
あの時の「甘酸っぺえ」心境が蘇ってきますよ。

僕たちのフレッシュプリキュアが帰ってきた。

今回のお話は、TVシリーズの完全な後日譚です。。
ラビリンスとの闘いの後、進級した彼女たちが何を考え、どのような道に進んでいくのか、が描かれています。当然プリキュアなので、アツい戦闘シーンもあります。

全員中3になって、受験勉強のシーンから始まり、新たな敵「魔フィスト」を追っていく展開になります。

若干小説というより、脚本を読んでいるような感じを受けなくもないですが、そのままで映画1本作れそうな笑いあり、涙あり、戦いあり、終盤のアツい展開ありの構成になっていました。

著者がフレッシュプリキュアを知り尽くしている前川淳さんなので、読んでいると、当時のキャラがそのままの声で再生されます。
誰一人としてイメージから外れず、あの時のあのキャラが、あの声で、動きだします。
舞台であるクローバータウンのやさしい空気感すらも文字から感じ取れます。

要は、あの時見ていた「フレッシュプリキュア!」そのまま。
「僕たちのフレッシュプリキュアが帰ってきた!」って感じです。

ストーリー等は読んで貰えればわかると思うので割愛しますが、お馴染みのタルトとシフォンのコントあり、相変わらずの超人っぷりを発揮するカオルちゃん、アズキーナとタルト、ラブと大輔の「甘酸っぱい」シーンなどもあり、飽きさせません。

 

個人的に笑っちゃったのはこのシーン

「ただいま‥‥‥ お母さん」
ちょっと照れくさそうにそう言うせつなを、あゆみは力一杯抱きしめた。
それから少し経ってラブの父、圭太郎が帰宅したときも同じことが起こった。
さすがにせつなを抱きしめられなかったので、代わりにタルトを思いきり抱きしめた。

p62(強調線は管理人による)

せつなが桃園家に帰ってくる、とってもいいシーンなんですけど、

「せつなの代わりにタルトを抱きしめるハメになったお父さん」が、がかわいそうというか、色んな所に考慮しないといけなかったのかなあ・・とか思っちゃったり。

(すぐに抱き付きにかかるどこかの青髪の神様にも見習ってもらいたいものです。)

フレッシュプリキュアはTVシリーズの時からそうなのですけど
出てくる大人が、本当に「大人」なのですよね。

サウラー、ウエスター大活躍

あと、嬉しかったのは、かつて敵組織ラビリンスの幹部で、終盤寝返り一緒に戦った
サウラー、ウエスターが大活躍してくれた事です。

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かつて「プリキュアは今、何人いるのか」問題を真剣に考える。」を書いた時に
コメントで


id:orangestar様から

(id:kasumi19732004)様。わたしのところの宗派では、ラストバトルで衣装の変わったサウラーとウエスターもプリキュアに入っております。・。。。。。。

というのを頂いていたのですが、実はまさに自分もそう思っていたので、

今回の小説で、サウラー、ウエスターがプリキュアと一緒に大活躍してくれて大変うれしいのです。

せつなが手を打ってあると言ったのは二人のことだったのかと知る。
「久しぶりだな、プリキュア!だが、のんきに挨拶している場合じゃないぜ!」
p161 より引用(太線は管理人による)

とか、とある敵相手に、

そしてウエスターもサウラーも。果敢にエネルギー弾を連続発射している。
「こうなったら、ありったけのパワーをぶち込んでやるぜ!」
p210 より引用(太線は管理人による)

「エネルキー弾を連続発射」ってそれはドラゴンボールじゃベジータの役割ですよ。

それぞれの夢に向かって

この小説で、最も良かったと思うのは、フレッシュプリキュア4人の「夢」が明確になり、それぞれの道を歩み出したという所です。

最近プリキュアにおいても「その後」が少しづつ書かれるようになってきましたね。

プリキュアはいつも最終回を迎え、それぞれの夢に向かい歩み出しても、何年経っても、何年経っても、春のオールスター映画に当時の姿で顔を出さなければならず一向に夢を叶えていく姿がみられなかったのですが、

2015年「Go!プリンセスプリキュア」においては、大人になった姿が後日譚として語られたり、

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ハートキャッチプリキュアにおいても、小説版にて、本編終了後の各キャラクタの進路が示されています。

以後ネタバレになる部分は伏せておきます。(自己責任にてご覧ください。ドラッグで反転してください。スマホはメモとかに張り付ければいけるのかな?)

ハートキャッチプリキュアの進路。


ゆり:父の母校である京都の大学に進学。植物学者を目指す。
 母には自分がプリキュアであること、父がサバーク博士だったこと、父が非業の死を遂げたことを告げている。

つぼみ:明堂学園高等部に進学。NASAに就職するため英語を本格的に勉強し始める
えりか:明堂学園高等部に進学。フェアリードロップのデザインを手がけるようになる
いつき:明堂学園高等部に進学。もも姉に代わりファッション雑誌の専属モデルに決まる。
もも姉:高校卒業後、パリに進出して国際的モデルを目指す。  」

 

今回の「フレッシュプリキュア」の小説においても、それぞれの進路が描かれています。

桃園ラブ(キュアピーチ):今回の事件をきっかけに「教師を目指す」。高校受験も合格。

山吹いのり(キュアパイン):一度は獣医になる道をあきらめかけるも、ラブに励まされ、再度獣医を目指す。

蒼乃美希(キュアベリー):モデルになる夢をあきらめ母親の美容院を継ぐ決意を一度はするものの、父親(一条克彦;音楽プロデューサー)に紹介され、モデル修行のため、パリに旅立つ。

東せつな(キュアパッション):ウエスター、サウラーと共にラビリンス再建

 

もうね、最近、お父さん「自分の夢に向かって一歩すすんでいく姿」ってのに本当に弱くなっちゃいまして。
みんな、よかったなあ・・・って思っちゃいました。
しかし、ミキタンはパリでモデル修行って、Go!プリンセスプリキュアの天の川きららちゃんと見事にブッキングするんだけど大丈夫なのかな・・ハートキャッチプリキュアも映画でパリに行ったり、パリがプリキュアの第二の聖地になりつつあるなあ・・

 

今回の「小説フレッシュプリキュア」は

強大な敵にも決してあきらめない、見事なまでのプリキュアフォーマットが展開され、読んだ後には「これ、そのまま映画化したら最高だよな」って思わせる程の素晴らしい小説でした。
(唯一の不満点は、挿絵が全くない所くらいです。)

そして、

自分がプリキュアシリーズの中で、一番好きなキャラクタであるキュアベリーこと「蒼乃美希」が、もっともっと、もっと好きになった、素敵なお話でした。

 

(おわり)

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小説 フレッシュプリキュア! (講談社キャラクター文庫)

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